つづいて相沢事務局長より、当会の活動内容や意義・謙信公の認識・今後の展望などについてパワーポイントでプレゼンを致しました。
謙信公と他の戦国武将との相違点、仏教の毘沙門天を篤く信仰したこと、アンパンマンとバイキンマンを用いて対比させるなど、わかりやすく説明しました。
会の設立意義を2つの「感」で表現しました。
一つは「危機感」。
このまま何もしなければ、この地で生まれた「義」という精神的財産は消滅していくでしょう。かつて関東管領本拠地であったゆえんは、「義」という旗を掲げたからに他なりません。
また大都市部と地方の格差問題の危機感。ますます格差が広がってきており、数年後には全国の2割の地方市町村が破たんすると言われております。各地方独自色を鮮明に打ち出していかなければ、埋没・破たんの危惧が懸念されます。
もう一つは「使命感」。
いまヨーロッパから民主主義が消えかかっている、と多くの識者が危惧しています。
昨年1月フランスで発生した、無差別テロ事件を発端に全世界は対イスラムへの憎悪と報復を募らせています。もちろんテロ行為は絶対許されるものではありませんが、結果、その反動から過剰ともいえる異文化・移民への排斥、排外主義が台頭し、極端かつ偏ったナルシシズムが跋扈しています。仏学者エマニュエル・トッド氏はシャルリエブドの表現の自由は真実ではないと展開し、相手文化を敬う日本の文化を称賛しました。
今、「義の心」を見直し次世代へ継承する努力をしなければ人々(特に上越人)の記憶から消えていってしまいます。そして前述したように現在社会は格差・貧困・いじめ問題が深刻化してきています。この混迷の世に、日本のみならず世界へ向けて謙信公の義の心をもって、普く光を照らし困っている人を救うことが使命であると考えます。
論語の孔子の言葉を引用し、謙信公の実践した「義」の行いを読み解きました。
どんな状況におかれても「敵に塩を贈る」行為が常人にはできるか? 徳や義は理屈だけで行動に移さないと「義」にはならない。論語ならではの比喩で読み解きました。
なかでも「第一義」の解釈は難解であり、とても座学だけで理解できる範疇をこえており、当会では林泉寺で謙信公と同じく坐禅を体験することで、身をもって体感しようと説明しました。
この「第一義」を、「Human integrity」と英訳しました。
…「高潔なる、人間の道」と訳しました。
当会のバイブル的存在「上杉謙信公十六カ条の家訓」も、すべて英訳いたしました。おそらくこの家訓を英訳したのは当会が初めてであろうかと思います。
この試みの目的は、「義の心」をやがては世界無形文化遺産に昇華させたいという願いからであります。日本のみならず、世界の人々へ向けて発信したいという望みを託しています。
展望といたしまして、東京オリンピックの2020年には「謙信公サミット」の開催実現を目標にかかげています。
また、2030年は「上杉謙信公生誕500年祭」として当会としても盛り上げて参りたいと思います。
続きまして当会の顧問・相談役の皆様に委嘱状を交付させていただきました。
最高顧問には、上越コンベンション協会会長の田中弘邦様にご就任いただきました。顧問には、居多神社宮司の花ケ前盛明様、林泉寺ご住職の笹川元祥様、上越タイム社社長の栗田修行様、相談役に上越剣道連盟会長の青山勲様。
当会の運営・方針にご助言、ご指導を今後とも賜りたいと存じます。
そして当会の活動内容・活動の普及に寄与していただくお役目の「義の心大使」に、鈴木俊夫様、笠原竜義様、渡辺奈央子様にご就任いただきました。
この「義の心大使」任命要件は、社会の中で誰かのために貢献されている、またはこれからしようとされている方々がその資格要件です。
どうぞ今後とも当会の趣旨に賛同され、実社会で貢献し、より広く当会の普及にご協力できる方は大使のお役を担うことをお願い致します。
最後に、ご就任いただきました各顧問・相談役・義の心大使の皆様方よりご挨拶・ご意見を賜りました。
最高顧問の田中様からは「まさにこのような会を待っていた。わが意を得たりという気持ち。やはり上越市は、上杉謙信の義の心を中心とした町づくり・観光戦略でなければならない。」と述べられ、会のこれからの発展ならびに興隆祈念のお言葉をいただきました。
他の顧問・大使の皆様方からも、当会活動への期待、上越市の歴史・謙信公の新たな偉業探究への期待、観光面や他分野との連携模索などの貴重なご意見・ご要望をいただきました。
謙信公「義の心」の会、船出の「発会式」に際しまして多くの皆様方にご臨席いただいたうえ、温かいお言葉を賜りまして衷心より感謝と御礼を申し上げます。
上杉謙信公という、不世出の偉人発祥の町・上越市だからこそ、謙信公の本質に迫り、「義の心」を多角的かつ縦断的に検証していくことは、上越市のみならず後世への大きな遺産になりうるものと確信致します。
謙信公が求道した「義」というものの本質は、あまりにも深淵で奥が深いものです。
当会の様々な試みが、やがて謙信公が追い求めた「義」の最終境地「不識」という地平に降り立つことが出来るか、ある意味挑戦でもありますが、多くの皆様方と共に大乗の精神で一緒にたどり着きたいと切に思います。
どうぞ、今後とも当会の活動・運営にご理解ご協力賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
謙信公「義の心」の会会長 石田明義拝
謙信公と他の戦国武将との相違点、仏教の毘沙門天を篤く信仰したこと、アンパンマンとバイキンマンを用いて対比させるなど、わかりやすく説明しました。
会の設立意義を2つの「感」で表現しました。
一つは「危機感」。
このまま何もしなければ、この地で生まれた「義」という精神的財産は消滅していくでしょう。かつて関東管領本拠地であったゆえんは、「義」という旗を掲げたからに他なりません。
また大都市部と地方の格差問題の危機感。ますます格差が広がってきており、数年後には全国の2割の地方市町村が破たんすると言われております。各地方独自色を鮮明に打ち出していかなければ、埋没・破たんの危惧が懸念されます。
もう一つは「使命感」。
いまヨーロッパから民主主義が消えかかっている、と多くの識者が危惧しています。
昨年1月フランスで発生した、無差別テロ事件を発端に全世界は対イスラムへの憎悪と報復を募らせています。もちろんテロ行為は絶対許されるものではありませんが、結果、その反動から過剰ともいえる異文化・移民への排斥、排外主義が台頭し、極端かつ偏ったナルシシズムが跋扈しています。仏学者エマニュエル・トッド氏はシャルリエブドの表現の自由は真実ではないと展開し、相手文化を敬う日本の文化を称賛しました。
今、「義の心」を見直し次世代へ継承する努力をしなければ人々(特に上越人)の記憶から消えていってしまいます。そして前述したように現在社会は格差・貧困・いじめ問題が深刻化してきています。この混迷の世に、日本のみならず世界へ向けて謙信公の義の心をもって、普く光を照らし困っている人を救うことが使命であると考えます。
論語の孔子の言葉を引用し、謙信公の実践した「義」の行いを読み解きました。
どんな状況におかれても「敵に塩を贈る」行為が常人にはできるか? 徳や義は理屈だけで行動に移さないと「義」にはならない。論語ならではの比喩で読み解きました。
なかでも「第一義」の解釈は難解であり、とても座学だけで理解できる範疇をこえており、当会では林泉寺で謙信公と同じく坐禅を体験することで、身をもって体感しようと説明しました。
この「第一義」を、「Human integrity」と英訳しました。
…「高潔なる、人間の道」と訳しました。
当会のバイブル的存在「上杉謙信公十六カ条の家訓」も、すべて英訳いたしました。おそらくこの家訓を英訳したのは当会が初めてであろうかと思います。
この試みの目的は、「義の心」をやがては世界無形文化遺産に昇華させたいという願いからであります。日本のみならず、世界の人々へ向けて発信したいという望みを託しています。
展望といたしまして、東京オリンピックの2020年には「謙信公サミット」の開催実現を目標にかかげています。
また、2030年は「上杉謙信公生誕500年祭」として当会としても盛り上げて参りたいと思います。
続きまして当会の顧問・相談役の皆様に委嘱状を交付させていただきました。
最高顧問には、上越コンベンション協会会長の田中弘邦様にご就任いただきました。顧問には、居多神社宮司の花ケ前盛明様、林泉寺ご住職の笹川元祥様、上越タイム社社長の栗田修行様、相談役に上越剣道連盟会長の青山勲様。
当会の運営・方針にご助言、ご指導を今後とも賜りたいと存じます。
そして当会の活動内容・活動の普及に寄与していただくお役目の「義の心大使」に、鈴木俊夫様、笠原竜義様、渡辺奈央子様にご就任いただきました。
この「義の心大使」任命要件は、社会の中で誰かのために貢献されている、またはこれからしようとされている方々がその資格要件です。
どうぞ今後とも当会の趣旨に賛同され、実社会で貢献し、より広く当会の普及にご協力できる方は大使のお役を担うことをお願い致します。
最後に、ご就任いただきました各顧問・相談役・義の心大使の皆様方よりご挨拶・ご意見を賜りました。
最高顧問の田中様からは「まさにこのような会を待っていた。わが意を得たりという気持ち。やはり上越市は、上杉謙信の義の心を中心とした町づくり・観光戦略でなければならない。」と述べられ、会のこれからの発展ならびに興隆祈念のお言葉をいただきました。
他の顧問・大使の皆様方からも、当会活動への期待、上越市の歴史・謙信公の新たな偉業探究への期待、観光面や他分野との連携模索などの貴重なご意見・ご要望をいただきました。
謙信公「義の心」の会、船出の「発会式」に際しまして多くの皆様方にご臨席いただいたうえ、温かいお言葉を賜りまして衷心より感謝と御礼を申し上げます。
上杉謙信公という、不世出の偉人発祥の町・上越市だからこそ、謙信公の本質に迫り、「義の心」を多角的かつ縦断的に検証していくことは、上越市のみならず後世への大きな遺産になりうるものと確信致します。
謙信公が求道した「義」というものの本質は、あまりにも深淵で奥が深いものです。
当会の様々な試みが、やがて謙信公が追い求めた「義」の最終境地「不識」という地平に降り立つことが出来るか、ある意味挑戦でもありますが、多くの皆様方と共に大乗の精神で一緒にたどり着きたいと切に思います。
どうぞ、今後とも当会の活動・運営にご理解ご協力賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
謙信公「義の心」の会会長 石田明義拝