千葉県市原市田淵地区の養老川沿岸露頭により、「チバニアン(千葉時代)」が地質時代の名称として国際地質科学連合から命名される可能性が高くなっています。イタリアチームと争っているようですが、ただ今のところ日本チームがかなり優勢です。


無人の小湊鐵道月崎駅から約2km、田淵会館入り口(車は置けます)から歩きです。
平日は大丈夫ですが、日曜祭日には混雑しているようですから要注意。

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小湊鐵道・月崎駅 http://blog.livedoor.jp/ynakamura1/archives/53141545.html

 

地形2

 

地形

 


また、足下不如意・・・すべりますからこちらも注意が必要です。長靴が必需品、地学に興味のある方はおもしろいかもしれませんが、物見高いだけの人には退屈かもしれません。雨の日は増水し危険です。

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さて、ここの露頭の何がすごいのか・・・、地質時代を区切るGSSP(地質時代の境界について地球上で最も観察研究をする上で優れた地層一箇所)として国際地質科学連合が認定するというものです。

決定すれば地層に「ゴールデンスパイク(国際標準模式地を証徴する丸い金色の鋲)」が打たれ、更新統の未定の時代にチバニアン(千葉時代)という名称が世界の標準として入ることになります。
Golden-Spikeの写真はウィキペディアより拝借しました。

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次の図は国際地質学会が第四紀の再定義を示したもので2009年の未定部分を示しています。今回、チバニアンの認定で年代が確定するというものです。

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また、これをわかりやすくした読売新聞の記事から拝借すると次の通りです。

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では、何が鍵となるのか・・・「地磁気」という言葉がありますが、ここ田淵の露頭には地磁気の逆転した痕跡が地層に見られることです。
また、地磁気の逆転とは何か・・・地学を勉強していないと色々分からない言葉が出てきます。

これも、読売新聞の記事がわかりやすく模式化しています。地層が形成される(火山岩や堆積層)ときにその時代の地磁気を記録しているのです。残存磁気は非常に微細なものですから測定機器や測定法の進歩によって観測可能となってきています。

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それでは、現地を見てみましょう。
現在の姿です。

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正磁極というのは現在の地磁気です。時間軸で説明すると下層の逆磁極から不安定期を経て、現在の正磁極へ移行したと言うことになります。地質時代の大きなエポックというわけですが、時代はどうして分かるのか・・・これが鍵層の存在です。うまい具合に鍵層付近で地磁気が逆転してくれた!!ということですか・・・。

というよりも、地磁気逆転層を見つければ、必ずどこかに鍵層を見つけてしまうのがプロの研究者であります(笑い)。


なお、磁気の逆転、古磁気や鍵層、磁気の記憶など長くなりそうですから次回に案内します。

現地に行かれたい方は次の案内図をどうぞ。

案内図

 

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