流産自体は決して珍しいことではありません。
発生頻度は10~15%程度の割合で起こりうることです。
しかし何回も流産を繰り返すことは問題です。
2回流産を繰り返すことを反復流産といい、3回以上流産を繰り返すことを習慣性流産といいます。
 流産の約85%は妊娠12週までに起こります。
そのほとんどが染色体異常など赤ちゃん側の原因です。これは、病的な流産ではなく自然淘汰として起こります。
 しかし、母体側の自己免疫疾患によって繰り返し流産してしまうことがあるのです。

自己免疫疾患とは、私達の身体を守るための免疫システムの異常です。
私達の身体は、細菌やウィルスなど異物が入ってくると、異物から身体を守るために抗体を作ります。身体を守るために大切な免疫機能ですが、時に攻撃する必要のないものにまで抗体を作ってしまうことがあります。
自己抗体は健康な人にも存在しますが、過剰に作られてしまう状態を自己免疫疾患といい、膠原病はその代表疾患です。
以前より膠原病の患者さんに流産の多いことが知られていますが、膠原病のない方でも、原因不明の習慣流産や、子宮内胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群が見られる方に抗リン脂質抗体が関係していることがわかってきました。
過剰な抗リン脂質抗体は自己免疫疾患の一種です。

抗リン脂質抗体により血液が固まりやすくなることで、血管内に血栓ができやすくなります。その血栓により胎盤の血管が詰ってしまい、胎児に酸素や栄養が行かなくなり流産してしまいます。
習慣性流産の10~16%は抗リン脂質抗体が原因と言われます。
原因不明の習慣流産や、子宮内胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群の経験がある方は、自己免疫異常検査を受ける事をおすすめします。
陽性だった場合、流産再発予防に少量のアスピリンとヘパリンを使用し抗血栓療法を行います。
また、日常において血栓症の危険因子を減らすためには、禁煙、経口避妊薬の中止、高血圧、脂質異常症のある方は予防薬としてアスピリンを服用しておくとよいでしょう。

原因が分からない自己免疫疾患ですが、不妊鍼灸や漢方では表に現れている病気だけを治療するのではなく、お一人お一人の体質を診て、バランスを調整していきます。
血栓=瘀血の状態と考え、瘀血を流す治療を行うのとともに、血瘀のできにくい体質へと導いていきます。
不妊鍼灸治療は、副作用もありません。また、血栓=血瘀の治療は、鍼灸治療や漢方が古くから行ってきた得意分野です。
習慣流産でお悩みの方は、不妊鍼灸治療で体質改善をしてみてはいかがでしょうか。


不妊鍼灸の迎春堂鍼灸治療院