7月21日一部修正

★グレンダイザー ファンフィクション(パラレルコラボ)


  ~不思議な夜の奇跡のコラボ~


gren6-1
 第一部 New Moon
   第6夜「赤い糸〜交錯する想い」

 



~宇門邸

大介がひとりダイニングの大きなテーブルに座っている。
甲児が入ってきた。

「どうしたんだよ。大介さん。」

「いや…。」

窓の外を見つめる大介。

甲児は、大介が容れていたサーバーの余ってるコーヒーを自分のカップに注いだ。

「朝はここを張り切って出て行くのに、帰ってきたらため息かい?」

「…。」

テーブルを挟んで向かい側に座る甲児。

「まるで『恋』でもしてるみたいだな。」

「え!?」

大介は甲児の言葉に驚いた。

「牧葉家に毎日何をしにいってるのさ~。」

甲児がニヤリと笑う。

「いや、その…。彼女の事は、父さんに気をつけるようにって。。。」

うろたえる大介の顔が少し赤くなった。

gren6-2「ははは!」

甲児が大爆笑する。

「誰もハニーの事なんて聞いてないぜ!」

 ーあ!?ーと大介が気づく。

「まったく…。やってられないなー。」

「そんなんじゃない!」と慌てる大介。

「ふーん。」

甲児は、ニヤニヤしながら聞いている。

「ま、いいけど。」

「…。」

大介は、言葉に困り、しばらく沈黙が続く。

「なぁ…大介さん。」

「ん?どうしたんだ?」

「…ひかるさんの事はどうするんだ?彼女は、ずっとあんたのこと好きなんだぜ。わかってるだろう?」

甲児は、一気にコーヒーを飲み干すと言った

「…。」黙る大介。甲児は、ゆっくりと言葉を続ける。

「ハニーの事は、ともかく…いい加減はっきりしないと彼女が気の毒だぜ。」

そういうと甲児はたちあがり、ダイニングを後にしようと歩き出した。

「甲児くん。。。」

扉を開く前に甲児がふりかえると一言。

「余計なおせっかいだったな。すまん…おやすみ。」

片手を挙げながら、甲児はダイニングを後にした。

「…」

大介は無言で甲児の後ろ姿を見送った。

そのまま、ダイニングの横にあるラジオのスイッチを入れる。

流れてきた曲は、ハニーのCDからコピーした曲だった。

話しているDJの話に耳を傾けると、どうやら人気があるらしい。

曲はストリングスのバージョンだったが、大介はおもむろにギターを手にし、曲に合わせて弾きだした。

 

―彼の心の一年前のダムドム星人の事件後のことが去来する。

 

ひかるに「フリード星の復興が終わったら必ず帰ってくる」と言った言葉はウソじゃない。

彼女の想いは痛いほど分かっていたし、あの時は自分もその想いに答えようと思った。

 

その後 フリード星に戻ってから、彼の周りには多くの女性が近寄ってきたが、彼は誰も選ばなかった。

ひかるのこともあったが、近づいてくる女性の大部分が彼のルックスや王子としての身分に眼がくらんでいるのが大概だったからだ。彼の心が動くような女性はいなかった。

だからフリード星を発つ前に、アルメンドラの予言は、やはり ひかるのことかと思った。

しかしいざ今回地球に帰ってきた時、彼女に出会った。

ー如月ハニーー

彼女は、他の女性の誰とも違う。くったくのない笑顔と天真爛漫な性格。

少女のような心の持ち主なのに、時折 何か影が見え隠れする。

それでも彼女はいつも周囲に笑顔を向けて、強く明るくいる。

そんな彼女を知っていくうちに、彼の心の中で何かが騒いでいた。そして少しずつ変化が生まれていた。

「…。」

そのまま、今日の出来事が彼の心にフェイドアウトしてくる。

ギターを弾く手が止まる。

「『恋』だって…!?」


Link to Fate WITH LOVE(ストリングスバージョン) 

 

 〜何日か経って、ハニーのケガも治り歩けるようになった頃。

大介たちは、宇門博士から研究所の所長室に呼ばれた。

一同が入っていくと、応接のソファの方に数人の人影があった。



入ってきた彼らに気づき、その人影はゆっくりと立ち上がった。

gren6-4「きみは!?」

大介は、その人物を見て驚きの声をあげた。

そこには、地球に来る際に難破していた宇宙船に乗っていた「姫」と呼ばれた女性がいた。

細い身体に長い金髪をなびかせ、深緑色の大きな瞳が印象的である。


「こちらは、オーロラ姫とその従者たちだ。今朝、防衛軍の方から問い合わせの連絡があって、こちらに来られた。

大介、いやデュークフリード。おまえを探していたそうだ。」

宇門博士が大介に言う。

「俺を…!?」

ついっとオーロラ姫が前に出て大介に言った。

「あの時は、ありがとうございました。助けていただいたのにお礼も言えずごめんなさい。」

鈴のようにやわらかい声が響く。

「いや、ケガとか大丈夫でしたか?」

「はい、ありがとうございました。」

にっこりとオーロラ姫が微笑む。

「オーロラ姫というと大王星の!?」大介は尋ね返す。

「はい。」

「どうしてこの空域に?」

「私が説明しましょう。私は、サー・ジョーゴといいます。」

一番背の高い、知的な感じのする男が言った。

「一年前にオーロラ姫が大王星の女王と代替わりしてから、銀河系の平和は保たれてきました。

ですが、中央の星域はともかく…まだスミの恒星・惑星たちには、ギャラクシエネルギーの恩恵が行き届いてないところがあります。

それで姫はその星々にエネルギーを届けるべく旅に出られたのです。」

ジョーゴは、言葉を続ける。

「この太陽系でも、まだまだエネルギーが届ききらず、地球でもいろんな自然災害とか起こってるはずです。」

「確かに、最近の地球上の各地に起こる自然災害や異常気象は以前よりひどく、起こることのない出来事が次々に起こっている。」

宇門博士が言葉をはさむ。

「エネルギーの届ききっていない星にその星本来のエネルギーを復活させ、もとの星の状態にもどす。

そうやって旅を続けてきましたが、ここの所我々の邪魔をする謎の一団が居るのです。

所在も組織もまだ不明のままですが、今回もその敵に襲われたんだと思います。」

「たまたま、今回は我々3人が調査に出ていて宇宙船に姫だけが残っていた所を襲われてしまって…。」

「ありがとうございます。あなたが通りかからなかったらどうなっていたことか…。」

ジョーゴは、にっこりと大介に感謝の笑顔を向けた。

「ちぇ!留守じゃなかったら、敵の正体もつきとめて、一網打尽にしてやったのに!」

吐き捨てるように、後ろにいたもうひとりの男が言った。

「…クーゴ。仕方ないじゃないか、姫が無事なのがいちばん最善だ。」

クーゴと呼ばれたその男は、面白くなさそうに横を向いている。

「それで…用件はもうひとつあるんです。」

ジョーゴは、ちらりとオーロラ姫を見た。

「…これを。」とオーロラ姫が大介の前にひとつの短剣をさしだした。

「!?…これは、あの時の」

それは、敵に襲われたときにとっさに使った彼女のそばに落ちていた剣だった。

「王子、これを抜いてもらえませんか?」

オーロラ姫は、大介に剣を渡す。

「…?」

大介は、少し不思議そうな顔をしながら剣に手をかけ、思い切り抜いた。

刀身からまばゆい光が放たれ、周りを照らす。

「すごい!」

エネルギーがあふれてくるように剣自体が、おおきくうねりをあげている。

「ああ、やはりあれは錯覚じゃなかった。」

オーロラ姫は叫んだ。

大介は、刀身を鞘にもどしジョーゴに渡した。

「この剣は、大王星に伝わる剣で【勇者の剣】といいます。これが抜けるのは選ばれた者…大王星の女王の伴侶となる者。そういわれています。」

「!?」

「ためしに私が抜きましょうか…」

ジョーゴが剣に手をかけるが抜ける気配はない。

「なんだそりゃ!?」と甲児。

ジョーゴは、そういった甲児にも剣を差し出した。

甲児も力を入れて抜こうとするが、どうしても抜けない。

「普通、女王の力というのは、パートナーを必要としないことが多い。女神とよばれる力を持つものは純潔で、その力を守るといわれます。ですが…大王星では、女王の力とともにその伴侶となるパートナーの力も重要となってきます。」

「『愛』の力とでもいうのでしょうか…。その相手を見つけるひとつの目印というか、資格というか…

それがその剣を抜けるものということになっています。剣にこめられた力を扱える力量と女王を守り支えられる愛を持つもの。。。」

「王子、あなたにはその力がある…」

ジョーゴが大介を見つめる。

後ろにいるクーゴは、なんだか面白くない顔をして立っている。ハッカは、その光景を見て少しあわてた様子いる。

そんな中、ひかるも不安げに二人の様子を見つめていた。

「いきなりそんなことを言われても…。」

とまどう大介。

「そうですね。ただ…」

オーロラ姫が口をはさんだ。

「そのことは考えてくださらなくてもいいんですが、お願いがあるんです。」

「私たちは、これから大王星へ帰ります。デュークフリード王子、私たちと一緒に大王星に来てくれませんか?」

「え!?」驚く大介。

「見ての通り、得体の知れない敵が暗黙している中、まだまだ星々の平和もままなりません。

私たちを狙ってくる敵も多いでしょう。できれば強い力に助けてほしい。あなたの噂は聞いています。

…銀河系の平和のためにあなたとグレンダイザーの力をお借りしたいのです。

地球でのご用事がお済みでないなら別ですが、大王星はフリード星と同じアンドロメダ星雲域にあります。

お帰りになるのと同じ方向ですわ。 ただ、こちらは寄り道が多いですけれど…。」

「……。」

深緑色の瞳が大介を見つめる。その中に弾むような光の色が見える。彼女の心に大介に対する淡い想いが芽生えているようだった。

思わず眼をそらす大介。

その時、黙って話を聞いていたひかるが耐え切れずその場を走るように出て行った。

「ひかるさん!?」甲児が叫ぶ。

 

大介の脳裏にアルメンドラの言った言葉が浮かんでくる。

 『王子、あなたはこの旅で大きな運命の星を持った女性と出会うでしょう…』

 

「…少し考えさせてください。」

小さく答える。

「もちろんです。ですが、ゆっくりもしていられません。日々、状況は変化しています。

ただ私たちも食料の補給や宇宙船の整備と調整等ありますから、あと10日ぐらいは地球に滞在すると思います。

それが終わるまでにはお返事をいただけますか?」

「はい。」

「…また来ます。ゆっくりあなたとお話してみたいから…。」とオーロラ姫が言った。

「ええ…。」

大介は答えるとオーロラ姫からゆっくりハニーの方を見た。

一瞬、視線が絡む。

何かいいたそうな視線が彼女を見つめる。どきりとするハニー。心が騒ぐ。

…が次の瞬間、彼女は何事もなかったような顔をしてにっこりと微笑んだ。

「!?」

意外な反応に大介は拳を握りこんだ。

 

街のカケラ14








翌日。

シラカバ牧場で、ハニーはいつものようにシルバーの手入れをしていた。
側には吾郎が嬉しそうに手伝っている。

牧場への用事と手伝いに来ていた大介が、牧場家の方から出てくる。

彼はゆっくりと視線を回りに向けた。

ハニーと吾郎の姿が眼に入る。しばらく彼はその光景を見つめる。

 ―“恋でもしてるんじゃないか?”-

彼女の笑顔が印象的に大介の心を捉える。心が温かい気持ちになってくる。

ゆっくりと彼は二人のもとへと歩いて行こうとした。

 

 その時!入り口に車が止まる。青児だ。

彼は、ハニーの姿を見つけると駆け寄っていった。

大介は歩みを止め、しばらく二人の様子を黙って見つめる。

青児は、そんな大介に気がつき視線を送った。大介は、軽く会釈をする。

少し不満そうな表情を見せながらも青児は、大介を無視してハニーに微笑みかける。

しばらく二人は会話を交わしていた。 
その姿を見て大介は、少し心にモヤッとした感情が起こるのを感じた。

…と突然 青児の携帯が鳴る。仕事の電話らしかった。

「ああ、ごめん。仕事が入っちゃったよ。。。残念、ゆっくり話したかったのに」

青児は残念そうにハニーを見る。

「あらでも仕事じゃ仕方ないわね。」やさしく微笑むハニー。

「うん。また来るよ!」

そういうと青児はハニーの肩に手をかけて自分の方へ引き寄せた。

「え!?」

彼女の身体を軽く抱きしめると、大介の方を見る。

―俺のもんだから手をだすんじゃない!とでもいいたげな彼の強い視線が大介を攻撃してくる。

大介はただその視線を受け止める。

「じゃな!」

急ぐ彼は、車に飛び乗って去っていった。

「あらら。」横で見ていた吾郎があっけにとられている。

 

 

「あ!大介さん。」

吾郎がこちらへ歩いてくる大介の姿を見つけて嬉しそうに声をかけた。

「!?」

一瞬、ハニーの胸が高鳴る。

「やあ。」

「あ。。。」

大介は、シルバーの背に触りながら、二人に笑顔を向ける。

「今日の調子はどうだい?」

「そうね、いつもと変わりなく元気よ。」

―まさか、君。あいつの事が好きなんじゃ…―

青児の言葉が響いてくる。

―やだ、何か意識しちゃう。青児さんがあんなこというから…。-

会話を交わしながらも、ふたりはどこかぎこちなかった。

「えっと。。。」

言葉に詰まる大介。ただじっと彼女を見つめる。

そんな大介のアイスブルーの瞳に引き込まれるかのようにハニーも見つめ返す。

「…。」

二人は、しばらくただお互いの顔を見つめあう。

「ふ~ん!?。。。」

そんな二人の様子を見ていた吾郎は何かを感じとり、おもむろに手にしていたシルバーのたずなを思い切りひっぱった。

いきなりたずなを引っ張られたシルバーは驚き、ヒヒーンと嘶きをあげて暴れた。

「!?」

近くに居たハニーもびっくりして、バランスを崩す。

「危ない!?」

大介は、倒れこむ彼女をかばおうとしてその身体を抱きとめる。

「あ。」

ハニーの身体は、すっぽり大介の胸の中におさまる。

「…。」

「吾郎君!?」

にやりと吾郎は、二人に笑顔をむける。

「『人の恋路を邪魔するのは、馬に蹴られて死んじまえっ』てね。ぼく、お邪魔だから退散するよ!」

そう言うと一目散に二人の前から牧場の馬たちが放牧されているほうへと駆け出した。

「がんばってね~。大介さん!」

「!?…吾郎くん!!」 大介は困惑の表情を見せる。

 

駆け出す吾郎、後ろを向きながら走っていた彼はそのまま誰かの身体とぶつかった。

「あたた。。。」ぶつかった相手を見て吾郎は、ビックリした。

「…。」

―ひかるだった。

「吾郎~。前を見て走りなさい!」と叱り飛ばす。

ちょっと慌てふためく吾郎の態度にひかるは何かを察して前方を見た。

「そういえば、大介さんは?」

 

 

「。。。ご、ごめんなさい。」

少しあわてて、ハニーは大介の胸から離れようとする。

大介の心の中にさっきの青児の視線と行動がよみがえってくる。
腕の中にいるハニーに視線をやる。

彼女の腕を掴かんだ手に少し力が入る。

「? 大介さん?」

ハニーはどうしたのと様子をうかがうかのように、少し見上げるように彼の顔を見た。

いきなり大介の顔が眼前に近づいてくる。

視線が絡む。

「!?」

驚いたハニーは、後ずさりするがシルバーの身体にぶつかる。これ以上は後ろに下がれない。

「あ。。。」

―蒼い、、、空ー

ゆっくり大介の顔がハニーの顔にかぶさる。ぎゅっと彼女は眼を閉じる。

互いの唇が触れ合おうとしたその瞬間!

「大介さ~ん!!」

ひかるの呼ぶ声が聞こえてきた。

ハッとなる大介。そのまま顔を離すとひかるのほうへ身体をむけた。

ハニーも思わず大介に背を向ける。

「大介さん、ちょっと来て~。」再度ひかるが呼ぶ。横で吾郎の慌てふためく様子がうかがえる。

「ああ、今行く!」

そう言うと大介はひかるの方へ駆け出した。ちらっとハニーの方を振り返るが、大介に背を向ける彼女の顔はわからない。

「…。」

一方、ひかるは二人が一緒に居るのを見て、一瞬 疑問と不安な思いにかられた。

シルバーの身体が邪魔をして二人が何をしていたのかがわからない。それが不安を一層かきたてた。

大介に近づくと、その腕を強く引っ張る。

両手で口元を押さえ、ハニーの顔は耳まで真っ赤になっていた。

 ―大介さん。。。-

あの花畑のときのキスは自分への好意というより、彼の心の中にある…寂しさや悲しさ。

かつての彼の側に居た女性たちへの想い。いろんな感情が混ざって伝わってくるようなキスだった。

だけど、今 彼の眼から伝わってきたのは、明らかに自分への好意。

―どうしよう。。。私。

―『あいつの事が好きなのか』…―

再び、青児の声が響く。そんなハニーの気持ちを察してか、シルバーは彼女に顔を寄せてくる。

「シルバー、私 どうしたらいいの。」

 

『赤い糸』


http://www.youtube.com/watchv=TBMdO0RcTTQ&feature=related

★編集後記↓ 
※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜

はい。またまた新展開です
デュークの『運命の女性は誰だ!?』 
 …にしてもやり過ぎかなぁ。。。
(スタジンファンの方、本当に申し訳ないです

【勇者の剣】なんてベタな小物を…。いや当時は無かったんですが、予言だけだと真実性が薄いかな〜と具体的な小物を作ってしまいました…
『アーサー王の剣』みたいになっちゃった。

なんか剣のカッコいい名前ないですかね???(募集!)

さて、次回は戦闘シーンあるかも!?(やっとスパロボらしくなってきた(笑))

曲もYou Tube2つ貼ってしまいました。。。

★曲の歌詞です↓


『赤い糸』

幼い頃見ていた空  
もっと素直に愛せたらいい


泣かないで 泣かないで 何も言えなくなる
信じてる 信じてる 想いが溢れだす

赤い糸が見えますか…


僕は死なない 君がいれば  約束は熱いくちづけ

めぐり逢うその前に 何処かで逢ったような
不思議な気持ちを感じていたはずさ

赤い糸が見えますか…

赤い糸が小指に絡みつく  君と僕が離れないように

泣かないで 泣かないで 何も言えなくなる
信じてる 信じてる 想いが溢れだす

赤い糸が見えますか…