今、全国で海岸浸食が問題となっています。
 房総では有名な九十九里海岸に異変が起きていますので調べてみました。

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 ただし、専門的な話ではありませんのでご容赦を・・・。
 
 まずは、標題のように「陸地が消える・・」とは、大変な問題であります。
 今回は九十九里海岸の南北地区の海岸について報告です。
 
 北側には屏風ヶ浦があり、昔は激しい海岸浸食を受けていました。
 その風景は次の通りです。

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 次は南側、太東岬地区です。

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太東埼灯台




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 さて、以上見てきた浸食海岸の特質は何でしょうか。
 それは地質に問題があります。
 
 屏風ヶ浦の東には犬吠埼が突き出ていますが、古い地層(中生代と古生代)のため、なかなか浸食は進みません。

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 そこで、地質図を見てみましょう。

地質図



地質図2



地質図3



 図福の地層番号 22、23、40、50はいずれも地質年代が若いことを示しています。
 この地層群が形成された時代は洪積世及び新第三紀にあたり、地層の固結度が低いといえます。

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次は太東岬です。


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 波浪に接するとぼろぼろと崩壊することが理解できます。
 
 それでは、こうした海岸が浸食を受けるとどのようになるでしょうか。
 
 その模式地形が勝浦海岸のおせん転がしに見られます。

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 以上のように莫大な量の土砂が削り取られているのがわかります。
 広い海食棚(台)とそそり立つ海食崖が見事です。
 
 
 なお、九十九里海岸平野の陸側に急崖が連なっています。
 九十九里海岸平野が隆起平野と言われているのは、この海食崖の連なりのためです。地質図と屏風ヶ浦の西端部を見るとよくわかります。

地質図(海匝)-2



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 さて、自然のままでの海岸浸食のスピードはどの程度でしょうか。もろい地層を考えると相当なものと推定されます。現地の案内板では年間数m、実際には1m未満くらいでしょうか。
 
 それでも、10年経過すると大地が10mくらいも後退してしまいます。
 これでは陸の構造物なども危ない・・・!! というわけで防護を考えたわけです。
 
 その手法が(世間の評判は芳しくない・・・)テトラポッドであります。
 しかし、予算も限られ、スムーズな施工が可能であることなどから全国的に採用されています。
 
 屏風ヶ浦と太東岬にもこの防護工が延々と構築されています。
 その風景は次のようです。
 まずは屏風ヶ浦地区・・・。

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 次は太東岬です。

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 その他の地区の浸食海岸はおまけです。
 地質地層が硬くなれば防護工を必要としません。

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 さて、これで屏風ヶ浦と太東岬の浸食海岸後退がほぼ止まりました。
 しかし、『これで安心・・・』とは行かなかったのです。
 
 自然の営みを人為的に曲げると新たな問題が生じてきます。
 自然は「安定」を求めますから、人間により発生した不安定を違う作用で安定に向かわせることになります。
 
 その問題は次の記事で報告します。
 
 
 最後に、屏風ヶ浦のおもしろい現象を見ていただいて、今回の終わりとします。
 とても珍しい自然現象に遭遇しました(2009.8.5)。

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