空き瓶リバイバルの制作
今回はシャンパンクーラーと大皿の制作でした
メインのシャンパンクーラーは、マグナムボトルが入る大物で、グラスルーツの大ダルマぎりぎり間に合うか、という大きさでした
サイズに加え、ガラスの特性、装飾の可否、作業工程の分担などなど、動きながら徐々に制作体制が固まっていって、この辺はくまさんの貢献に依るところが大きかったですね
不確定要素が多いと慎重になりすぎてしまうツノーカに比べ、どんどん行けるところまでえいや!と行く牽引力
そして脇を固めるアキナ・彩子嬢のガラス女子力
向かうところ敵なしです
もちろんコロナ対策に抜かりはありません
全編辰吉丈一郎ばりにマスク着用
おかげで心肺能力爆上がりです
(結構しんどかったw)
クライアント麹谷さんのオーダーは、
フォルムは、端正ではなく不定形・不均一に
ダイナミックに流れや動きがあって、有機的でなおかつ調和が取れているように
去年もやっているので、そのテイストというか世界観は伝わっているのですけど、これが難しいのですよ
熔けてるガラスって、ぐにゃぐにゃでまるで生き物みたいに動く液体で、360度全方位に動くんですよ
こいつを瞬間瞬間で操って、中心軸をぶれないようにしてるんですよ
常にシンメトリーを崩さないように細心にコントロールをしているんですよ
それを習熟することにこちとら四半世紀くらい年季をかけているんです
だから、熔けてるガラスをキレイに作ることは難しくないんですよ
難しいのはそれを崩すことなのです
無作為を作為するのです
でも、ともするとそれがいやらしくなったりするんです
とりあえずあたりをつけて、
ここで変形させると、こうガラスが動くからこう導いて…
「麹谷さん、こんなんなりましたけど、どうでしょう?(どきどき)」:(;゙゚'ω゚'):
「……」
「……いいねぇ」d(`・ω・´)ゞ ビシッ!!
「…いいんだ」( *'ω'* )‼︎‼︎‼︎
そうやって、言葉にならないキャッチボールを、麹谷さんとガラスの間でやっているのです
1個7〜8kgのシャンパンクーラーを11個
大皿24枚
を制作
今回の制作は、去年のような個展に向けてのものではないそう
でもどこかでお披露目の機会があるかもしれませんので、その時は是非見に行ってみて下さい
役目を終えたあと、再び熔かされ、カタチを与えられ、命を吹き込まれたボトルの晴れ姿を
我々はそのビフォーアフターに立ち会う幸せを得ました
ガラスって、本当に面白いですね!
麹谷さん、アッキーナ、彩ちゃんお疲れさまでした
(ツノーカ)