千葉県山武郡横芝光町屋形地先に大規模な排水機場があります。
 これは、千葉県農林水産部山武農業事務所が「県営湛水防除事業(大規模)蓮沼挟地区」として建設したものです。
 
 湛水被害を未然に防ぐことで農業の安定を図るとともに住民生活を守ることを目的としています。
 
 九十九里平野の中央部付近の蓮沼地区は海岸に低湿地が広がり、耕地も低い地形状況です。
 まずは位置関係をどうぞ・・・。

九十九里



東部



hasunuma



 明るくモダンなたたずまいが好もしい建物となっています。

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 さて、本排水機場は平成14年に建物が完成し、平成21年度に最後のポンプが設置されて、平成22年度から本格的に稼働し始めています。
 
 YahooとGoogle両者の航空写真を調べて見ておもしろいことに気がつきました。
 Googleは更新をしているがYahooはしていないと言うことです。
 
 ですから、Yahooの一枚は東部排水機場が工事中の写真を使用しています。この段階ですと古い昔の排水機場やプールが残っているのが分かります。

東部排水機場



 そして、Googleの写真ではプールも閉鎖し、東部排水機場が完成しています。
 現場の状況とほぼ同じです。

東部排水機場2



東部排水機場3



 航空写真は実際に航空機を飛ばし、撮影するのが昔のやり方です。いまは、衛星などからも詳細な写真が撮影可能だそうです。軍事衛星などはなおさらでしょうか・・・。
 
 資金力の問題か、意志の問題か・・・YahooとGoogleの違いが分かる東部排水機場でありました。
 
 なお、風景としての東部排水機場は上流側からと下流側からとを見てみます。
 この時間帯は自然流下状態でした。

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 機場内部は見られませんでしたので、大口径のポンプを想像できる姿を・・・。

 口径1650mmの排水ポンプが3台
 口径900mmの排水ポンプが1台
 合計で毎秒18㎥の排水能力だそうです。

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 なお最後に、建物には展望塔が設置されています。地元の要望だそうですが、高さ18mは6階建てに相当するそうです。津波が来ても大丈夫でしょう。

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 2011.3.11の大津波の時、この地区も大きな被害を受けました。
 陸上部で1m以上の波が奥深くまで来襲したそうです。
 
 当時の写真を参考に添付しました。この地区の現在は復興しているように見えますが、いまでもご苦労がおありかと思います。
 
 東北地方の復興ができるだけ早期にできるように祈るばかりです。

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県営湛水防除事業(大規模)蓮沼挟地区
 既存の排水施設の耐用年数が経過する以前において、流域の開発、宅地化、河川改修、地盤沈下等により排水条件の悪化した地域を対象に、排水機、排水樋門及び排水路等を整備し、湛水被害を未然に防止する事業です。(千葉県農業農村整備より)

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