2026年06月06日
紀州東照宮・和歌浦周辺 2026.5.17

別名を”紀州の国祭””天下祭””権現祭”とも呼ばれる。東照宮のある山が和歌山(わかさん)との名称であったので「和歌祭」に落ち着いたらしい。
始まりは江戸時代の元和8年(1622)にまでさかのぼる。紀州藩祖である徳川頼宣公は徳川家康の十男で、和歌山の発展と神君徳川家康公の御霊鎮座のため紀州東照宮を建立した。その翌年から、徳川家康公を祭神として始めたもの。藩士だけではなく民衆の参加ももとめ、紀州全土の祭りとなった。かつては紀州の武勇を示すこともあり、海上に御関船(おせきふね)を浮かべ、陸海をあげてのお祭りであった。しかし時代の関係で御関船がなくなり現在は陸上だけになったとのこと。
さて会場に到着すると、東照宮への道は観客で埋まっていっこうに前に進めなくなる。まずは出発式を境内で行うのであろうから、無理な話である。そうであって、神輿をが急な石段を下る「神輿おろし」が始まる。ただし神輿の重量は約1トン超とされるので転倒させるわけにもいかないから、神輿事態に何本ものロープが張って上部からも牽引しながら降ろしてくるという。
しかし境内への階段までの道が二曲がりしている、さらに張り出した大木の枝があり階段を下りる姿が全然見えないのだ。本当に葉と枝の隙間から、衣服の端の色が見えた気がするだけ。

無事に神輿が階段を降りて一息ついている間に警備員による整理が始まる。つまり幅5-6M程度の通路から観客を広場に移すのだ。どうしてもここでみたいという人は石垣のうえにある欄干を登る。それは許されているらしいが、木製の杭はところどころ朽ちて、あちこち補強されているから結構危ない。さらには石灯籠が古くて倒壊の恐れがあるから触ようとすると警備員から大声で注意が跳ぶのは当然だ。まあ、自分はその石垣を登って柵の中から見てたんだけれど、狭いし人が多くて、嬉しいかは分からないところである。
広場の方が当然余裕があるし、練り歩く姿も見られたのであろう。と思って行こうとしても、目の前の神輿が行き過ぎると、また人の塊で広場まではなかなかすぐに移動はできない。
正午を過ぎてから千人ほどの渡御行列が出発を開始する。腰元や舞姫、笛吹などに扮し歴史絵巻が広がるのですが、戦国時代から遠くないせいか、他のお祭のお渡り行列とは違うらしいです。北海道民には全く分かりませんけど。
2026年05月30日
ドーンセンター 2026.5.16
関西詩人協会主催のイベント。まずは永井ますみ会長による万葉集の歌からのご挨拶。
第一部は苗村吉昭氏による「あなたがかかねばならない詩とは何か―人の心を盛る器としての詩」と題した講演である。渡された資料に従い、”師である大野新のこと”から作品を紹介しつつ。”中村正子の人生”では結核病棟に隔離され、似た境遇で彼女は大野新と知り合ったようです。詩というのは考古学という”人間の歴史を復元する学問”のよう。一篇の詩という器からその人生を復元できると。喜怒哀楽という複数の側面がある以上は、単一のものではないが、心を動かす強い感情を知れる。「経験価値マーケティング」という経験に含まれる(感情・五感・思考・行動・関係性)による”感動力学モデル”で考察していく。表現ということ、その力の源泉、そのうえで何を書こうとするのかというアプローチを提案していただきました。
第二部はJAZZ演奏と詩の朗読。演奏はジャズピアニストの河野康弘氏。ご挨拶にチューリップの歌を披露。子どもたちの前でジャズアレンジで弾くことも多いそうです、テンポを変えてスイングさせて。でもいつもと違うので、間違いだと指摘されたりして大変だそうです(笑)。
それから詩と鍵盤のコラボレーションに挑戦の時間、音と自分を合わせていく。トップバッターは来羅ゆら氏「美しい花」。真っ暗な穴倉、洞のなか、人がケモノ山と呼ぶところ。気が触れ捨てられイヤになったものたちの山で。何があったか女は山とおなじ匂いに。残された女の娘は<美しい花>と母をみつける。


村田譲は「あさげーの世界」。観客に一礼のあと後ろを向き壁に映った映像、用意された文字を。そろそろオレの番であろうか、ピアニストがこちらをのぞく。さあ、行くかオレの声かあいつの鍵盤か、いちいちそんなこと分かるかぁ・・・って。イヤ、ちゃんと数えましょ、あれ? さぁて、出番ですかぁね。
田島廣子氏「十三年生きた夫」。酒量が増え癌が住みつき、脳に転移したら家を勝手に売ってしまう。死ぬときは故郷がいいと着もしない服を運んで。あんた看護師だから病院には行かないよ。そして勤務地をひと回りしてから帰路につくのだ。
中嶋康雄氏「楽しい金星の妖怪」。どろどろに妖怪が溶けてくっつき。大きな会社と面白い広告。むかしは、どこにでも珈琲が湧いていて。今では珈琲店は空き家で、しかし妖怪はコーヒーを飲まん、金もカードも持たずドロドロ。自分は何の妖怪か。会社はなつかしくて続いていて、妖怪も続いていて、楽しいのだ。
北口汀子氏「アリアドネの館」。夜、金木犀の香り16のわたし。黒い噂の森が、しかし真夜中に目覚めていく。舘のうちお気に入りの扉を開けると炎の匂い、手紙が書ける。閉じている扉が気になって取りこまれて。割れた手鏡からの通信は―来て。秘密に気付いた少女、おおきな鏡に飛び込んで抱きとめられる。それぞれの夢の葉を広げて。
最後に河野康弘氏のソロライブが始まる。まずは鍵盤の蓋と正面の板を取り外して、音が外に触れやすくしてからスタートだ。奥さんと作った作品「ピース」。今年もヒロシマの原爆ドームの前で演奏しますとの宣言を、オノヨーコのイマジンを歌いながら、会場を震わせる。
2026年05月24日
アートエリア ビーワン 2026.5.9~5.17
告知チラシには「京阪グループ BEER de 宴」とでかでかと書かれていて、「京阪電車大津線おでんde電車展示」ともなっていたので、そこだけが目に入ってしまい、「パネル展」という表示はめっちゃ軽く素通りしていました。
そしてこの会場、京阪電車なにわ橋駅のB1というのが、なんとも分かりずらい。地下鉄で北浜駅から徒歩5分というから歩いたんだけれど、地下2階まで下りて登ってで面倒でした。
で、やっとみつけたわけです。連絡通路から覗ける開放的な会場です。入ってすぐ右に「おでん」とかかれたのれんがバカバカしいほどにぶら下がり、お弁当の写真と弁当の外箱が長さ1800×450㎜の会議用テーブルに並んでいる・・・じつぶつ展示、おーい!
ビール列車の方も、実に最高に、パネルだけが貼りだされていて。膝が崩れそうという言い方を実感してしまいますが、腹が立たないというのはどうなんだろう。なんだか大阪だな、とすごく感心してしまいました。お金取ってもいない分、良心的かもしれないとさえ思ってしまう(笑)。


京福電鉄(RANDEN EKI-BEER 嵐電駅ビア)と、叡山電鉄(八瀬えいでん《駅》地ビール祭り)、そして京阪電車(ビール電車)という京阪グループが総力を挙げて取り組むイベント! お疲れさまでした。
2026年05月16日
かでる27 2026.5.9

総会後に「詩の集い」が行われた。テーマとしては「新しい世界」というものであったが、朗読希望がスピーチを含めて6名とは少ないねぇ。
三村美代子氏「あらたまの」。うすいろ雲の衣、脱皮を繰り返し、枕元には冠。夜もあけぬうち、天馬のたてがみ夜を駆ける。天馬の東に明日の花びら、ミラーボールのおおきく膨らみはじめて、聞こえてくる。

松岡真弓氏が、俊カフェで谷川俊太郎の言葉を感じようという思いの詞華集『俊太郎さんと。』出版の話。それは「あなたの言葉」ということを胸につなげていく思い。いつであったのか遠く幼い記憶の出会い、深層に沈みながら手のひらからこぼれ泡のように。そして私の言葉となっていく。大海原を渡り、またの出会いまで、たどり着くまで待っていてくれる。
小川道子氏「ユニコーンとレプラコーン」。C.W.ニコル作の童話を紹介する。ノアの箱舟の後のこと、新しい世界を目指していこう。すべてが過ぎて枯れ葉となって、季節が巡る。ひとときにそれでも命は続いていく。古い月日の寂しさ、わずかの陽射しに違った色合いに染められて。地上のすべての生物よ絶望してはいけない。
村田譲氏作品「ゆっくりっくクリックカウント」。やはり今という新しい世界といえば、クリックカウントを如何に積みあげるかということで、ユーチューバーが跋扈する。AIは学習する、あなたの好みを割り出して引き寄せる。だから重要なことよりも気持ち良いことばかりの、世界に巻き込まれていることを自覚できてなんかいないのだけれど、ゆっくりしていってね。
1分間スピーチでは、佐藤亜美氏が詩の文化に貢献していきたいということと、フルートが趣味だそうです。続いて小川氏は、24年の『北海道詩集』掲載のご自身の作品が神戸芸術祭で紹介されたとのことです。
ところで今年の詩人協会の「総会」だけれどグダグダ。理事選の年はまず新理事の承認をしてもらうことがメインです。そして新年度の事業計画の説明と承諾をもらうものですけれど・・・。事務局が昨年の資料も確認していないし、総会前の新旧理事会も機能しているように思えませんねぇ。
2026年05月09日
ザ ロイヤルパーク キャンパス札幌大通公園 2026.2.1~6.30
克は、札幌市在住の写真・映像・音楽の制作者とのこと。
克は、札幌市在住の写真・映像・音楽の制作者とのこと。
古平町に伝わる300年の歴史的行事「天狗の火渡り」を写したものの中から6点を展示している。

この「火渡り」は、天狗姿の”猿田彦”が漁師たちの大漁と安全を祈願しつつ、獅子舞と御神体を掲げた神輿を先導として一本高下駄で町を練り歩くものである。その最後に燃えさかる炎のなかを歩き、御神体を清める儀式であるとのこと。
約3メートルほどの火柱に向かい、太鼓と笛の音が響くなかを、天狗の面をかぶり朱色装束で着飾った猿田彦が、火の粉を蹴散らしながら火渡りを計3回行う。続いて獅子舞、奴行列、神輿も次々と炎のなかに入りこむという勇壮なものだ。例年7月上旬、古平神社例大祭として行なわれている。
なお、写真展の会場となっているのは、ホテル内2階奥の小スペースなので、なかなか見つけづらい場所ではあります。
2026年05月03日
札幌エルプラザ 2026.4.20
『小樽詩話会62周年記念号』の4回目の合評会である。なもので、残っているものとしては吉川佐藤、村田、渡会作品ということになった。まずは作者自身が朗読をし、その後ランダムに発言する。滞っているときには司会から、どうだというお誘いが来るのだけれど。
吉川みさ子作品「光の輪」。高評価、出だしの二行が最高であるということ。始まりと終りが”秋”で締めくくる。具体的な事例が出ては来ないが、シリアスさを醸し出している。唯一、4連目の”つまらないものを拾い”としているのであるが、わざわざ否定的な言葉を加える必要はないのではないか、との意見。
村田譲作品「ゆきの降る―長沼にてー」。冬の情景だけを積み上げている。田舎の生活がみえる”部屋の物語”でもある。最終の一行、出だしの”そうだ”がとても良い。わざわざ朗読する必要はなく、黙読で良いという指摘。


渡会やよひ作品「空き地」。ふたつの空き地に関する考察が主なところ。よくまあ、と思われるほどに詳細が記録されている。その分とっつきづらく、読ませる仕掛けがない。”書くだけ”というのでいいのか。エッセイではないのか。文明批判ではないのか。
佐藤由佳子作品「私に出来ること」。散文的な印象。ポジティブな内容であるが、最後に”出来ない”というインパクトに関しての賛否。ご本人の生き方などが組み込まれてしまい、それは作品評なのかどうか。
時間が余ったので、森れい作品「生まれいでよ」を少し。語彙として難しいものが多く、入りこみづらい。文中に”浄化”と”炎”、であれば”呪い”であるといった発言後に地震があり会場が揺れたため、呪いであったということで終わってしまった(笑)。
司会は嘉藤師穂子氏。上記の他に参加されたのは、丹羽雅春、宮沢一、平野尊也、竹内俊一、赤井邦子、根深昌博、日和佐忠、鈴木たかし、木島保、高橋明子の各氏でした。
2026年04月25日
500m美術館 2026.1.25~3.25
入選作家それぞれの作品が紹介されていました。上木大汽作品「結晶の塔」であるが、作家は日本現代写真家協会所属とのことであるが、なんだか写真という過去を切り取り保存するものというイメージであったが「忘れてしまうから過去は美しい」という逆説をもとにする。氷という解けていくものに心奪われ、「氷状対象物への印刷方法」で特許を取得したとか。写真は永続せず必ず失われる像であると再定義したのであると。一見するとただの時間経過にしか見えないんだけれどね。
澁木智宏作品「Continuity」、山のように積み上げれれていく衣服である。そこには歴史というよりも消費という行動が埋もれているように見えてならなかったのです。


林七海作品「Date Ramen Paintigs」は、その名の通りで5センチ程度の木片にラーメンの柄をテンペラで描くという、すごく笑ってしまうものでだいすきです。とにかく微妙に具が違うんですよ(笑)。こういうチマチマしたものが自分はなかなか好きなのです。
茂木綾子作品「rereading forest」、この作家もまた写真家とのことだ。
その後大雪で審査会は一時中止となり、その後グランプリに上木大汽氏が決定したそうです。 2026年04月18日
JR TOWER 1F東コンコース・札幌ステラプレイスセンター4F
2026.4.7〜4.22
2026.4.7〜4.22
渡辺おさむ展「スイーツアートの世界」が開催中。もしも名画がチョコレートやクリームでデコレーションされていたら? なかなか自分としては考えずらいものですが・・・
配布されている冊子『そして、ARTと。』no.2 に、本人が登場しているのだけれど、お菓子の材料を用いるのではない。作者が幼少期から持っていたお菓子に結び付く「記憶」「幸福感」があり、その甘さと可愛らしさ、食べてしまうことで消えてしまうこと。そうしたそれぞれのなかの「幸せだった感覚」を呼び起こしたいということだそうです。
掲載された作品「I'm thinking」、どうみても考える人なわけですが、思考するということにエネルギーはかなり大きくかかるわけです。つまり糖分が必要です。そして作品「Sweet dinosaur-Segosaurus-」ステゴサウルスというと特徴的な剣竜類で、直訳は”屋根のあるトカゲ”。見た目は恐ろしいけれど草食だったようで、つまりお菓子は食べれる?


さて会場では作品「Sweet PANDA」がお出迎え。うーん、日本のパンダはすべて中国に返還されたしね。笹しか食べない偏食家だし。
その横にはお釈迦様(?)がお皿のうえに・・・。
ど真ん中にはほっかいどうの全体図、お菓子な建物がチマチマ並んで、こういうのは可愛らしくていいね。
2026年04月11日
BiViPARK 新さっぽろ 2026.3.22~4.5
ダイナソーアドベンチャー恐竜はいた。とのことで、カムイサウルス&アンモナイト化石の展示が行われていた。
胆振のむかわ町で発掘されたカムイサウルスのレプリカとかアンモナイトの化石の展示がメインです。「ダイナソーアドベンチャー」というと没入型体験イベントという紹介があるようですが、今回のイベントは、PARKの天井や柱のビジョンには「NHK恐竜王国ニッポン」の映像になるのでしょうか、30分に1回の割合で、モササウルスとカムイサウルスが交互に流れていました。天井のものは結構大きくて迫力ありました。
泳いでいるアンモナイトとそれを丸呑みする海獣の映像とかは、あまり見たことがないです。


それとむかわ町の宣伝ということなのでしょう、ダイナソーバーグカレー、ザンギオムライス、むかわ産ニラを使った麻婆付け肉うどんとか、ニラおひたし、ニラ巻きなどが販売されていました。さすがにししゃもはなかったですね。
むかわ町紹介が、キャンプ地とかダムとか饅頭かな(?)持っている子どもの映像とか、ほのぼのとして可愛らしかったです。
2026年04月04日
恵庭市島松公民館 2026.3.29
JCF公認「第30回恵庭市長杯争奪」が開催された。
競技会というのは優劣を決めるものだから、参加数によるのだけれど決勝までの道程は遠いのです。
先ずジャンルが多い。JCF公認では、シャドーチャレンジという一人で型を演じるものがある。であるので相方がいないので結構ヘタウマがはっきりわかる。そのせいであろうか子どもの参加者が多いけれど可愛いねではすまない。決勝で順位が低く泣いている子もいる。ブラインドダンスは目の不自由な方とのペアである。そして年齢別であるがジュブナイル(小学生まで)、ジュニア(中学生まで)、シニアという年配者用の部門もある。その他にもライジングスター、ノービス、アマチュアチャレンジ。それぞれにラテンとボールルームの種目別となるから11:00開始で終了は16:00です。


今回は、アマチュアのチャレンジ部門に、吉野喬胡&坂本未来組がBとLに参加し、いずれも準優勝であった。
その他にアマのミックストライアルというのもあり、こちらは生徒と先生がペアを組んで踊る。木村文子&鈴木敦博先生組がW・T・F・Qの4種に参加した。この数回、見に行っていなかったのだけれど、採点の集計時間にダンスタイムを設けているのだけれど、それぞれのリハーサルを見せるというのがあり、事前に見られるというのは面白い。また、アマチュアデモンストレーションが6組というのは凄いなあと思っている。なにせオナーダンスよろしくフロアを独り占めで踊れるのだ。
恵庭市長杯に挑めるのはプロフェッショナル部門の選手ということになる。優勝は東京から参加した、MATTHEW DAY & MAYA DAY組。準優勝は富山から参加された一条まこと&一条みわこ組であった。
今回は恵庭市民会館が工事中とのことで会場が島松となった。
今回は恵庭市民会館が工事中とのことで会場が島松となった。
2026年03月29日
千歳市民ギャラリー 2026.3.25~3.29
千歳市に寄贈されている版画30点を展示している。入ってすぐのところに作品「宮沢賢治像」がある、なんだかハットを被りネクタイ姿で傾いています(笑)。
右に行くと”銀河鉄道”の作品が並ぶ、作品「ジョバンニが夢見た天の川」の川の流れは版画の木目がトレースされている。作品「アルコールランプで走る汽車」の文面には、”メルクリンで遊ぶジョバンニとカンパネルラ”とあるがなんだか左の子は少女にみえるのですが。隣の作品「頭が左のジョバンニ」では、少年っぽいのだ。作品「孔雀が羽を広げたり」では夜空に花開く大輪、爆発する花火のなかを4両の連結した汽車が走っているのだ。
そのまま左に”雪渡り”である。作品「表紙」男の子女の子狐の子が雪の形の結晶のなかで踊っている。楽しそうでありつつ滑稽にも見えるのだ。


奥に”かしわばやしの夜”のコーナー。作品「かしわばやしの夜」だけれど、月・ふくろう2羽・柏の木そのもの、離れてみると満月と鳥の羽が人の顔にも見えてくる。
壁伝いに”セロ弾きのゴーシュ”であるが、作品「丸抜き」とあるのだけれど、よくわからん。しかし良いお顔で楽器に触れている。作品「三毛猫の訪問」だけれど、猫も月も何か悪い顔というか意地悪な顔してるなあ。
振り返って入り口後の壁面に”どんぐりの山猫”だけれど、作品「さけの頭でごちそうを夢見る山猫氏」なんだが、その横でどんぐりを使ったやじろべえと独楽と少年と。
出入口の報に向かえば”書票”である。山猫蔵書の「どんぐりと山猫」ではどんぐりが三人(個)騒いでいる。「銀河鉄道の旅」は月を背景に、鉄道が走り丘に座る影がなかなかカッコいいのだ。
佐藤国男は1952年生まれ、北海道北檜山町生まれの版画家である。宮沢賢治の絵本『銀河鉄道の夜』(北海道新聞社・1984)などを発行している。
佐藤国男は1952年生まれ、北海道北檜山町生まれの版画家である。宮沢賢治の絵本『銀河鉄道の夜』(北海道新聞社・1984)などを発行している。
2026年03月24日
札幌エルプラザ 2026.3.14
北海道ポーランド文化協会主催の第118回例会である。「愛に関する短いフィルム」クシシュトフ・キェシロフスキ監督(1988)の鑑賞会。この作品は『デカローグ』の第6話「ある愛に関する物語」のロングバージョンで、純愛をテーマにしている。
机にハイヒール。19歳の郵便局員であるトメクは隣りの団地の年上の女性に焦がれ、望遠鏡を使って部屋をのぞき見する、20:30に目覚まし時計が鳴る、彼女が帰宅する時間だ。マグダというこの女性はどうも恋多きタイプなのか、アルバイトなのか、男を部屋に連れ込む度合いが多いようだ。トメクの嫉妬なのか、からかい半分なのか、しかし郵便局で働いているものだから相手のことは知っている。無言電話をかけたり為替が届いたという偽の郵便物を届けたり、何をしていいのか分からない。恋はストーカーであるともいえる。

しかし局内でしか通用しない正規の、しかし偽の通知を届けて危うく問題化する。多分そのせいでもあろう、謝罪しつつ告白してデートに誘う。そうであって、SEXをのぞきながらのマスタベーションは楽しいかと問われ、最初はしていたけれど今はしていない。あなたに恋したからというのだ、けれども恋の正体はSEXにすぎないとマグダは言い放ち、性行為に導かれそうになる。それは彼も数多の男の一人にすぎないとされたことだ。そのショックでトメクは部屋を飛び出していく。
謝罪しようとするマグダ、その後連絡が取れなくなった。そこで初めて彼というピュアに対して、トメクの部屋を探し出し、また、自殺をはかって入院していることを知り家を訪ねる。しかし同居している住人から眠る彼に声をかけることは拒絶されつつ、彼の部屋に入り自分の部屋をのぞく。彼女が彼となり過去の自分に重ねる。イラついてテーブルに牛乳を零したことを彼に語られたことを思い出しながら、今やトメクとなるマグダ。白い牛乳の純心を零しながら、取り戻すことのできない時間を見つめるのだ。

しかし局内でしか通用しない正規の、しかし偽の通知を届けて危うく問題化する。多分そのせいでもあろう、謝罪しつつ告白してデートに誘う。そうであって、SEXをのぞきながらのマスタベーションは楽しいかと問われ、最初はしていたけれど今はしていない。あなたに恋したからというのだ、けれども恋の正体はSEXにすぎないとマグダは言い放ち、性行為に導かれそうになる。それは彼も数多の男の一人にすぎないとされたことだ。そのショックでトメクは部屋を飛び出していく。
謝罪しようとするマグダ、その後連絡が取れなくなった。そこで初めて彼というピュアに対して、トメクの部屋を探し出し、また、自殺をはかって入院していることを知り家を訪ねる。しかし同居している住人から眠る彼に声をかけることは拒絶されつつ、彼の部屋に入り自分の部屋をのぞく。彼女が彼となり過去の自分に重ねる。イラついてテーブルに牛乳を零したことを彼に語られたことを思い出しながら、今やトメクとなるマグダ。白い牛乳の純心を零しながら、取り戻すことのできない時間を見つめるのだ。
「デカ」は数字の“十”で、「ローグ」は“言葉”であり旧約聖書の「十戒」をベースにした全十話のシリーズである。
