甲子園が始まりました。いよいよ夏本番!といった感じで暑い日が続きますね。
夏バテしないよう体調管理に気をつけましょうね。
さて、今回は不育症についてのお話です。

不育症とは
自然に妊娠することができるのに、胎児が育たずに流産や早産、死産を繰り返す
病態や症候群を指します。習慣流産と呼ぶこともあります。
現代の日本において、年間7万人以上、妊娠女性の2~5%がこの不育症に直面し
ているようです。

<母体側に原因があるもの>
○子宮因子
  ・頚管無力症(一般に頚管縫縮術を施す)
  ・子宮奇形:双角子宮、中隔子宮、単隔子宮、副角子宮など
  ・子宮筋腫:特に、粘膜下筋腫、子宮腺筋症
  ・ポリープ
○感染症:細菌感染、クラミジア、梅毒など
  頸管無力症や不正性器出血、帯下異常、外陰部掻痒感の原因に
○内分泌、代謝疾患
  糖尿病、甲状腺疾患、黄体機能不全、高プロラクチン血症
○免疫学的異常
  自己免疫疾患:特に、抗リン脂質抗体症候群(APS)(血液凝固異常をきたす)
  血液型不適合:血液凝固異常の他に胎盤機能不全を起こすこともあり
○その他:着床障害
<母体と男性側に原因があるもの>
○遺伝子疾患、染色体異常(約5~10%)、HLA抗原(ヒト白血球型抗原)
<胎芽あるいは胎児側に原因があるもの>
○遺伝子疾患、染色体異常
○卵巣機能不全:黄体機能不全が多い

参考:『産科婦人科学』  監修/加藤宏一  へるす出版


中医学的に見たとき、不育症は、子宮や卵巣の周辺組織の循環代謝機能が
弱ってしまうことが原因と考えます。めぐりが悪くなると新しい血液が子宮に
届きづらくなってしまいます。それによって子宮は着床しにくい、また着床して
も育たない、ということが起きてしまいます。冷えが起こり、子宮内膜症や
子宮腺筋症などの婦人科疾患へと発展してしまうこともあります。
めぐりを良くするということは、とても大事なことなのです。迎春堂鍼灸治療院は、
中医学的な原理に基づいた経穴(ツボ)に鍼、灸をしていきます。
そうすることで子宮周辺の循環代謝の機能が高め、不育症治療していきます。


不妊鍼灸の迎春堂鍼灸治療院