千葉県北部方面、山武地方などは、安房方面の南部と異なる杉林倒壊風景でした。
 関東ローム層が堆積するこの地区は、根の張り方が良好で、安定しています。
 
 しかしながら、好事魔多し、強烈な風は樹木の弱点を狙ってきます。管理の行き届いていない杉は密植状態となり、幹の発達が遅れ、モヤシ状態となります。根はそのままにして幹の途中で切断される形となります。溝腐病(千葉県は非赤枯性溝腐病)も関係しています。

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 また、切断された杉が連続して線上に並ぶ場所が見られます。被害の出た杉のすぐ隣は大丈夫であったりしますから、瞬間的に竜巻のような烈風が吹き付けた可能性もあります。
 

 千葉県によると「サンブスギスギは非赤枯性溝腐病が蔓延している」そうです。そのため、苗を育てる段階で駆除する必要があるとか。
 溝腐病(千葉県は非赤枯性溝腐病)を発症して弱くなった杉は特に大きな被害を受けています。

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 非赤枯性溝腐病  ***ウィキペディア記事より

千葉県特産の山武杉には赤枯病菌によらない溝腐症状があり非赤枯性溝腐病と呼ばれる。幹に現れる窪みは縦にまっすぐで白色腐朽となり黄褐色雲形の帯線が現れることが特徴。1960年に茨城県で赤枯病の症状とは異なる腐朽被害が初めて確認され非赤枯性溝腐病と命名された。
病原体は担子菌に属するチャアナタケモドキである(学名Phellinus punctatusと同種とされてきたが遺伝子情報の分析でFomitiporia torreyaeと同定された)。この病気による被害は全国的ではなく、千葉県と茨城県の一部に限られる。2019年の台風15号による千葉県での停電被害の拡大の背景には、林業の衰退によるスギ非赤枯性溝腐病の蔓延による相次ぐ倒木の発生があるともいわれている。


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