昔の写真で失礼します。
 これは、千葉県農林水産部の広域農道整備事業の一枚です。
 すでに現地は完成し、部分的に供用されています。

2012-01-26022
拡大できます。


 時代は変わり、インフラ整備事業は施設の維持管理、長寿命化が優先されています。
 新しい観測機器は日進月歩、AIを駆使した機器や施工技術のハイテク化が進行しています。
 
 全てがデジタル・・・、アナログの世界は遠くなりにけり、年配者にはつらいところも多いかもしれません。
 
 近年、細かい書類が膨大になり、CADやPCでの作成・提出などが多く、土木を考える時間が(発注者、受注者共に)激減しているようです。むかしの土木屋はついて行けません。
 
 しかし、アナログの良さを忘れるわけには行きません。
 
 全体を見て本質を知り、問題点を把握する。そして現場への対応力、応用力が抜群の年配ベテラン技術者、こういう人を大切にしていただきたいものであります。
 
 デジタル技術も重要ですが、基本は「土木力」、ひいては「人間力」に掛かっています。計算が出来ても土木の本質を知らなければ何事も成りません。デジタル技術を身につけた若手がベテランの土木力、人間力を身につければ鬼に金棒です。
 
 だが、多くの組織が技術継承の課題に直面し、苦労をしているのが現実です。
 
 なぜか、
 それは技術継承の要が人間対人間のアナログ的な継承にあるはずなのに、そこがうまくいっていない。
 技術の前に「人間の関係」が問題を生み出している可能性が高いのです。
 
 むかしのノミュニケーションではもう時代に合いません。重要なことは、人としてお互いに対等、そして技術への熱い心があれば思いは伝わるのではないかと考えます。
 
 そのためには世代間の違いをまず認めて尊重し合うことが大切であります。お互いを信頼出来ることが技術継承の基本です。関係がうまくいっていればきっと良い仕事が出来るでしょうから、人間関係構築を優先していただければ幸いに存じます。
 
 結局言えることは、物事の基本は「人間」にあると言うことです。
 どのようにAIが進歩しても、残る仕事は人間に関する仕事です。人間相手の、人間にしか出来ない仕事が生き残って行くそうです。
 
 厳しいようですが、デジタルしか出来なければ、生き残ることは出来ないかもしれません。
 
 AIに出来ない仕事はアナログの中にこそにあります。
 
 そういうことで、アナログ世代の土木屋さんへのエールを送ります。
 
 平成二年も土木屋、人間屋で生きましょう!!

<土木の風景TOPへ>