『祇園 その』あらため、脳出血サバイバーわたし

お店はたたみましたが、一瞬一秒を、聖いっぱい生きてく。

夜桜

見えないものを創る

5/5の本番に向かって音楽を創る。女声コーラス「あか色が好き」。今回のテーマは、現代京都詩話会の35周年記念イベントに参加することもあって、「人生は一編の長い詩のようーあか色の場合。」と題してのホテルでの本番。

クリエイティブな世界というのは、見えない世界を見える聞けるようにするということ。
「こんな世界を創りたい」まずそれがあって、それを音楽で表現したいという訳で、
それには発想、ひらめき、アイディア、強い意志が必要になる。

メンバーとその世界を共有して初めて外に伝えられる段階へ。それには練習なんだよな。

見えないものを感じる能力、感覚を研いてなきゃな…。
それには自然界は一番の教材。

夜桜。
なんで光源が落ちたあと、こうなる?
姿を変える、また美しい。

夜桜

心を奪うよな。

これを創ったエネルギーはこれをこうなると見ていたのか…?
う〜ん、美しい。

空いっぱいの夜桜。

夜11時過ぎ…
「そや、店閉めて、夜桜見に行こうか」
お客様たちとそんな話しが出て、くすくす。
「よっしゃッ、行こう行こう〜」
みんなで出かけちゃいました。なんちゅう店や。

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花見小路を抜けて新橋へ、
辰巳神社の赤い欄干。雨に濡れた石畳が桜と重なり照らし出され、
新緑の柳に赤い欄干、花びらの妖艶な淡いさくら色が浮かび上がる。
雨で水かさを増した白川の水音と喜ぶ人の声。

昼からの雨のせいか、雨がやんでも出歩く人は少なめで、今夜はラッキーな穴場だった。人を避けながらの花見は疲れるものねぇ。

そして川端へ縄手を横切ると、空一面に桜、桜、桜…が私たちを迎える。

あぁ…清楚で豪華絢爛で、華やかでしかも慎ましい花の杜…。
「いやんどうしよ、
こんないっぱいもらっても食べきれへんわ」
この桜、全部わたしへのお天道さんからのプレゼントだったらどうする〜!?うひょ〜ッ。
そんな冗談を言いながらふふふと歩く。

見上げる空が、花、花、花。夜の闇夜を隠す桜のトンネル。
感嘆の心を酔わせて振り返り…、「ふぅ〜」花たちと呼吸する。
わたしの歩いて来た人生だ。

今夜はありがとう。許して下さったお客様、ありがとう。
目と心に焼きつける夜。

桜が人を呼んでいる。

夜になっても明るいさくら色の通り。
街路は人でいっぱい。昼間の賑わいのようや。

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桜も寂しがりなんやろなぁ。人はその咲く花に魅せられて桜を囲む。

高瀬川の夜桜を愛でる会。

ブログネタ
開花宣言!お花見の予定は? に参加中!
恒例の高瀬川の「夜桜を愛でる会」今年は4/1(金)に開きます。

今年は被災してないうちらかて、震災の傷痕を心に背負うてるせいか、
例年なら満開と競争しながら宴会の桜模様を気にするのに、
ふぅ…桜は何を感じるんか、
高瀬川の疎水沿い木屋町(きやまち)も鴨川も冷泉通りかて、なかなかにっこり咲きまへん。

そやし、こんなしょんぼり材料に気分沈ませてたらあかんッ。うぅむ、こりゃ二本足の桜たちが出番なんやない〜ってことです。
え、なんやて?くすす。

まぁその二本足の流線形の桜たちは、畳の上で杯手にして
「咲け〜(酒)」
「咲け〜(酒)」
言うて賑やかしてはりますけどね。元気になりますぇ〜ッ。あはは。
…それに大きい声で言えんけど、今年も参加は女性優勢。…男性陣お覚悟を?うふふ。

な、しょんぼりしててえぇことは何も来ません。
「笑う門に福来る」。
笑えん苦難のときにこそ、いかに口角を上げられるか、
この時の流れに試されてきた知恵の言葉の力を知るのが、今。これですわ。

皆さん、負けんと、どんな状況にかて感謝できる喜びの芽はあるもんです。それ必死に見つけて笑っていまひょ。それ簡単やないですぇ、努力が要ります。
逆に沈むんは簡単。努力要らんってことですわ。

そやし、今年の桜はこれでもか〜ッてくらいに華やかに豪勢に見事に咲いて、
咲き誇って、
うちら弱い人間の目と心を「はぁ…間違ぅてた」思うほどガツンと奪ってほしい。切に望むわ、春。

さぁそんな強い想いで、今晩も店、開けますぇ〜。
今宵は「春よ、来い。」 の一献。

来週(月)(火)休み。4/1(金)夜桜の会。

母の入院見舞いに田舎に帰って来ます。
28日(月)29日(火)休みます。

水曜日からは通常営業に戻ります。…言うても(水)(金)か。

ぁ、この金曜、4月1日は高瀬川の割烹2階貸し切りで夜桜の会。
窓一面の桜、愛でたかったなぁ。けど今年はまだつぼみだな。残念。
では二本足の流線形の桜が幾人もいますから、それを楽しみましょか。
…ん、畳の上で杯持ってるけどね。ははは。

今年は悔しい震災が心に重くあるから、負けんとはね飛ばして明るく春を呼び込みますぇ〜ッ。皆さん気合い入れて宜しゅうに。

ほんまは桜の咲く下で…

09aee9d3.jpg4/3(土)は高瀬川の夜桜を割烹の二階貸し切って恒例の夜桜の会。

窓一面に、手を伸ばせば届きそうな高さに枝花が伸びていて、しかも屋内は天気にも左右されない利点があります。

そこでワガママなわたし発言、
「ほんまはな〜、外で桜の木の下でやりたいねん」
実は一年目はブルーシートを敷いての鴨川川原で花見計画やった。でも、その日が雨で急きょ、店に大きな桜の枝二本買うてきての花見となった。それからは屋内での夜桜を楽しんでいるわけだ。

「いやぁ〜、桜の花びら、盃に入ってしもうたわぁ〜、とか言いたい〜ッ。」
言うて想像してキャーキャー。はは。

そしたら詩人さん、
「そのちゃん、御室の仁和寺やったら遅咲き桜や、出来んことないよ」
優しいこと言うてくれはる。

そや、お日様に恵まれた日曜日、おにぎりと玉子焼きに唐揚げ作って、ふらっと行って来よう。

どの季節も愛しいけど、春はまた格別。

あ、画像写真は、店にある造花の桜花びら。桜がでてくる歌のときに、お客様のほうにわたしが散らして遊ぶの。

人が作った枯れない花びらやけど、上手に舞うてくれるぇ。
風に舞うあの美しさの秘密はこの形やね。
デザイン、お見事!!

高瀬川の夜桜を…。

ブログネタ
今年のお花見の予定は? に参加中!
毎年恒例、お客様と行く春を惜しんで、高瀬川を包む夜桜を愛で、酒を交わします。

窓一面に広がる枝花たちを側に、割烹「多花瀬」の二階一間を貸切りの夜。

ガンが発見されたとき、あぁ次の桜には逢えないか…と覚悟したのに、またもう一度逢える。有難さ。

先日、お客様と伊勢旅行の帰りにも一分咲きの桜を見ながら、多花瀬で夕食しました。
「お、来たときより咲いてへんか〜」
「いやぁほんまや〜」
「少し開いたやん」

うちらの酒と笑い声に誘われたのか、まだライトアップされていない幼い桜がポツリポツリ。

「いや、もう少し待っててや〜。4/3(土)ここに来るさかい、そんときやぇ」

一年待って、やっと咲く一週間か十日。うちらの人生の節目を刻んでくれてはる。
「きっとあんたの方がうちより長生きやわなぁー。」心でそんな声を交わす。

桜はやはり女花のよな気がするなぁ。

皆さん、
春を待ちわびた歓迎の宴、もらった命、巡るお天道さんからの贈り物花、存分に味ぉうてこの春も心から祝いまひょか。
「酒や酒や〜」ん?あはは。

高瀬川の夜桜を愛でる会。

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春になったらやりたいことを教えて! に参加中!
満開の夜桜を、目線を同じぅして酒を味わう会。恒例になった春を迎える宴、今年も開きますぇ〜。

桜と目線が同じ…ってことは、その宴の和室が二階、三階にあるってこと。

全開にした障子の窓から、手を差し出せば触れられるそのさくら色の花びらは、宴の灯りに照らされて薄ぼんやり。

なにやら、ほろ酔いのさくら色にさえ見えて、つかの間の人生の時を惜しみ、
さぁ、盃の酒をあけよとそそと注いでくる。

一年のうち、ほんに短いその一週間を惜しみ、惜しみ…待ち、
とうとう咲き、
見事に生き抜き、

けれど、けして生き急がず、今にしがみつくこともなく、
やがて風に惜しみなく散り、舞う。

この姿っちゅうのは、やっぱりうちら日本人にはまっことピッタリやなぁ〜。


しっかり生きたい願ううちらに酒は助っ人やし、桜に酒もまたうちら同様、よぅ似合うてるわぁ。ははは。

皆さん、この春も、来る桜たち同様、宜しゅうに〜。
元『祇園 その』・そのみ
元「祇園その」・そのみ
いのちって、すばらしい
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『祇園その』はママが体調をくずしてしまい、残念なことに店をしめました。胃がんを克服して皆様の支えを頂きやっと復帰できたとおもったら、脳出血。ごめんなさい。そして、ありがとう。神様から「まだ励みなさい」と頂いたいのち。このブログやお店を通して出逢ってくれた感謝と、抱えきれないほどの想い出を肴に、これからは、わたしにとってできること...「生きる」を手さぐりで綴っていきます。消える寸前まで周囲を燈しつづけるあかりにあやかりながら・・・。
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■想い出の場所:祇園・八坂神社石段下
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そのでございます。

元『祇園 その』

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