昨年夏(2012.08.08)の取材記事です。

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 館山から南房総へ向かう国道127号線バイパスの左側に真新しい切り土面を発見しました。遠くから見ても妙な地層模様をしているのが分かります。
 
 瞬間的にno.357「大規模海底地すべり地層 by maeda」の記事を思い出したものです。これは現地まで行かずばなるまい・・・ということで時間のあるときに寄ってみました。

位置



 近づくに従って、わくわくしてくるから不思議なものであります。

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 やはり海底の大規模地すべり地層でした。
 見事な地層模様です。
 海底でダイナミックに滑っている地層群を目の前で見ているような錯覚を覚えます。

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 no.357「大規模海底地すべり地層 by maeda」の記事によれば
 『 約400万年前から100万年前、この地層は水深1500辰ら2000辰粒つ譴砲△辰拭
約200万年前の巨大地震によって砂層が液状化し、広範囲に海底斜面で地すべりを引きこした。
 その際に、地層が分断、かき回された状態になった。そこが長い時間をかけて隆起したと考えられている。』と言うことです。
詳細はそちらをどうぞ。

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 さて、南房総市白浜町の露頭()と館山の露頭()では地層模様も違うし、位置がずいぶん離れています。どういうことでしょうか。

位置2



 そこで登場するのが地質図です。
 千葉県地質図を見てみますと両地点ともに第三系の千倉層群に該当することが分かります。その内容は、泥岩、砂岩互層および凝灰質砂岩となっています。
 
 どうも、この地層に大規模海底地すべり地層(巨大乱堆積地層)が含まれることが想定されます。

地質図



 千倉層群の分布する場所で切り土工事があると、同じ地層が出てくる可能性があります。大規模海底地すべり地層は珍しい物ですから、この2箇所はうれしい発見でありました。
 
 なお、
 農林水産省のHPにも詳しい解説があります。また、白浜グリーンラインの露頭には解説の看板や駐車場もありますから、一見の価値はあります。
 
 最後におまけ・・・Googleの航空写真には駐車場や露頭が見られますから、さすがであります。

位置3

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