東京隣接、交通の便は最高のベイタウン・・・高層マンションからの眺望は最高です。浦安市は不動産価値も千葉県内では最高クラスでした。
 
 その近代都市が思わぬ伏兵に苦しめられています。
 ハザードマップにも、また一般にも言われていたのですが、いざ発生してみると恐ろしい災害であることが分かったのです。
 
 その被災状況写真を紹介します。
 まずは3/17(木)、直後ではありませんが、風にあおられ砂漠状態・・・。

浦安市明海地先2


浦安市富岡地先5



 次は、3/23(水)の写真です。復旧工事も急ピッチで進んでおりました。とにかく、上下水道を使えるようにする工事です。本格的な復旧工事は後にして仮復旧が先となります。

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 3/23(水)の被災現場写真は次のとおりです。

浦安


浦安9



浦安2




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浦安3



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浦安4



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 近代に入ってから埋め立てた海岸の土地は全国同じような条件を抱えています。元々の地盤は海浜の細砂やシルトを主体とした地層のため、液状化しやすいものです。また、埋め立てた土砂も浚渫土と山砂が多く、地下水位以下にあればどうしても液状化してしまいます。
 
 たまたま、地震発生前の2月、浦安海岸の護岸検討の一環として対象となる砂層の粒度試験を実施していました。3試料のデータしかありませんが、参考にはなりそうです。
 
  ┸偲截苅蹇 嶌什じり粘性土(シルト)」
 ◆┸偲截苅蹇 嶌充素汗土(シルト)」
 ;深度4m 「細粒分質砂(微細砂)」

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 むかしシルトは液状化しにくいとされていましたが、今回の浦安は、最近の研究通り激しく液状化したものです。

 噴出してきた砂は粒径のそろった形で見られますが、シルト分は噴出水とともに流失したものと考えられます。また、風によっても運び去られています。

浦安5



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 なお、都市のライフラインの重要性は寸断されて初めて体で理解できるものです。普段全く考えない災害について徹底して論じるよい機会ではないかと感じます。今後、現況復旧ではなく、よりよい形の復興を成し遂げたいものです。
 
 
 浦安には東京ディズニーランドがあります。この施設は、駐車場などの広い場所を除き、地盤改良を行っていました。被害も最小限に出来て早期の再開を果たしています。液状化現象も、投資をすればある程度は押さえられます。
 
 しかし、一般の個人住宅ではなかなか難しいことです。道路についてもすべてを地盤改良するだけの予算措置は不可能です。と言うことは、災害を完全になくすという発想から、被災を少なくする工夫と、被災への事後対応をしっかり作っておく方が現実的です。
 ハード面で災害を押さえ込むのではなく、ソフト面での整備をしておくことが重要ではないかと考えます。その意味では、現在の法的な整備は中途半端であると聞きます。
 
 知識人やリーダーたちの見識に期待したいと思います。
 
 
 なおまた、原子力発電のあり方も、推進ありきの強引なものだったのかもしれません。責任が一企業に行くようなお粗末な幕引きはして欲しくないのです。誰が主導したのか、知る人は知っている・・・と考えます。
 
 社会の基礎基盤を担う各種組織は襟を正し、真剣にその役割を担う必要があります。われわれ土木の業界もまったく同じです。

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