聞き慣れない名前ですが、藻類の仲間です。
石垣やコンクリートの壁面、樹木などにびっしりと付くものを見ます。
鮮やかなオレンジ色が特徴です。
偶然見つけたのは県道81号線 市原天津小湊線(清澄養老ライン)、天津ループ橋のずっと奥の方です。樹林帯を抜けるため、適度な湿度が保たれているのでしょうか。
ネットで調べてみましたら広島大学・デジタル自然史博物館の記事にありました、なんと、海に生息する緑藻類の仲間ということです。海の藻類が陸上に上がったと・・・。
たくましいものであります。
スミレモ類(広島大学・デジタル自然史博物館記事より)
スミレモ科 Trentepohliaceae,スミレモ属 Trentepohlia やプリンツスミレモ属 Printzina
スミレモ類は緑藻類(りょくそうるい)に属し,海に生育する海藻のアオサなどと同じ仲間です.一般に,藻類は水中で生育するものが多いのですが,スミレモ類は陸に上がった藻類です.スミレモ類のように,空気中の水分を利用して,陸上で生活する藻類を気生藻(きせいそう)といいます.陸上で生活するためには,乾燥や温度変化,光の強さの違いや紫外線への対応などいくつもの障壁があります.スミレモ類は陸上植物(りくじょうしょくぶつ)とは別のやり方でうまく陸上で生活するようになった仲間と考えられています.
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