2019年09月22日

道新プラザ DO-BOX 2019.8.31

支倉隆子作・演出による詩劇が開幕した。五人の白い衣をまとった5人の女たちが音をたてる、"水-水・水'水^水_五種類の水質は、ときとして身振り手振りを加えつつ、昨日渡った橋のことを、やさしい水死体のこと、水のデビル。呼ばれるのは旧約聖書の創世記が語られているノアのようだ。襲いかかる声は創世記第キュウショウのキュピトキュピトのサイズで。ガラスの箱舟、動物キラキラキラ。そこにカラフルな衣装の5人が加わり、藤の花揺れ、主婦のフライパンで水のデビルの厨房は広い。ほろほろほろ、ゆゆゆ遊園地、不良、アマリリス、綺麗な水の不良、果てまで。やんだやんだやんだ。出演したのは、金井裕美子、福田知子、吉田ゆき子、為平澪、佐波ルイ、長屋のり子、三村美代子、渡会やよひ、村咲紫音、嵩文彦の各氏。  
DSCN3151
部屋が暗くなり、支倉隆子作品”みずーん”の言葉が柴田望氏の映像とマッチする。藤山道子氏のソプラノ独唱の声が二曲響く。
詩の朗読では、岩城誠一郎氏「銀河まで」、遠い夏の星座の名前、どこにあるかと探しながら、星のない街に住み、しかし光よりも早く銀河は広がっていく。続いて、渡辺宗子氏「海に伝える」プロローグ、印のない太古に要求する、昼夜の区別なく死も生もない神格。セイレーンの青い歌声。
鎌田神爾氏のリュート演奏であるが、リュートは琵琶と同じ構造であるらしいということが気になった。ドイツ、イタリア、イギリスの曲など。渡会やよひ氏の作品「対話」。はじめにすみれ、夜中に消える物干し竿、廃屋は取り潰され・ようなもの・の影は失せ、静かな会話、マゼラン星雲と天の川銀河の衝突。鉄を打つ話はいつのことだ。
三村美代子氏は木田作品「謎」を代読する、サグラダファミリア、ガウディその時が来るまで、分かるまで待つとの強い意志。
長屋のり子氏「薔薇を買いに行かなくちゃ」。あなたは不意にそう言って消える。羽を広げ海に向かう、性愛の未熟な黄薔薇、青薔薇の不思議を、感情の振幅を。
「話と詩」のお話をしたのは、阿部嘉昭氏。映画監督フー・ボーの作品『象は静かに座っている』が処女作で遺作であるという内容と本人の生死のウロボロス的な重なり。
ここで、村田譲、中村喜代子、高田文子、海東セラの各氏らがサプライズで参加した。それから嵩文彦氏が短歌を披露する。最後に福田知子氏、吉田ゆき子氏、佐波ルイ氏がTHE POEMANSとして、自作を朗読したのちに、その作品を解体し、ワラビラビリンスとして再合成した。シンセサイザーは柴田望氏。


コメントする

名前
 
  絵文字