時には静かな神社も良いものです。
 小さな神社ですが知る人ぞ知る・・・有名な?渡海(とかい)神社です。
 
 いつも、人が居たことはありません。
 宮司さんは神社の裏手にお住まいのようで、時おり竹箒をもって掃き清めておられるようです。意外にお若い宮司さんだったと記憶していますが、お見かけしたのは一度だけ・・・。
 
 さて、この神社を有名にしているのが「極相林」です。
 難しいことは最後の辞書記事を見ていただくとして、森林が最終的に安定する形と思えば良いかも知れません。
 
 極相まで行くには人間のスケールとは違う時間が必要であり、人の手が全く入らないという条件も必要です。
 
 
 しかし、日本全国には天然の森が点のようにしか残っていないのです。一般的には何らかの人の手が入っているのが普通です。そういう意味で極相林というのは貴重です(千葉県には同じような極相林が州崎神社に残っています・・・ no.144)。
 
 人間も自然の一部と考えれば、目くじらたてることでもないのですが・・・最近の人間は傲慢で、どんどん自然から乖離していますね〜困ったことです。
 
 
 
 さて、遅くなりました、渡海神社・極相林の紹介です。
 まずは、位置関係から。

渡海神社3



渡海神社2



渡海神社


 細長くこんもりとしているのが渡海神社の境内になります。地形的には台地面の縁にあり、崖地の上、と言えば良いでしょうか。十分な日照と海洋性の温暖な気候、湿り気もあります。スダジイやタブノキの最適地と言えます(房総半島の太平洋岸はほぼ同じです)。
 
 神社正面を見ても、「昼なお暗し・・」の境内は次のようです。

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 なお、「渡海神社の極相林しおり」によると
  『 私たちの郷土銚子の渡海神社は今を去る約千参百年の昔・・略・・ 』とあり、
  ずいぶん古い神社らしいことが分かります。

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 皇紀??  こちらも戦中派はよくご存じでしょうが、平成24年は皇紀2,672年だそうです。西暦よりも古く、歴史があるのです・・・。古い方は親父お袋に、新しい方はおじいさん、おばあさんにお聞きください(笑い)。
 
 さて次は樹木の形がおもしろいので並べてみました。年輪を重ねると人も同じで味が出てきます(味が出てこない人も中にはおります・・・)。


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 そして、最後に極相林の雰囲気を・・・すべて大きい画像ですのでクリック拡大可能です。

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 極相 きょくそう <大百科全書より>
 極盛相、クライマックスともいう。遷移の結果到達する最後の段階となる群落のことで、遷移途上の不安定な群落(途中相)とは異なり、安定し、永続性がある。水分条件が適当であれば、一般的には、極相は中生的な立地に成立する耐陰性のある樹木から構成される森林となる。極相では、生物量(生物群の量を重量ないしはエネルギー量で表したもの)はその土地での最大量に達し、生産量と呼吸による消費量とはつり合っている。食物連鎖は複雑で網目状になる。群落の階層構造(垂直的な配列状態)も4〜5層に分化する。極相はその土地の気候条件下でもっとも効率的に生活できる生態系であるため、最終的に到達する極相は、土地によって特徴的な群落となる。これを気候的極相とよぶ。逆に、同じ気候条件下であれば、系統的に異なる植物群でも同じような相観を示すように進化する。世界の地中海式気候下でみられる小型で、葉の厚い硬葉樹低木林は、この典型的な例である。この現象を生態系の収斂(しゆうれん)とよぶ。極相群落の再生、維持はかならずしも平衡状態で連続的に行われているわけではなく、極相林の林冠木(上部を構成する木)の寿命よりはずっと短い時間間隔でおこる攪乱(かくらん)要因によって林の一部が破壊され、その部分の好転した光条件下でのみ再生が可能になるということが明らかになっている。
 極相に関してはクレメンツの気候的極相だけを認める単極相説、タンスレーA. G. Tansleyの気候以外の条件、たとえば土壌条件、地形条件などにより規定される極相も認める多極相説、ホイッタカーR. H. Whittakerのいろいろな群落が複合したのが極相であるとする極相パターン説などがある。それぞれ一理はあるが、遷移の過程を群落の発達モデルと考えれば、単極相説がすっきりとしている。〈大沢雅彦〉
 
 
 こう‐き【皇紀】クワウ‥     <広辞苑>
日本の紀元を、日本書紀に記す神武天皇即位の年(西暦紀元前六六○年に当る)を元年として起算したもの。

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