2019年06月09日

北海道大学クラーク会館 2019.6.1

日本・ポーランド国交樹立100年記念でテーマ「私のポーランド」。
第1部。熊谷敬子氏がポーランドの絵本を紹介しながら『お月さまってどんな味』を手に、象だのシマウマだのを背に乗せ高く高く月に向かい、最後にネズミがひと口くわえて欠けさせる。池に住む魚はここにもうひとつあるのにと笑う。
尾形芳秀氏は日本美術技術博物館(通称マンガ館)で発刊した『ブロニスワフ・ピウスツキ』の漫画のことなどを紹介する。
次いでポーランド語と日本語を対訳で楽しもうと、ミハウ・マズル&菅原みえ子氏によるユリウシュ・スウォヴァツキ作品「頌歌」。骨しか残っていないのだ、神よ、巡礼者の身で自分の白骨を見る、私の虚無。
レナータ・シャクレ&氏間多伊子氏によるヴィスワヴァ・シンボルスカ作品「可能性」。映画が好き、猫が、ディケンズが、自分が、ここに書かないもっと多くのモノが好き、いつまでと期限を切らないで、存在するために。
エヴァ・コヴァルスカ&松山愛羅氏はズビグニェフ・ヘルベルト作品「想像力という小箱」。壁を叩き人形を、口笛を吹き小川を、咳払いをして遊び道具のサイコロを投げる、目を閉じて何が見える…愛羅氏の良く通る声で。同じくヘルベルト作品からバルバラ数井&松山莞太氏は「事物たち」の不変であることあたかも人間を支える様な姿、「母とその息子」のふたりぼっちの世界、の二篇を披露した。
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チェスワフ・ミウォシュ作品を紹介したのは村田譲氏で、まず「私の忠実な言葉よ」、さらに「鳥たちの王国」での一枚の羽根への。
ユリアン・トゥヴィム作品「一、二、三 Raz、Dwa、Trzy」ではシルヴィア・オレーヤージュ&佐藤レミリア氏だが、最年少者の登場に大拍手であるが、本人は緊張しまくったようで歌を忘れたかな? でも民族服姿が可愛かったのでOKです。同じくトゥヴィム作品「蒸気機関車 Lokomotywa」を選んだのはラファウ・ジュプカ氏であるが、翻訳なしで全然大丈夫、ホントに汽車が好きな人に言葉なんて関係ないですね、まんまオノマトペで走ってました、大受けです。
長屋のり子氏は自作「ショパンと私」。ジャズ喫茶に入り浸る、音楽はショパン、革命のエチュード、ピアニストの打鍵、私の内側に滑り込む革命、夜の透明が入り込み声をあげて泣く私、生き生きとした感情が深部にショパン、カノンが好き。
第2部は音楽を中心とした構成である。徳田貴子氏がポーランドと日本の音楽を比較しながら語り、首相で音楽家であったパデレフスキ作品を電子ピアノを奏でる。坂田朋優氏はキラール作品「ポロネーズ」であるが、踊るときは年配者からペアで誘うものらしい。熊谷敬子氏はアダム・ミツキェヴィチ詩「祈り(リトアニアよ、お前は…)」を声にし、ギターを抱えて進み出たバルバラ数井氏はミツキェヴィチ詩の「不確実性」を。その後にスライドショーとなり、ポーランドの花を季節に合わせて、またポーランドの知られていない町の紹介があったが、チェルムナの聖バルトロメイ教会の骸骨礼拝堂に驚いた。また、おおきなかぶ(ポーランド版)の劇に参加した。
霜田千代麿氏が飛び入りということで、宮沢賢治作品「薤露青(かいろせい)」を斉藤征義さんの写真を背景に。薤はらっきょう、露はつゆで、青葉のちいさな露であり”人のはかない運命”にたとえる。青く、友人に捧げるために小さなトランクを開けるのだ。
終了後にその会場で交流会が開かれたのである。


M0814gliding_flight at 12:29│コメント(0)朗読・ポエトリーリーディング │

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