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プルトニウムや超ウラン元素、分析するのにずいぶんかかるイメージだったけど、実は24時間程度で分析できちゃうことが文科省の文書でわかった。

プルトニウムなどアルファ線を放出する核種は、測定するのが大変、というイメージがあったのですが。東電原発事故以前に、24時間程度で分析できるような手法がちゃんとあったようです。

きっかけは東海村JOC事故のようですね。

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http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/main_pdf_series_28.html
20120719_04
No.28 環境試料中プルトニウム迅速分析法
【解説】
 核燃料再処理施設の事故時においては、プルトニウム等のα線放出核種が環境に飛散することが想定され、原子力施設等の防災対策について(原子力安全委員会平成10年11月)に示されている飲食物摂取制限に関する指標においても、プルトニウム及び超ウラン元素に対する指標が新たに追加されています。このような緊急時においては、プルトニウム等の長半減期核種に対して、指標を十分に下回る検出下限値を持ち、かつ迅速に結果を得ることができる分析法が必要とされます。本マニュアルにおいては、測定装置としてICP-MSを用い、かつ前処理から分離精製に至る過程を迅速化することにより、前処理-化学分離-測定-計算-報告を24時間程度で実施できる分析法を作成しました。

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No28.pdf 計101ページ
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環境試料中プルトニウム迅速分析法

平成14年
文部科学省 科学技術・学術政策局 原子力安全課防災環境対策室

(目次 略)

第一章 序論

 核燃料再処理施設の事故時においては、環境中に飛散する放射性核種の種類が原子力発電所の場合と異なることが多いため、原子力発電所の防護対策をそのまま適用することはできない。特に、プルトニウム等のα線放出核種に着目した迅速な環境モニタリング手法の確立が必要となる。

 従来の環境試料中のプルトニウム分析法は、プルトニウムを分離・精製後、シリコン半導体検出器を用いてそのα線を測定する方法であるが、試料の前処理、分解・抽出、分離・精製及びα線測定の各工程に長時間を要することから、この方法をそのまま「緊急時の分析法」として適用することはできない。

 一方、誘導結合プラズマ質量分析法(Inductively Coupled Plasma-Mass Spectrometry,以下「ICP-MS」と記す)は、1980年にHoukらによって発表されて以来、検出感度に優れた多元素同時分析法として急速に普及している。そこで、安定元素のみならず長半減期のプルトニウム同位体等に対しても優れた検出感度を持ち、かつ、迅速測定が可能なICP-MSを用い、加えて前処理から分離精製に至る各工程も併せて迅速化のための検討を行い、これまでは1週間程度を要したプルトニウムの分析を、24時間程度で結果を得ることができる緊急時に対応したプルトニウム分析法を作成した。

 本マニュアルでは、分析対象試料として防災指針(*1)及び緊急時モニタリング指針(*2)の第二段階のモニタリングの対象となる大気浮遊じん、土壌、降下物、飲料水、牛乳及び葉菜を選定した。

 なお、分析方法は、再処理施設における火災事故等で放出されたプルトニウムが高温で焼結し、硝酸のみでは定量的に溶出できない化学形で存在していることを想定した分析法とした。

本法で行った場合の分析供試量、分析目標値等を表1に示す。

*1「原子力施設等の防災対策について」(平成1咋4月一部改訂),原子力安全委負会
*2「緊急時環境放射線モニタリング指針」(平成13年3月一部改訂),原子力安全委旦会

以下略
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http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/main_pdf_series_30.html
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No.30 環境試料中アメリシウム241、キュリウム迅速分析法
【解説】
 再処理施設の事故時においては、環境中に放出される放射性核種の種類が原子炉施設とは異なったものになる場合が考えられ、特に、プルトニウム、アメリシウム、キュリウムなど超ウラン元素を迅速に定量できる方法が必要となります。本マニュアルは、環境試料中のアメリシウム、キュリウムを分析開始後、アルファ線スペクトロメトリーにより24時間以内に定量することのできる迅速分析法を示したものです。

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No30.pdf 計84ページ
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環境試料中アメリシウム241、キュリウム迅速分析法

平成16年
文部科学省 科学技術・学術政策局 原子力安全課防災環境対策室

(目次 略)

第一章 序論

 再処理施設の事故時においては、環境中に放出される放射性核種の種類が原子炉施設と異なる場合があると考えられる。特に、アメリシウム、キュリウム等のα線放出核種に着目した迅速な環境モニタリング手法の確立が必要となる。このため、環境試料中のアメリシウム及びキュリウムを迅速に定量することを目的として本マニュアルを作成した。

 本マニュアルの対象試料は、「原子力施設等の防災対策について」(*1)及び「緊急時環境放射線モニタリング指針」(*2)におけるモニタリングの対象である大気浮遊じん、土壌、降下物、飲料水、牛乳及び葉菜とした。分析は、文部科学省放射能測定法シリーズ28「環境試料中のプルトニウム迅速分析法」の分離・精製工程のイオン交換樹脂カラムの通過液から、アメリシウム及びキュリウムを分離・精製した。α線の測定は、シリコン半導体検出器を用いた。

 従来の環境試料中のアメリシウム、キュリウムの分析法(文部科学省放射能測定法シリーズ21「アメリシウム分析法」)は、アメリシウム及びキュリウムを陰イオン交換法等により分離・精製後電着し、シリコン半導体検出器を用いてそのα線を測定する方法であるが、試料の前処理、分解・抽出、分離・精製及びα線測定の各工程に長時間を要することから、この方法をそのまま「緊急時の分析法」とすることは適当でない。

 環境試料中のアメリシウム、キュリウムを、近年簡便な分離法として普及している抽出クロマトグラフィーにより分離・精製する。また、測定試料の調製は電着法によらず、より迅速なフッ化ネオジム共沈法を採用することにより、分析開始後24 時間以内(α線計測時間4時間を含む)で結果を得ることができる緊急時に対応したアメリシウム、キュリウム迅速分析法とした。

 また、高濃度の試料への対応とスクリーニングを目的として、上記迅速分析法に比べて検出感度は低いが、γ線スペクトロメトリーでアメリシウム241 を定量する方法も併せて記載した。

本分析法による分析目標レベルを分析供試量等とともに表1.1 に示す。

*1 「原子力施設等の防災対策について」(平成15 年7 月一部改訂)、原子力安全委員会
*2 「緊急時環境放射線モニタリング指針」(平成13 年3 月一部改訂)、原子力安全委員会

以下略
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http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/main_pdf_series_31.html
20120719_09
No.31 環境試料中全アルファ放射能迅速分析法
【解説】
 再処理施設の事故時においては、環境中に放出される放射性核種の種類が原子炉施設とは異なったものになる場合が考えられ、特に、プルトニウム、アメリシウム、キュリウムなど超ウラン元素のアルファ線放出核種を迅速に定量できる方法が必要となります。本マニュアルは、環境試料中のプルトニウム及び超ウラン元素を抽出クロマトグラフィーにより分離精製し、ウラン、トリウム等の自然アルファ線放出核種と区別して全アルファ放射能を測定できる迅速分析法を示したものです。

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No31.pdf 計71ページ
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環境試料中全アルファ放射能迅速分析法

平成16年
文部科学省 科学技術・学術政策局 原子力安全課防災環境対策室

(目次 略)

第一章 序論

 再処理施設の事故時においては、環境中に放出される放射性核種の種類が原子炉施設と異なる場合があると考えられる。特に、プルトニウムなど超ウラン元素のα線放出核種に着目した迅速な環境モニタリング手法の確立が必要となる。このため、環境試料中のプルトニウム及び超ウラン元素を迅速に定量することを目的として本マニュアルを作成した。

 「原子力施設等の防災対策について」(*1) (以下「防災指針」という。)に示された飲食物摂取制限に関する指標は、プルトニウムなど超ウラン元素のα線放出核種(プルトニウム238、プルトニウム239、プルトニウム240、プルトニウム242、アメリシウム241、キュリウム242、キュリウム243及びキュリウム244)の放射能濃度の合計として示されており、簡便かつ迅速にこれらα線放出核種をウラン、トリウム等の自然放射性核種と分離し、その濃度レベルを把握する必要がある。

 本マニュアルの対象試料は、防災指針及び「緊急時環境放射線モニタリング指針」(*2)におけるモニタリングの対象である大気浮遊じん、土壌、降下物、飲料水、牛乳及び葉菜とし、分析法は、これら試料中のプルトニウム、アメリシウム及びキュリウムを分離・精製し、種々のα線測定装置により全α放射能を簡易測定するものとした。

 アメリシウム241、キュリウム迅速分析法で用いた抽出クロマトグラフィーを用いて、試料中の全α (プルトニウム、アメリシウム、キュリウム同位体) 放射能を迅速に分離精製する方法を検討し、分析開始後 24時間以内に結果を得ることができる緊急時に対応した全α放射能迅速分析法を作成した。

本法による分析目標レベルを分析供試量等とともに表1.1に示す。

*1 「原子力施設等の防災対策について」 (平成15年7月一部改訂) 、原子力安全委員会
*2 「緊急時環境放射線モニタリング指針」 (平成13年3月一部改訂) 、原子力安全委員会

以下略
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http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/main_pdf_series_34.html
20120719_13
No.34 環境試料中ネプツニウム237迅速分析法
【解説】
 ネプツニウム237は、使用済み核燃料の再処理や高レベル放射性廃棄物の処理処分上、重要な分析対象核種となっています。本マニュアルは、ネプツニウムを迅速かつ簡便な分離・精製法である固相抽出法により分離・精製し、ICP-MSにより24時間程度で定量することのできる迅速分析法を示したものです。

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No34.pdf 計60ページ
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環境試料中ネプツニウム237迅速分析法

平成20年3月
文部科学省 科学技術・学術政策局 原子力安全課防災環境対策室

(目次 略)

第一章 序論

 再処理施設等の原子力施設から放出される可能性のある放射性核種について、環境における放射能レベルの把握及びその影響を評価することが重要となる。

 ネプツニウム237 は、半減期が2.14×106 年のα線放出核種であり、原子炉内では、ウラン238 に対する(n,2n)反応及びウラン235 に対する2 回の(n,γ)反応によるウラン237 のβ-壊変で生成する。また、アメリシウム241 のα壊変でも生成する。さらに、ネプツニウムは環境中では+3 価~+7 価までの酸化状態で存在するため、その挙動を複雑なものとしている。

 これらの理由から、ネプツニウム237 は使用済み核燃料の再処理や高レベル放射性廃棄物の処理処分上、重要な分析対象核種となっている。

 ネプツニウム237 の分離・精製法には、共沈法による粗分離の後、陰イオン交換法、溶媒抽出法、抽出クロマトグラフィー及び固相抽出法を用いる方法がある。また、測定法には、α線スペクトロメトリーまたは誘導結合プラズマ質量分析法(Inductively Coupled Plasma -Mass Spectrometry、以下「ICP-MS」という。)を用いるのが一般的である。

 本マニュアルでは、迅速かつ簡便な分離・精製法である固相抽出法によりネプツニウムを分離・精製し、安定元素のみならず長半減期核種に対しても優れた検出感度を持つICP-MS を用い、24 時間程度で結果を得ることができる緊急時に対応したネプツニウム237 分析法について記載した。

 対象試料は、大気浮遊じん、土壌、降下物、飲料水、牛乳及び葉菜とした。分析供試量及び分析目標レベルを表1.1 に示す。

なお、分析試料の採取については、別に発行されている文部科学省放射能測定法シリーズ16「環境試料採取法」(昭和58 年)に記載されている。

以下略
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その他の核種の測定方法はこちらに⇒放射能測定シリーズ
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/left_pdf_a_series.html


こうしてみると・・・。

どうして情報は早く出せないのでしょうね。




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