茂原北インターチェンジは主要県道・五井本納線と圏央道が交差する場所にあります。丘陵部と沖積谷が入り組む複雑な地形であり、切り土、盛土が大規模に発生しています。
 
 まずは、計画図の全景は案内用パネルを見て頂きましょう(相当使い込んでいるような・・)。NEXCO東日本の地区責任者の説明です。

図面


 圏央道は、南西方向(長南町)から北東方面(大網白里町)に抜けて行きます。主要県道・五井本納線を直角から斜めに横切る形です。

全景


切り土ルート


 暑い日差しの中、千葉県耕建会のメンバーも一生懸命に説明を聞いておりました。技術屋の集団ですから、厳しい質問も多かったような・・・。

見学風景


 さて、切り土、盛土があるということは扱い得る(使える)土質でなければなりません。圏央道は基本的に土を搬出しない方針でやっていると聞いております。茂原北インターチェンジ付近の地質はどのようになっているでしょうか。
 
 そこで、茂原地区の地質図(<千葉県地質図>抜粋)を見てみますと洪積層の地蔵堂層と笠森層の層境にあります。ということは、両層が観察され、また、切り土盛土の対象土層であるわけです。ちなみに、地蔵堂層が上位に当たります。

地質図


 まずは、上位にある地蔵堂層(下総層群最下部)の切り土断面は、時間差を加えて、切り土直後の還元状態と、その後の酸化状態断面を並べてみました。
 ただし、上の写真は南西斜面で走向傾斜の下流側、下の写真は北東斜面で上流側ですから、酸化のスピードが違います。また、下の方は、もともと酸化していた可能性があります(直後は見ておりませんが、新しい切り土断面です)。還元状態は暗青灰色、それが酸化してくると褐色系に変化してきます。

切り土断面


切り土断面2


 次に、下位にある笠森層は洪積層でも最も古い部類ですから、安定した微細砂で、がけ面も自立しています。盛土区間のすぐ東側の自然断面です(もちろん、むかしの人は作用しておりますが・・・)。

笠森断面


 なお、本工事カ所では盛土用土が不足しておりますので、東金区間全体(NEXCO東日本工区)での土量バランスを図っているとか。真名トンネル工事や大網、東金方面からの発生土搬入でまかなっているそうです。
 
 盛土部の一部全景とおまけの写真を最後にエントリーします。高盛土になりますから、排水用ドレーンの設置と、転圧回数8回というのがうれしくなる土木の風景であります。

盛土

盛土2

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