2017年10月21日


辻村もと子(1906-1946)は北海道の岩見沢、志文で生まれ長編小説「馬追原野」を執筆した。昭和17年に「婦人画報」の懸賞小説一等。文学碑は1972(昭和47)年8月5日に、夕張郡長沼町馬追丘陵の北峰10号屋根に建立された。
長沼は基本的に平地であって、どこに山があるのかも分からない感じで車で30-40分移動した。通称は長官山の見晴らし台というそうだ。上に行くほどに道は細くなり車では交互通行は難しい場所もある。頂上部がいきなり開けると、ぽつねんと記念碑。こんなところによく建ってたと思う。眺望は素晴らしいものの、この原野を切り開いたのかと思うと眩暈がする。
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小説「馬追原野」は、辻村もと子の実父である辻村直四郎がモデルで、アメリカで五年間大規模農業を学んで帰国している。岩見沢開拓の前に馬追原野を開拓したときのことがテーマである。
当然であるが、原野ではまず家を建てるための木材を調達しなければならない。木を切り倒し、板を作り、縄も自前だ。時にはイナゴの大群が空を覆い、あらゆる食物を食い荒らしていく。そんな時代のことだ。(写真は4月下旬)


M0814gliding_flight at 22:12│コメント(0)北海道(道内) │

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