全国のノロさんに捧ぐ
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どうも、銀谷小タオルです
今日は台風の影響なのか、妙に暑く、変な風が吹いていました
この時期は着るものに悩みます
着れる服が普通の人より少ないので、切実です
今回は知っているようで知らない「ノロウイルス」について書いてみようと思います
今回は特にノロウイルスの歴史についてです
1968年、今から48年前にアメリカのオハイオ州ノーウォークにある小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の便から初めて検出されました
その地名に因み「ノーウォークウイルス」と名づけられました
その後研究が進み、ウイルスの形から「小型球形ウイルス」と命名され、このウイルスによる胃腸炎や食中毒などが世界各地で報告されるようになりました
そして2002年のパリでのウイルス学会において今まで「ノーウォーク様ウイルス属」と呼んでいたウイルスを「ノロウイルス属」と呼ぶことを承認しました
この時がノロウイルス誕生の瞬間です
なので、ノロウイルスという言葉を聞くようになってまだ15年くらいしか経っていなかったりします
すっかり学校や病院などでお馴染みのウイルスになってしまいましたが、数年前にある問題が提起されます
世間に馴染んだばっかりに、『”ノロ”姓の子どもがイジメの対象になったり、からかわれたりするおそれがある』と、2011年の国際微生物学連合2011会議において国際ウイルス分類委員会から指摘されました
その後議論が重ねられ、結局『ノロウイルスは属名であって、ノロウイルスという種は存在しないので正しい呼称のノーウォークウイルスと呼ぶべきである。また、ノーウォークウイルスに起因する病気に対して「ノロウイルス」という用語を使用しないよう、メディア、医療保健の各機関、科学者団体に強く求める』という趣旨の発表をしています
ですが、未だに多くの場面で「ノロウイルス」という言葉は使われています
一応、国際ウイルス分類委員会の公式HP上でも発表はされているのですが、知っている人はほとんどいないでしょう
これからも全国のノロさんはノロウイルスと闘って行くのでしょう……アホの坂田と闘い続ける全国の坂田さんのように
健闘を祈ります
思いの他長くなってしまったので、続きは次回以降に持ち越したいと思います
今回のノロの歴史は本当に知ってほしい感染対策とは全く関係のない、うんちくでしかありません
嘔吐している人の横で小粋に語ってみてください
では、また次回
お疲れ様でした