台風15号、19号と東日本へ相次いで来襲し、大きな被害をもたらしています。
 被災された方々にお見舞いを申し上げます。
 
 15号は「風」台風、19号は「雨」台風でした。
 
 やはり、風より雨の方が災害の状況を深刻にします。
 洪水ほど恐ろしいものはありません。命を守ることが最優先ですから、早めに逃げるのが一番の方法です。そして、近づかないこと、「見てくる」というのは禁物です。
 
 地球温暖化が影響しているのでしょうか、降雨量や流量、洪水量などの数値を見直すときが来たのかもしれません。100年に一度が、頻繁に発生することもあり得ます。早急な対応をお願いいたしたいものです。
 
 
 
 さて、次の写真は何でしょうか?

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 千葉市郊外の小さな部落の神社、鎮守の森の崖下に小さな小さな泉があります。台風や干ばつなども関係なく、いつの時もちょろちょろと絶えることがありません。その場所に台所の流しくらいのポリBOXが置かれ、水が満杯になっています。
 
 上の写真はその水面を上から覗いたものです。空と樹木は鏡に映った風景です。
 左下を見ると小さなカニが見えます。
 
 自然のサワガニです。
 部落の人達が見守っている、みんなの「ペット」のようなものです。

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 普段は枯れ葉がたまり、次第に浅くなります。そのため、時々部落の人が枯れ葉を掻き出してくれますが、カニも一緒に掻き出すようで、カニの数がぐんと減ってしまいます(上の写真は掻き出した直後です)。
 
 それでもまた、数が増え、多い時は30匹以上になります。
 周辺の用水路などからやってくるのでしょう。
 
 ただ、時に不届き者がおり、自分で飼おうと持ち帰る人間がいます。そして、結局は生かすことが出来ず死なせてしまう、身勝手な人間なのです(まさか、食べるために捕る人はいないと信じたい)。
 
 しかし、自然は偉いです、強いです。
 また、どこかからサワガニはやってきてくれます。
 
 神社にお参りに来てサワガニを見て数える・・・そんな楽しみを持った人が多いと思います。大切にして見守る、それが暗黙の約束事です。

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 最後に<大百科全書より>辞書記事を添付しましたが、『 色彩はすみ場所によって微妙に異なるが、紫黒褐色、朱赤褐色、淡青灰色が基本型である。』となっています。
 この池で見ていると、大人になったカニは青みがかってきます。小さいカニは大体が茶系統です。
 
 小さいカニがどんどん増えて欲しい秋の空・・・。
 

 サワガニ <大百科全書より>
〔沢蟹〕 Japanese freshwater crab 【学】Geothelphusa dehaani
節足動物門甲殻綱十脚(じつきやく)目サワガニ科に属するカニ。本州、四国、九州にすむ唯一の純淡水産の種。南限は吐か喇(とから)列島口之島で、かつて沖縄諸島や台湾まで分布するとされたのはリュウキュウサワガニG. obtusipesの誤りである。甲幅2.5センチほどの丸みのある四角形で、前側縁が丸く膨らむ。眼窩(がんか)外歯に続いて痕跡(こんせき)的な切れ込みがあり、そこから小顆粒(かりゆう)が連なって細い稜(りよう)を形成する。はさみ脚(あし)は雄では左右不同で、右が大きい個体が多く、また十分に成長すると不動指が曲がって可動指との間にすきまが残る。色彩はすみ場所によって微妙に異なるが、紫黒褐色、朱赤褐色、淡青灰色が基本型である。
 雑食性で生命力が強く、大形個体は水からやや離れてすむ。産卵期は夏で、抱卵数は40個前後のことが多い。海産のカニに比べると卵数がはるかに少ないが、卵径は3、4ミリもあり、稚ガニとして孵化(ふか)する直接発生である。抱卵雌は約1か月間川岸の石の下などで過ごし、水中で稚ガニを孵化させたのちもしばらく腹部に抱いて保護する。稚ガニは甲幅4、5ミリで、2週間くらいあとに脱皮し、5〜7ミリになる。翌年2、3回の脱皮で8〜11ミリに、3年目も同様の脱皮で12〜17ミリに成長する。4年目で甲幅2センチほどの成体になり、5年目で成熟する。から揚げや佃煮(つくだに)などにされるほか、最近ではペットとしての需要が多い。〈武田正倫〉

 
 
 なお、台風余話
  私の在所は台風19号でも3日間の停電でした(15号の時は10日間です!)。
  大好きなラグビーをラジオで聞くことになりました。
  それにしても、日本の強さは本物です。なぜなら、勝って浮かれてもいないし、はしゃいでもいません。
  大きな自信を付けたようです。
  
  10/20(日)、ラグビー日本の健闘を祈ります。

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