コツは20分前だ。

テレビや雑誌でも紹介される上野は洋食屋の名店『黒船亭』。これまでに何度もトライするも、その都度、行列の前に挫折してきたが、今日、ついにその夢が叶った。ちなみに場所は、JR上野駅から徒歩4分、中央通りに不忍通りがぶつかった角のビルの4階。1階から3階までが某ハンバーガーチェーン店というビルである。
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この店の歴史は古く、明治三十五年、初代須賀惣吉が栃木より上京、上野公園下にて料亭「鳥鍋」をはじめたのを前身に、大正六年には、現在の場所で、初代惣吉と二代目利雄が『カフェ菊屋』を始める。そして昭和六十一年十月には三代目光一が『レストランキクヤ』を『洋食 黒船亭』としてリニューアルオープンさせたのが今の店で、レストランキクヤ時代には、あのジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻も訪れるほどの名店である。

時刻は午前11時過ぎ。そして開店時間は11時30分である。いくらなんでも少し早すぎるかなと思いつつもエレベータで4階まで上がると、案の定、開店前の準備中で客はまだ誰も来ていなかった。ところがその数分後、次から次へと人がやって来るではないか。気がつくと4階の狭いフロアはすぐに人でいっぱいに。この店は、20分前から並ぶのが正解のようだ。

そして、待つこと20分…。

ようやく店内に通される。総席数は42席。テーブルの間隔はゆったりしていて落ち着いて食事ができる雰囲気。しばらくすると、テーブルの上には、行列の際に注文していた「ビーフとタンのシチュー」2620円。「オムライス」1360円が並ぶ。もちろん生ビールは忘れていないが、今日はその他に趣向を変えて、黒船亭特製の白ワインのハーフボトルも注文した。

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さて、まずはシチュー。さすが名店、肉はとても柔らかい。が、何と言うか、その柔らかい肉がシチューの味にがあまり馴染んでいない。ビーフシチューというよりは、罰当たりかもしれないが、ただ単に、油っぽいデミグラスソースが肉にかかっているといった感じ。たしかにこれはこれで美味いのだが、これが食べたかった味かと言われると、果たしてそうなんだろうか。

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続いてオムライスのお味は、バターの香りに加えて、結構強めのマッシュルームの風味が。そして具には、チキンとなぜかエビ。しかし正直言って、エビは余計だった。食べたかったのは、もっと懐かしいケチャップ味のきいたチキンライスとオムレツ。たしかにこちらも美味しいのだが、申し訳ないがこの味でもない。

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これで会計は1万円とちょっと。正直、値段ほどの満足感は得られなかった。それに場所柄だろうか、店内がやけに騒がしい。ふと見渡すと、店内は女性客ばかり。みんな食事よりも会話を楽しんでいるようだ。やはり、期待が大きすぎるのは良くないようだ。

http://www.kurofunetei.co.jp/index1.htm


ホームページはもう少し凝った方が良いのでは?


洋食 黒船亭


東京都台東区上野2丁目13−13 キクヤビル4F
TEL:03-3837-1617


営業時間:午前11時30分〜午後10時45分
定休日:無休