『祇園 その』あらため、脳出血サバイバーわたし

お店はたたみましたが、一瞬一秒を、聖いっぱい生きてく。

2007年07月

祇園祭も終わり…

意外に知られていないのが、京都八坂の祇園祭が、7月1日〜末までいくつかの神事で続く祭だということ。だから、最近ようやく、祭は終るんだけどね。

鉾巡行は有名だけど、鉾だけじゃなくて、神輿もあるんだよ。

うちのお客様のお一人、このブログでは「Y夫さん」として登場する方が、実はずっと四若会のカメラマンを続けていて、今日はご本人の「載せてもいいぞ〜」とのお許しを得て、パチリ。ハッピ姿をご紹介します。祇園祭

 夜の賑やかな様子。

 祇園の八坂神社への参道。花街を抜けて、神輿が通る夜は、お店にいても担ぎ手さんの威勢のいい声が響いてる。

 

好夫さんのハッピ姿 そして、Y夫さん。汗だくで四若会のお世話。

楽しんでる。

トマトの星。

…という表題を読んで、ピンとくるお方はかなりのトマト通ですね〜?あ、べつに、「トマト」は夏野菜のホープ=星だ…なんて言っているわけじゃないのです。ふふ。

今年はなかなか夏野菜も安くならなくて、野菜売り場で、ウーンと…にらめっこする奥様も多いはず。今は年中、同じような野菜が八百屋さんに並ぶとはいえ、やはり、夏は夏の路地物、旬を摂りたいものです。

「トマト」に、「星」?

ふふ。ここ。トマトの星

うまく撮れてないかなぁ。

トマトのオシリ(ん?)のほうに、実はあるのです。ほれ、そこ。ね。

放射上に広がるラインが、見えるでしょ?それそれ。

この画像だと、2個のトマトのそれぞれの「星」は違うよね。比べると、左より右手のトマトのほうがはっきり「星」になっている。これがね、美味しいトマトを見分ける方法なんだ。甘くて味の濃いしっかりしたトマト。

だから、八百屋さんでトマトをみるときは、色やぷりぷりお肌もさることながら、是非、「トマトの星」。この星がはっきりくっきり浮かんでいる方を求めましょう。

冷蔵庫で、キュッと冷やしたトマト。わたしはよく湯むきしたトマトを、お手製のドレッシングに漬けておくの。薄味の漬け汁に、玉ねぎのスライスかみじん切りでもいいね、一緒に冷やしておく。さっぱりと、夏の味。風呂上りの火照った身体に、んん〜、いいよ〜。冷えたビールもどうぞ。

夏は夏のすごし方。「今日もお仕事、お疲れ様でした。」

時計草

この星(地球)が好きな理由の一つ、季節。

太陽の周りを、地球は自分も周りながら(=自転)しながら回っているんだけれど、これがまた不思議なことに23.5度傾いて回っている。そのおかげで、この星には四季がうまれる。

そんな話は大好きなんだけど、今日は宇宙や星の話じゃなくて、わたしが行くいつものお買い物途中の道に、夏を告げる植物が花を咲かせ始めているので、そのお知らせ。

ご存知?

時計草 わたしね、男の子を二人育てたから、その子達を育てる間に、彼らといろんな発見をしたの。カマキリの繭がお家の中で羽化して、部屋の隅に、ひょっこ・ひょっこ、一列に歩いてた。ふふ。すっごくユニークな格好で。アゲハ蝶や蝉も幼虫からの羽化は見事だった。蝉なんか真夜中から朝までジッと観察。感動だった。

 たとえば、この花も。

 うまく写ってないかなぁ。一枚目の白い花びらの上にブルーのぎざぎざの触覚みたいなのが放射上になってる。それがまるでプラスチック。そして上には、ネジ回しみたいに二段におしべめしべなんかなぁ、止められている。

まるで、その名の通り、「時計」そっくり。

初めて見つけたとき、「え、えーッ?これ、花?」誰かのおもちゃが垣根にひっかかっているんじゃないの?って、目を疑ったわ。これ、考えた人、(いや、人じゃないんだけどね。くす)すごーいユーモアの精神があると思って。だからこの星は好き。

それから、時計草は、夏を告げるわたしの大好きな植物の一つになって、開いた花を見つけるたびに、にや。。。

完璧に組織されていても、こんなに遊び心がいっぱいで、あぁ〜この星が育む、また育みたい人生・命って、きっと、こうなんだろうなぁ〜なんてガラにもなく。

でね、思うんだ。

あんまりガチガチになって、年をとるのに疲れて、笑いを忘れてなぁい?深呼吸して生きてる?毎日は、つまらない決まりきったサイクルの繰り返し…なんかじゃないよって。ほんとは、ドキドキの繰り返しなんだよ。見つけた者の勝ちだ。ふふ。

朝の太陽だって、ほんとは、日ごとに違って美しくキレイなショータイム。あ、そうだ、そろそろ満月だよね。夏の夜空の大三角はもう見上げた?

見えてないのは、視覚の狭さ?ううん。そのみ、アカンぞー、しっかりこの星と生きろっ。ってね、なんだか嬉しくなる。(そんな話するとね、言われるねん。哲学者か、お前は〜?くすす)

 

ある日の酒の肴

やっぱり、美味しいアテがあると、お酒がなおすすむし、いい思うて。だから、うちでは、ちょこっといろんな野菜中心の酒の肴をお出しするねん。

もちろん、お食事してきはったお客様には、おかきやスルメや豆といったいわゆる乾き物をお出しするんよ。大丈夫、無理に食べろ〜とは言わへんし。くす。

きっとね、お家では、奥様方がご主人の酒のアテを工夫なさっていると思うんよ。そして新しいアテもあればいいなぁ思てはるはず。「へぇ〜、祇園のスナックやのに、こんなん作ってるんや〜」って、もし参考になれば嬉しい〜かな。

今日は、ある日のアテをご紹介。これ、分かりにくいかなぁ。先ず、手前のお箸の方から…、

今日の酒の肴

・魚介と白キューリの胡麻だれ
(京野菜の上賀茂の白キューリを切らずにたたいて=京都は祇園祭の終る7月中はキューリに刃は入れへんねん)
・湯むきしたトマトとピーマン、茸のお浸し
(鯵の煮干で出汁をだして、酢醤油やわずかな砂糖で漬け汁。そこに旬の野菜やったらほんま何でもええねん、固い物はレンジでチンして漬け汁に浸しとく。この漬け汁が最高。汁みな飲めるんよ)
・きずし(=しめ鯖。京都ではきずし言うておばんざいによく使う)しゃきしゃきのオニオンスライスといっしょに。
・刻み茗荷のいっぱい入ったキューリ酢。
・そら豆・甘いコーンをそぎ切り・トロリン焼き豚に練り辛子・ポテトサラダ(マッシュポテトはよく使う。材料はいつも工夫して同じにしない。辛子マスタードもいいけど、わさびがまたいける)・鰻の肝に粉山椒・懐かしいおやつ芋(昔お母さんがおやつに蒸してくれたような懐かしさ)

こうした手料理のアテを出すスナックは少ないと思うけど、このスタイルにも紆余曲折があってね。一年目は悩んだわぁ。ムダなんじゃないかって。

でもね、貫いてよかった思ってる。まだまだ工夫するぞ〜。だって、どうせ呑むなら、めいっぱい旨い酒が呑みたい。ふふ。杜氏さんが丹精込めた酒なら、うちかて丹精込めんで〜。昼間一生懸命呑み代稼いでくれてるお客様が(…?んありゃ?はは)夜に足を運んでくださるんやもん、やっぱり真ごころでお迎えしたいもんなぁ。そのために、暑い昼間にお買い物行って、新鮮なワクワクするよな食材仕入れて、台所でトントンやってるわけやもん。あたしゃ幸せですッ。

うちに来るお客様は、美味しい酒に恥ずかしくない自分でいようと生きてる、そういうお一人お一人やと自負してる。そやろ〜?

 

招きねこ

お伊勢さんで、わたしと出逢った猫。

招きねこ

  この子。親指くらいの大きさだよ。
  こうして、カウンターでにっこり。

 

 

行ってきました。お伊勢さん。

一周年の記念には、お客様たちと、伊勢志摩に一泊旅行をしました。二周年はこれといって旅行計画はしなかったのですが、台風4号の接近で連休が一日増えたのを機に、「よしッ行こう!」。

朝、ふらっと近鉄特急で、お伊勢さんに無事二周年を迎えられたお礼を伝えに出発。この方向音痴も決すればなんのその。「行く」と決めたら「行ける」はず。

伊勢の杜02 台風が過ぎた伊勢は、厚い雲がどんどん流されて次第に快晴へ。

 

 昨年も感動したお伊勢さんの杜は、今年も変わらず健在で、雄々しく凛々しく、意を決してやって来たビビリのわたしをドーンと迎えてくれました。あの大木は好きだな。杜の力を感じる大木たち。…周囲を囲まれると、ゾク…っと畏怖の念。

 

時代村

おかげ横丁は夏空。

 

  昨年はお気に入りに出逢えなくて買い求められなかった「招きねこ」、探しに行って買いました。手描きねこ。

 可愛いニャンニャン、お客様がいらっしゃるまで、カウンターでわたしと一緒にニッコリお待ちしています。

 

伊勢の晴れた海  そして、帰りは鳥羽まで出て、海を見て。その頃には、すっかり低気圧は姿を消し、徐々に真っ青でキラキラした空から夏の日差し。胸に夏が来る想いをいっぱい詰めて京都に帰りました。

  実は、二周年の記念日は、お客様がなくてね。わたし一人 だったんだ。ううん、べつにその日だから特別って意味じゃなく、わたしね、三年目のスタートがよりによってお客様0人から始まるんだなぁ〜って、象徴的で。くすくす。うっとこらしいわぁ〜って、思ってね。

ま、なんとかようやく食べてこれて、いっつも「おかげ」の陰だもの。傲慢になって折るべき鼻も、まだ無いんだけどねぇ。ふ。さらに、「穂を垂れ」るスタートでした。

皆様、引き続き、美味しい人生の時間、心がけて参ります。どなた様も、一度しかないこの人生、いろんなことがあっても、よーしッて、キラキラやって行きましょう〜!!

大人も来てくれはった。

こういう色気もなんもないブログやけど、やってて良かった〜。

田〜さん、日〜さん、来てくれはった。

田〜さんは、ずっとこの部屋開いて読んでくれてはったんやて。「一度、行こう、思ってました」って。嬉しいなぁ。何も知らされずご一緒に来はった日〜さんは「?」顔やったねぇ。「え…、知ってんの?ほんまに今日が初めて?」くす。

初めての方は、この空気に打ち解けてくださるか、いつも心配でね。でも、うちのこのブログにいくらか共感してくれる方っちゅうのは、ええ呑み方する、と信じたい。田〜さんも日〜さんもそうやった。

もう、何人、ブログ見て来てくれてはるか、数えてないけど、有難い。

京都は、祇園祭の鉾が建ち始めましたよ。四条通りは片側規制で、鉾が巡行のその日を待って、少しずつその雄姿を形作ってる。今年も観光客さん多いやろうな〜。

おかげ様で二周年!

この店と一緒に過ごして、今日で二年。ふう〜。ほ。

二年前の今日、正確には日が変わって、明朝。泣いた〜。知らない人の前でガンガン泣いた〜。え、開店できて嬉しくて?ううん。その反対。

この仕事、わたしには出来ひん!思うて泣いてん。

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若い男さんが

女性お一人で、いらっしゃるお客様が増えて、男性のお客様もお喜びと思っていたら…、あらびっくり。若い男性のお客様たち。

関西に一週間ほどお仕事でいらっしゃって、時間の許す一晩をどこか祇園で呑もうと検索して来てくださった、神奈川在住のNaka君。(わたし、自分より年下かしらと思ったら、相手はお客様なのにどうしても「君」って呼んじゃうの。堪忍な。)

もっとビックリなのは、20代半ばの、東京生まれのAB君に、沖縄生まれのOG君。お二人とも、ここ京都でがんばってはる若者。やっぱり、ブログ検索してうちとこ見つけてくれはった。

嬉しいなぁ〜、なにがって、

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鬼平の酒のアテ

時代劇がお好きなお客様の影響で、普段はレンタルしないDVDを借りて見たの。良かったよ〜。池波正太郎の鬼平犯科帳。(くす)

何がよかったってね、お酒を呑む場面。武家の奥方役の振る舞いもまたいいー。鬼平の心に気に病むことがあったときも、さりげな〜い会話で…やがて案の定、ニッコリ笑顔を引き出すわけ。ま、ドラマだから。んぷ。

それにね、なんたって、注目はお酒のアテ。

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元『祇園 その』・そのみ
元「祇園その」・そのみ
いのちって、すばらしい
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『祇園その』はママが体調をくずしてしまい、残念なことに店をしめました。胃がんを克服して皆様の支えを頂きやっと復帰できたとおもったら、脳出血。ごめんなさい。そして、ありがとう。神様から「まだ励みなさい」と頂いたいのち。このブログやお店を通して出逢ってくれた感謝と、抱えきれないほどの想い出を肴に、これからは、わたしにとってできること...「生きる」を手さぐりで綴っていきます。消える寸前まで周囲を燈しつづけるあかりにあやかりながら・・・。
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■想い出の場所:祇園・八坂神社石段下
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そのでございます。

元『祇園 その』

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