先日、あるブログの管理人さん(私信宛てなので、とりあえずは
ブログ名を外しておきます)から、投信スーパーセンターにて
取り扱っている「年金積立インデックスファンド」が(401kで無いならば)
最もコストの低いファンドでは?というご質問をいただきました。
ざっと目論見書に目を通したところ、たしかに「みんなの投資」で
紹介しているファンドよりもコストが低いのですが、
愛称に「DC」と入っているので、おそらくは
確定拠出年金専用ファンドであろうと考えていました。
ところが、いくつかの掲示板で上記を普通に(追加型投信として)
売買できるとありましたので、私も電話で問い合わせてみたところ、
外株も外債も一般の追加型投信として売買できるとのことでした!
# オペレータの方が即答で断言されたので、同じ問い合わせが結構
# あったのか聞いてみたところ、何件か頂いているとのこと。
# ちなみに言質はとっていないです。(担当者さんの名前を伺っていない)
そこで、同じベンチマーク(もしくは似た性質の)
外国株式ファンドと外国債券ファンドを比べてみました。
いまさら気づいたのですが、グラフの分配金再投資の計算が
間違っていました。(グロソブが悪すぎるなぁとは思っていたのですが;-)
今スクリプトを修正していますので、後日、正しいものを再アップします。
[2006/11/13 07:54:追伸]
上記のデータを修正しました。
海外株式は、ステートが年金を約0.367%ほど
アウトパフォームしています。
またグロソブに関しては、金融機関窓口のセールストークから
分配金を再投資ではなく「お小遣い」として受け取っているケースが
マジョリティと考えられますので、そのまま現金を損益に入れてあります。
# 仮に2001年10月から毎月末1万円を投資した場合、
# 2006年10月は税金控除後の2,770円を
# キャッシュで受け取っていると仮定しているわけです。
敢えてグロソブを含めたのは、コスト高と分配金の回数・金額の多さが
いかに「敗者のゲーム」となるのかを再確認したかったという理由ですね。
データの採用期間は、比較するファンドの設定日が
最も新しいものに合わせてありますので、
外国株式セクターが2003年6月〜2006年11月まで
外国債券セクターが2001年10月〜2006年11月まで
となっています。また、各ファンドの最も条件の良い販売会社で
毎月一定額を購入した場合の騰落率をグラフ化しています。
# 販売手数料はすべて考慮してあります。
# グロソブの二浪証券は、今年5月から取り扱っているのですが、
# 敢えてノーロードで購入し続けた場合でシミュレーションしています。
また分配金は、税金控除後に再投資したものとして扱っています。
結論から書きますと、基礎データを調べた範囲では
外国株式も外国債券も「年金積立インデックスファンド」に
切り替えた方が良いと考えます。
# 特に外国債券セクターは、従来のソニーバンクでは
# 特定口座にできなかったのですが、投信スーパーセンターでは
# 日興コーディアル証券に口座を開設していなければ
# 特定口座にできる点が大きいですね。
ただ、販売会社の継続年数やファンドの強制償還など
まだまだ未知数の部分がありますので、お勧めできるのか
判断の難しいところといえます。
# もっとも、強制償還に関してはもともと401k専用ファンドなので
# そうそう簡単に償還できないのではと予測しています。
上記については私の中でも、まだ考えがまとまっていませんので、
もう少し調べてみて、ステートストリート外国株式インデックスや
中央三井外国債券インデックスファンドの代わりになるようであれば、
みんなの投資サポートサイトに反映させたいと思います。