April 13, 2004

【Lupin3】『ルパンvs複製人間』で新考察!

5045062c.jpg■キャスティングの話とはかなり脱線しますが・・・。

 『ルパンvs複製人間』の話になったので、脱線ついでにこんなネタを。飛んでいるといわれれば否定は出来ないのですが・・・。

 さて、友人がこんな考察をしてました。

<N氏の考察はじめ>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 作品の冒頭でルパンが顔を見せないまま処刑され、ドラキュラ城の棺桶から見慣れない顔(当時放送されていたTV版新ルパンのキャラデザインとは違うという意味)をしたルパンがよみがえる。

 「あれ、いつから棺桶に入ってたの?」
 「ドラキュラ城には『マンドラゴラの根』を拝借に行ったんだよね。何で棺桶に入ってたの?」
 「おかしいよな、盗んだらさっさと消えればいいじゃん。」

 ここにツジツマの合わないシーンが敢えてある所がポイントなのだ。

 劇中、宿敵マモーはルパンに対し、処刑されたのは「戯れに作られたコピー」か、それとも「オリジナル」なのかを問う。

 そう、映画「ルパンvs複製人間」はそのタイトルが示すとおり、『オリジナル(本物)とコピー(偽者)』がテーマである。そしてこの「本物とにせもの」というテーマは、吉川惣司監督と青木悠三作画監督が仕掛けた「テレビシリーズ・新ルパン三世」へのアンチテーゼだと断言しよう。

 監督はあくまでも、この映画のルパンが「オリジナル」だと位置づけ、テレビシリーズによって作られたコミカルなだけのルパンは「戯れに作られたコピー」だと言いたいに違いない。また、マモーが永遠の命を手に入れるために、クローン技術によって自らのコピーを繰り返し、像がボケ、粗悪品になってしまったという一連の話は、新ルパンがオリジナルの姿から大きくずれてしまい、粗悪品になってしまっていることへの警鐘なのだ。この映画によって「ルパン三世」は本来の姿に回帰しなくてはならなかったのだ。

 それを確信させるのが、先に述べた冒頭の「処刑」から「復活」への一連のシーン。つじつまの合わないCQは、あえて挿入されたのだ。

 そしてタイトルバックの直前に銭形の台詞を借りて、吉川監督は高らかに宣言している。

 「や、やつぁ本物だ。本物のルパンだ!」

 そう、この映画で活躍するルパンこそ、本物のルパン三世なのだ。

<N氏の考察おわり>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 この話聞いたときは目からうろこでしたね。そういう見方があるのか・・・と。

 もともと原作を読めば読むほど新ルパンには疑問を持ってたし、『ルパンvs複製人間』を観れば観るほど、「これこそ本物だ!」と思っていただけに、そういう仮説もありだよなぁと大きく肯いたワタシなのでありました。

【Lupin】「ルパンvs複製人間」最高!(4月9日記事)
【Lupin】ハリウッド版ルパン三世(4月8日記事)



gintarout_44 at 18:25 │Comments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ! ルパン三世 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Black Pepper    April 13, 2004 20:45
1994年刊行とかなり古いんですが「まぼろしのルパン帝国―ルパン三世ザ・ファーストTVシリーズ」( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845994356/ref=sr_aps_b_/249-8179036-7984334 )という本があって、けっこう濃いです。「複製人間」についても熱く語られてます。もし機会があったらご一読を。
2. Posted by 銀太郎    April 13, 2004 21:41
>もし機会があったらご一読を。
いやぁ、自発的に機会を作らないと読めなさそうな本ですな。
おっと、結構値段がはるのですねぇ。ちょっと引け腰だったりして・・・(苦笑)
3. Posted by    April 14, 2004 12:08
おもしろい考え方ですねー。
作り手の感情が入ってしまう、ってのはあるのかもしれませんね。それをメッセージとして受け取れるか、は、映画を楽しむ上で結構重要なのかもしれません。

話はずれますが。
最初に処刑されたルパンがオリジナルだったのでは?というのをとっても、すごくサスペンスですよね。当時は、「まもー、こわい」くらいしか思ってなかった(汗)のですが、こうやって書かれてるのを見て、ほんとによくできたストーリーだったんだな、と今更ながらに思いました。
今度、じっくり観直してみよう。
4. Posted by 銀太郎    April 14, 2004 13:27
>松さん
「マモーは何ものか?」「永遠の生命」「処刑されたルパン」などミステリー的な要素がいくつも散りばめられ、アメリカ国防省との絡みなど、物語に厚みもあり、一本の映画として本当に見ごたえのある作品なんですよね。
ぜひ、再度じっくり観てみてください!

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔