三島ダムは房総半島の中央部から西流する小糸川の上流部に建設された古い農業用ダムです。
 
 昭和11年に計画が始まり戦時中の昭和18年に建設開始・・・全ての工事が完成したのが昭和43年だそうです。今年で44歳となります。
 過去にも紹介していますので詳細はそちらno.179で確認していただければ幸いです。
 
 今回は、小糸川土地改良区千葉県が紹介している古い写真を拝借して建設当時の雰囲気をどうぞ。
 
 まずは、戦前の揚水施設です。
 深い峡谷状の谷から揚水をするにはご苦労があったようです。

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 そして、全体の地形状況はyahooの写真から・・・

小糸川



三島ダム



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 次は堤体の構造と工事中の古い写真です。
 当時の技術を動員しての壮大な計画・工事でありました。

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 さて、ここからは現在の写真です。

 農業用ダムとしての機能もさることながら釣りの本場にもなっておりまして、極端な水位低下をすることはできません。ただ、平成24年の夏場は降雨がきわめて少なく、初めてと言うほどの水位低下となっていました。

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 取水塔の現状です。

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 そして洪水吐きです。

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 減勢工は深くなっていますからコイたちには良い環境なのでしょうが、水位が低下すると外界から遮断され、取り残されることになります。大雨が降らないと抜けられません。

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 揚水機場はまだ現役です。機器は当時のままというわけには行きませんが、構造はそのまま・・・。

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 なお、機場の上に当時の国道410号線の橋梁が見えます。橋脚の腐食激しく役目を終えています。新しい国道とは対照的です・・・が、景観としては古い方に軍配が上がるようです(笑い)。

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 さらに下流の方では取水の堰が造られており、現在も現役です。小糸川土地改良区域と千葉県企業庁の用水も取水しています。三島ダムの上流部に豊英ダムがあり、こちらが企業庁の管理ダムです。

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 なお、三島ダムは40年を優に超えていることから先年の大震災を機に見直し作業が進んでいます。こうした土木施設が上手に維持管理されながら長寿命化を図る時代になってきました。如何に費用をかけずに効果のある対策を行うか、土木屋の力量が問われています。

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