空中庭園な日々

「空への軌跡」別館 ―― 北海道の詩誌を中心に & 気になるニュース

コラム集『愛しき日々のさえずり』

小川道子コラム集『愛しき日々のさえずり』
小川道子・著(共育舎)2022.5.5

「必ず「ありがとう」を〈子どもたちの手伝い〉」。お手伝いに対する声掛けのことだけれど、ニヤリという笑いがなかなかダークな感じで引き込まれる。
「体験談に励まされ…〈保育園での出会い〉」。自分一人にならないこと、一緒にいる困っている人たちで励まし合うことの大切さは、実感しないと難しいけれど必須です。
「募金の行方」。とにかく募金箱にコインを入れれば人助けになるという安易な発想に反対する。金で善意が買えると思っていること自体が間違いです。なされていること自体を知らなければ!
「「しつけ」はだれのため?」。ここでは喫茶店での子どもを叱る母とその婆さん。周りの目しか気にしないこの二人は、まさに母子であって悪循環を作り上げているのだが…。
「「死ぬ」という大事な仕事」。故三浦綾子氏の言葉であるそうだが、自分はそう言い切れるかを考える。書くことをメインにする自分は果たしてそのことを生きて実践していると言い切れるか。難しい言葉だ。
全体としては女性が自立するということがまだまだ認められていない(現在もあまり変わっていない気はするが)時代の、戦うというか、生きる姿が書かれている。今も参考になるところは随分と多そうです。

トラックの死角-1

(前略)
●トラックに「ない窓」「ある窓」
 自転車を危険に晒すトラックの特性は多くあるが、中でも大きいのが「死角」と「内輪差」だ。
 トラックはその構造から、車体の左側に多くの死角を作る。
 乗用車にも死角はできるが、トラックの場合、範囲も危険度もその比ではない。
 ‟デッドゾーン”に、背丈が低くエンジン音もしない自転車が入り込めば、どれだけ反射板がついていようが、ライトを光らせようが、トラックはその存在に気付くことはできない。
 よく「あんなに大小たくさんのミラーが付いているのに、死角ができるのか」という声を聞くのだが、残念ながらその答えは現状「Yes」だ。
 さらに皮肉なことに、それらはできるだけ広い範囲を映し出そうと曲面になっているため、対象物を捉えたとしてもすべてを豆粒ほどの大きさにしか映さず、距離感が非常に掴みにくい。
 そんなミラーに雨雫まで散らばれば、もはや「豆粒」は判別すらできなくなることさえある。
 トラックが乗用車以上に左後部の死角を作りやすいのは、あるものがないからだ。
 「後部座席」である。
 乗用車の場合、目視のために左後方を振り向くと、その後部座席の「窓」から外の情報がある程度得られるのだが、トラックには後部座席、つまりそこにあるはずの窓がないため、情報はゼロ。ちょっとした首と腰の運動をしただけに終わる。
 リアウインドウ(後部の窓ガラス)があるじゃないかと思われるかもしれないが、箱車(宅配便の車両のように荷台が箱型のトラック)の場合、たとえリアウインドウがついていたとしても、その意味を全く成さない。
 ゆえにルームミラーはほぼ飾りで、余談ではあるが、箱車の場合、ルームミラーを取り付けていなくても車検が通る。
 一方、トラックには、乗用車には存在しない「特有の窓」がある。
 助手席の足元にある「安全窓」だ。
 安全窓は、その名の通り、安全に走行するための窓で、キャビン(運転席)の真左下にいる二輪車などの存在をより気付きするやすくするためについている。
 ただ、この小さな小窓から得られる情報は左真横だけなので、走行中の自転車を逐一捉えることは難しい。
 最近のトラックには、後部を映すバックカメラが常時稼働しているのだが、やはりこのカメラも「左後方」には弱く、全ての死角をカバーするには至っていない。
 さらに最新のトラックには、「アクティブ・サイドガード・アシスト」という、走行中に車両左側の走行者や車両を感知する機能を搭載した車両も出てきているが、トラック全車の取り付けが義務化されるのは、まだまだ先になるだろう。
 この「後部座席の窓がない」という要因に加え、自転車や歩行者よりもアイポイント(目の位置)が格段に高いことや、車体が長いゆえに物理的に自転車や歩行者との距離が遠くなる、といった要因が合わさることで、トラックは乗用車以上に死角を作ってしまうのだ。(続く)

文芸誌『がいこつ亭』vol.107

がいこつ亭文芸誌『がいこつ亭』
発行:三神恵爾(札幌市)

三神有夢作品「辿りつく」。どこに行けるわけでもなく漂っているという状況である。しかしそれを楽しんでいるという気は感じない。沈まないから浮いていて、明日風が吹きそうならそれでいいというのだ。これはしかし、達観というものではない。ありふれた日常の光景として描いてはいるが、(まぁ、好みの問題ともいえるけれど)ここまで絶望的に示す必要がどこに起因するのか。そちらの方が気になりました。
日和佐忠作品「石の言葉」。祈りの姿勢を崩して顔をあげる。ようやく束縛から逃れたのであろう、振り向いた祈りの場所は尖塔。しかし今やそこには四角く尖った石がある。その石の発する言葉は、高低、大小、遠近、明暗といった比較に関することばかりのようだ。そのざわめきに掻き消される祈りの言葉というが、そもそも祈りという姿勢は守りである。聞こえる石の言葉が、何故そんな比較の言葉なのかを疑問に思うのだ。というのも比較するのは競争とか商売の世界ではないか、それは日常の生活世界と考えていいと思えるが…つまりこの辺り、発想の差ということが問題となる。

『北海道詩人』no.151

DSCN3920会報『北海道詩人』
発 行:北海道詩人協会 2022.4.30
発行所:事務局 本庄英雄方(札幌市)

北海道詩人協会の会報である。会長挨拶であるが、まずは北海道詩集のお知らせと総会のこと。
そして協会規則により2年周期で理事選がある。今回理事となった12名は加藤茶津美、嘉藤師穂子、熊谷ユリヤ、坂本孝一、柴田望、田中聖海、本庄英雄、三村美代子、村田譲、若宮明彦、渡会やよいの各氏である。監事に菅原未榮、小柴真琴の両氏が選ばれた。
イベント情報を読むとそれなりに”詩”というジャンルでも、北海道での活動は色々ある。小樽詩話会では例会を中止しながら「紙上例会」と称して作品感想の掲載紙を出し継続しているし、1300回例会も開いた。旭川のフラジャイルを拠点にネットを駆使して「KOTOBA Slam Japan 2021 北海道大会」の第1回が開催された。また金子みすゞ、左川ちか、宮沢賢治の人気は高いようだし、小樽文学館では沙良峰雄展が開かれた。
問題はすべてが点であるということで、選にまでつながらない感じがする。どうにかならんものだろうか。
活動近況ではオホーツクの詩塾「阿吽塾」主催のアンソロジー「北海道の詩人たち2021」女性詩人版と男性詩人版が発行されたとのことなどなど。

EUのエネルギー政策の弱点

[ミラノ 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 欧州連合(EU)は、ある国へのエネルギー依存をせっかく脱却しても、別の国に頼る結果になる危険にさらされている。EUが切望しているのは、ロシア産化石燃料の輸入を減らすことだ。そのために再生可能エネルギー利用を拡大するのは、欧州委員会が今年3月に提案したように有効な手段になる。
 しかし、太陽光パネルに関係する世界のサプライチェーン(供給網)は現在、中国に支配されている。だから欧州がエネルギー政策の自主性を確保するには、内製化の取り組み強化が欠かせないだろう。
 太陽光による電力を増やせば、確かに欧州が必要とするロシア産石油・ガスを削減できると同時に、EUが掲げるクリーンエネルギー普及に関する野心的な目標達成にもつながる。
 さらに太陽光発電のコストは低下の一途をたどっている。欧州委によると、太陽光発電施設の建設にかかる費用は2009年から18年の間に75%減少した。
 EUは、太陽光と風力の発電量を今の3倍にしたい考えだ。そうすれば、2030年までに年間で1700億立方メートル相当のガス消費を置き換えられる。これは現時点でのEUのロシアからのガス輸入量を上回る。全体の半分近くは、域内で420ギガワットの太陽光発電能力を備えることで賄われる。
 だが、そこに落とし穴がある。太陽光パネルはセルと呼ばれる部材の集合体で、このセルは純度の高いシリコン、いわゆるポリシリコンで製造される。ポリシリコンの塊を薄く切断したウエハに、特殊な処理を施して電極を取り付けるとセルが出来上がる。
 現在、こうした工程のほとんどが中国で行われている。ブルームバーグNEFのデータによると、中国はポリシリコン生産の77%、ウエハの98%、セルの83%、組み立て工程の75%を管理している。
 つまりEUが太陽光発電を拡大しようとすれば、中国に上場している禾邁や固徳威といったメーカーが恩恵を受ける。
 中国の通関統計を見ると、太陽光電池のEU向け販売は今年第1・四半期に4倍増となった。こうなるとロシアへの依存を減らしながら、EUのエネルギー政策は結局、中国の意のままになってしまう恐れが出てくる。
 そうしたリスクを下げるには、欧州が域内で太陽光パネルを製造しなければならない。既にEUは、イタリア電力大手・エネル傘下のエネル・グリーン・パワーの工場で2024年までに年間で3ギガワット相当のエネルギー効率が高いパネルを生産する計画に、助成金を交付することを承認している。
 EUの内製化能力を高めるという面で、例えば、年間40ギガワットを確保するためには300億─400億ユーロ規模の投資が必要になる、というのが業界の見積もりだ。
 EU製のパネルは相対的に価格も高めになるだろう。それでもEUは今、ロシアからのエネルギー購入に毎日10億ユーロも負担している以上、エネルギーの独立性を保つための対価を支払う価値はある。 

https://jp.reuters.com/article/breakingviews-europe-energy-idJPKCN2MW08L?rpc=122
2022.5.10 REUTERS
コラム:脱ロシア図るEUのエネルギー政策、強まる中国依存リスク(←出典

『錨地』No.77

錨地『錨地』
発行:入谷寿一(苫小牧市)

浅野初子作品「例えば折紙」。なかなか微妙な感じがする。折りあがった鶴は飛べないだろうというわけだ。まーそうだが、では何故にそんなツルなんかを折るのであるかといえば、それしかできないからだ。折って祈るということは、まったくに無力であることを意味する。あたかも祈ってやっているのだと、折っている側は自己満足に浸れる。が、そんなことに価値などないし誰も救えなどしない。何と真っ当で、後々言い争いになりそうだなと思う感想を書いているなと…(笑)。
関知恵子作品「柿の木」。生家に育った柿の木と自分。引っ越して行った先に、その柿の木も接ぎ木されてついてきた。生家が取り壊され、庭木もなくなったのだが、そのついてきたはずの柿の木は蛾の大量発生に枯れてしまう。木は人間よりも長生きすると思っていた。が、なかなか種という考え方をしない限りそうでもないということか。人間な勝手な思い入れを木が生きる必要もないわけだしね。
宮脇惇子エッセイ「美しい一日」。北大研究林というのは苫小牧にあるようだ。シマエナガに、鹿、そして鷲。まあ、北海道だしね、千恵エリアはキツネがメインかな。あらいぐまも出るようだけど。うーむ、自宅がJRのそば過ぎてリアリティがないのです。

天ぷら火災の消火法

 春、山菜の天ぷらがおいしい季節。でも揚げ物をしていて、天ぷら油に火がついてしまったら? インターネットでは「マヨネーズを容器ごと放り込む」「ぬれた布を鍋にかぶせる」といった消火法が散見されるが、神戸市消防局は専用の施設で実験を行い、いずれもやけどの危険が伴うことを確認した。不適切な対応は天井まで炎が燃え上がるなど火勢を強め、被害拡大につながることも実証。「必ず消火器の使用を」と呼び掛ける。
 市消防局によると、昨年、住宅などの「こんろ」で発生した市内の火災44件のうち、4割の18件が「天ぷら油火災」だった。高温の油に霜が付いた冷凍食品を入れて炎上したり、揚げ焼き用の少量の油に短時間で引火したりする例が目立ったという。
 実験は4月下旬、同市消防科学研究所(同市北区ひよどり北町3)の専用施設であった。ガスこんろでサラダ油を370度以上に熱し、鍋から炎が上がった状態で同局職員が4通りの初期消火を試み、安全性を比較した。
 「湿らせた布で鍋を覆う」方法では、水にぬらして絞ったタオルを使用。やけどを防ぐことを前提に、手が火や油に触れないように投げ気味に鍋の上へかぶせたところ、鍋の口に隙間が残ってタオルが燃えた。「空気を遮断して燃焼を止める」などとホームページで紹介する自治体もあるが、同市消防局は「鍋の口を完全にふさぐのは難しい」と推奨していない。
 「高温になった油の温度を下げる効果がある」などとインターネット上にある「マヨネーズの投入」も検証。炎が上がる鍋に容器ごと放り込んだ瞬間、油が飛び散り、こんろ周辺にも延焼した。容器が溶け、中身が出ると「火に油を注ぐ」状態にもなり、同局予防課の吉田大輝・消防司令補は「布で覆うのと同様、やけどや延焼のリスクがある」と強調した。
 同市消防局は、最も安全な方法として消火器の使用を呼び掛ける。実験では2メートル程離れた場所から噴射し、油を浴びずに消し止めた。コンパクトな住宅用やスプレー式の消火器でも有効といい、「消火器の薬剤を使い切り、確実に消すよう心掛けてほしい」とする。
 なお、炎に動揺し、水をかけると火勢は一気に拡大する。水をかける実験では、大量の水蒸気とともに高温の油が飛び散り、炎は高さ約3メートルの天井部分に達した。同市消防局は、炎が背丈を超えた段階で既に初期消火は困難としており、「迷わず避難する」ことも命を守る上で重要という。

https://nordot.app/894906227477151744
2022.5.5 神戸新聞
「マヨネーズを容器ごと放り込む」「ぬれた布を鍋にかぶせる」…全部ダメ! 炎上する天ぷら油の消火法 (←出典

『さくらの杜』設立10周年記念

さくらの杜『さくらの杜』設立10周年記念誌 
発行所:きたひろしま大志さくら会 2020.1.24

会長である永瀬千年氏によると、2009年のこと「北広島には花見をするところがないねぇ」という仲間内の集まりが会発足の起点であったという。な、もので植樹をしよう、どこが良いかというお話が、市長を巻き込み、JRの敷地を選定し、さくらロードを作り出していく。
まぁ、どれだけ酒が好きなのかということに尽きる気もするが(笑)、その辺は置いといて、最初というものはそんなことなんだなと改めて思う。
その意志が強いほどに巻き込む力は強くなり、今は高齢化というものの”花咲か市民”という募集で資金を募り、人を巻き込む。
それぞれの年のことでパネル展をしたとか、木が鹿に食われたとか、同じ市民でも枝払いに邪魔だという勝手な言い分の人もいたり。色んないいそして悪い思いの記念であったろうけれど、記録誌というものの価値はこんなところにあるんだなと思ったりする。

TV報道・ウクライナの別の話

 ロシアの国営テレビが映し出す「現実」が、いかに現実と違うか。日本時間3月2日午前2時の画面が、その典型例だった。BBCワールドニュースは、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でロシア軍がテレビ塔を砲撃したという速報で始まった。同じ時にロシアのテレビは、ウクライナの都市を攻撃しているのはウクライナだと伝えていた。
(中略)
■ウクライナの都市爆撃はウクライナのせいに
 特派員の説明は、ウラジーミル・プーチン大統領が2月末に根拠なく主張した内容に呼応するものだ。ウクライナが女性や子供、高齢者を人間の盾にしているというのが、プーチン氏の言い分だ。
 プーチン氏が命令した侵攻が期待通りの迅速な戦果を挙げていないのではないかと、西側諸国の報道は問いかけている。それに対してロシアのテレビは、ロシアの作戦は大成功だと繰り返す。ロシアのテレビニュースは、ウクライナ側の機材や武器をどれだけ破壊したか、随時報告している。朝のニュースでは、1100以上のウクライナの軍事インフラ施設が使用不能になり、数百の機器が破壊されたと伝えた。ロシア側の死傷者についての言及は、まったくない。
(中略)
■政府の公式見解以外は報道不可
 ロシアのテレビ局は連邦政府の監督機関「通信・IT・マスメディア監督サービス」から、政府の公式見解に沿った報道をするよう、義務付けられている。
 それでも、3月1日の報道論調が各局まったく同じだったというわけではない。ニュース速報がウクライナの戦争犯罪について語る一方、「チャンネル1」の時事トーク番組では、政府寄り司会者のヴャチェスラフ・ニコノフ氏が番組最後に、自分がいかにウクライナが好きか語った。
 「私はウクライナをとても愛していますし、ウクライナ人を愛しています。何度もウクライナを旅したことがあります。本当に素晴らしい国です。そして、ウクライナの繁栄と友好は、ロシアにとって大切なことだと思います。(中略)私たちの目的は正義です。私たちは勝利します」と、ニコノフ氏は強調した。
 若いロシア人の中には、独立系のウェブサイトやソーシャルメディアからニュースを入手する人が増えている。そして、戦争が長引けば長引くほど、死んだ兵士や捕虜の画像や映像がそうしたメディアに登場している。しかし、当局はこれを受けて、独立系メディアの規制をますます強めている。
 連邦政府の通信・IT・マスメディア監督サービスはTikTokに対し、軍事的・政治的コンテンツを未成年者に「おすすめ」しないよう命令した。「ほとんどの場合、こうした素材は際立って反ロシア的内容」だからと、不満をあらわにしてた。
 同サービスはグーグルに対しても、いわく「ロシア軍の損失に関する偽情報」とする検索結果の削除を要求した。ロイター通信によると、モスクワの「特別軍事作戦」に関する「偽報道」については、 ツイッターの読み込み速度を再び減速させたほか、フェイスブックへのアクセスも制限したという。
 この監督機関はメディア各社に対し、侵攻を報道する際にはロシアの公式情報源のみを使用するよう指示し、「宣戦布告」や「侵攻」に言及した報道を取り下げるよう指示した。対応しない場合は罰金や放送禁止などで処分すると警告している。独立系民間テレビ局「ドシチ」と、リベラル系の人気ラジオ局「モスクワのこだま」のウエブサイトは共にアクセスがブロックされた。両社が「過激主義と暴力」を呼びかけ、「ロシア軍の活動に関する虚偽情報を組織的に拡散した」というのが、その理由だ。

(追加取材:フランシス・スカー)
2022.3.4 BBC NEWS
https://news.yahoo.co.jp/articles/778b4a81adc8f90890f2cb6d6a1bad8d35d645a8
ウクライナ侵攻をロシアのテレビで見る まったく別の話がそこに (←出典

自由詩誌『詩の牧場』no.12

詩の牧場自由詩誌『詩の牧場』
編集発行:小川道子(札幌市)

長屋のり子作品「プーチン閣下」で始まる短詩である。しかし強烈で圧倒的である。ロシアがウクライナに侵攻している。であって、ロシアの一般国民ではなくてロシア軍が・である。ただ、その構成メンバーである軍人はロシア国民だ。その指示をするロシア大統領は選挙で選出される。といいつつ内実は独裁制で、その中心人物がプーチン閣下であるからの呼びかけだ。そしてこの訴えが通じることはない。最も力を持っているのは閣下という”権威”であるから、対抗勢力は不可解な死を遂げる。
石川太作品「自分を信じる」。これはもう、何がどうという問題というよりも本人の意思表明であるので、分かるかどうかで了解するだけだろう。
有田隆司作品「ボクやん」。いちばん親しい友人を亡くすという経験が私にはない。であるので怒りをぶちまける代償に、最も大切なものを捧げるということが、気持ち的には成る程と思うけれど、本当のことを言うとあまりよく分からない。
表紙はシリーズ「丹尾春海の世界」が続いている。

人身売買に甘い中国

(前略)
〇人身売買に対して法律が甘い中国
 FNN北京支局・河村忠徳記者:
 取材に応じてくれた女性が語ったのは、人身売買に対する中国の法律の甘さでした。
実際に法律を見てみますと、女性や児童を誘拐し売った場合は懲役5年以上10年以下、そして3人以上になった場合は10年以上の懲役と、悪質だと死刑もあります。そして、誘拐された子供だとわかっていて買った場合は、3年以下の懲役・禁錮などとなっています。これは驚くことに、希少動物の売買は懲役5年以下、希少植物の売買は懲役7年以下と、子供や人間を買った方が軽い刑ということが挙げられるんです。
 中国当局はこうした人身売買や誘拐を防ぐために、未解決の誘拐事件の再捜査、行方不明になっている子供の情報をインターネットで公開、血縁関係者捜索のためDNA検査場を全国に展開するなど、多くの取り組みを行っています。その結果、2021年1年間で1万932人が発見されました。
 今回の女性の動画は、経済大国になったにも関わらず人権の軽視がたびたび問題となっている中国のゆがみが表面化したものと言えます。3月5日に始まった中国の国会に当たる全人代では、中国共産党No.2の李克強首相が人身売買事件の厳罰化の必要性を強調するなど、新たな動きも出てきています。
今後、中国が大国として振る舞うのであれば、今回の件もきっかけに人権や自由の意識を高めていってほしいと私は思います。
 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏:
僕も20年前に北京にいましたが、やっぱりそういう噂はありました。中国では「家族」ってものすごく大事なんだけれども、やはり一人っ子政策の歪み、男女の比が崩れちゃうわけだから。もう一つはやっぱり文化大革命で、家族の倫理というものが壊れてしまったと思います。その意味では厳罰化するのはいいけれど、そうなれば抜け道を考えるわけだから、もっともっともっと根の深い問題だなというふうに思います。 (「イット!」3月29日放送)

https://news.yahoo.co.jp/articles/7f826cf4e723c739a9033ca37a7da0aa197068bd?page=2送分より)
2022.3.29 FNNプライムオンライン
歯が抜け落ちた妻を夫が鎖で…中国で今も続く“人身売買”の背景に「一人っ子政策」
(←出典

『ERA』第三次18号

ERA『ERA』
編集発行:川中子義勝(埼玉県)

池田順子作品「天の川」。笑うと目尻に皴のできる人は誰だろうと思いつつ、夢の一角で空にまで飛翔できるらしい。最後の「空」を何と読むのであろうかと、気になってしまうので、朗読を聞いてみたいものである。
清岳こう作品「かいとう」。かいとう・といわれて思いつくもの、まさかの開頭手術。でもまあ、大丈夫ですよ。古代南米のアスティカ文明の時代すでに開頭手術の跡のある頭蓋が発掘されていますから、歴史は長いということで。
鷹取美保子作品「骨考―囁きに ささやく」。いやあ(個人的に)こういう手合いがいちばん嫌いです。死後はもう、どうにもならんのですよ。希望は生きてるうちに良好な関係があるうちに、お願いするしかないのだと改めて、白い骨を見て考えてしまうのです。
八重樫克羅作品「告発」。瀕死の三歳の男の子の言葉、恨むというよりも、いけないんだよという最大の言葉であろう「神様に言いつけてやる」と。こんなことを言わせるから戦争は悲しく、子どもを犠牲にしてはいけないのだけれど、本当に愚かである我々は何もしな。やった気にだけなっているだけであろうさ。

ルーブルを巡る攻防

(前略)
 ロシアが構築した天然ガスのルーブル建ての支払いのスキームは以下の通りだ。
 ロシア産天然ガスを購入する欧州企業は、欧州連合(EU)の金融制裁から除外されているガスプロムバンクにユーロ建てとルーブル建ての決済口座を両方開設する。
 ガスプロムバンクは振り込まれたユーロを市場で売却して、ルーブルを買い入れ、ルーブル建てで代金をガスプロムに送るというものだ。
 昨年ロシアから1550億立方メートルの天然ガスを輸入している欧州では、ロシア産天然ガスの供給途絶を心配する声が上がっているが、欧州企業はユーロでの支払いが引き続き認められており、実際の支払いが開始される4月後半以降、大きな混乱は生じないのではないかと筆者は考えている。
 なぜなら、ロシアの狙いは、欧州への脅しではなく、通貨ルーブルの安定化にあるからだ。
●ロシア通貨をめぐるプーチンの深謀
 天然ガス購入代金(1日当たり2〜8億ユーロ)を国内でルーブルに換えることをアピールすることで為替相場を下支えしようとしている。
 ロシア政府の思惑は今のところうまくいっており、ルーブルの対ドルレートは急上昇し、3月末にはロシアがウクライナを侵攻した2月24日の水準にまで回復している。
 だが、この問題は根が深い。
 プーチン大統領が経済関係のイベントで「西側の金融システムで武器のように用いられるドルやユーロを使う意味はない」と述べたように、ロシアの今回の動きは西側諸国がロシア中央銀行の外貨準備を凍結したことが関係している。
 西側諸国の措置により外貨準備の約半分(約3000億ドル)が引き出せなくなったことで、ロシア政府はデフォルトの危機に追い込まれてしまっている。
 外貨準備の凍結は「金融分野における大量兵器」と呼ばれており、2014年にロシアがクリミアを併合した際、オバマ政権は外貨準備の凍結をロシアへの制裁として活用することを検討したが、「国際通貨システムに与える悪影響があまりにも大きい」との理由で実施しなかった。
●バイデンの「禁じ手」
 安全保障の手段としてロシアの外貨準備を凍結すれば「米ドルはいざというときに使えなくなる」との懸念が国際社会に広まり、基軸通貨の主な要素である「価値保蔵の手段」としての信用が毀損してしまうことを恐れたからだとされている。
 このことを理解するためには戦後の国際通貨システムの歴史を振り返る必要がある。戦後の国際通貨システムは、第2次世界大戦後期の1944年に締結されたブレトン・ウッズ協定が始まりだ。
 金1オンスの価格を35ドルと定め、他国の通貨をドルに対して固定することで大戦後の国際通貨システムの安定を図った。
 1960年代に入り米国の貿易赤字が深刻化すると、ドルの価値下落に歯止めがかからなくなったことから、ニクソン大統領は1971年にドルと金の交換停止の発表を余儀なくされ(ニクソン・ショック)、ブレトン・ウッズ体制は幕を閉じた。
 ニクソン大統領は1974年、サウジアラビアに原油取引のすべてをドル建てで行うことを認めさせ(ペトロ・ダラーの誕生)、1990年代以降、冷戦の勝利者となったことで圧倒的な国力を背景に「世界の警察官」としてエネルギーや食料などの安定供給を保証したことから、ドルは米国自身の信用力に根ざした基軸通貨となり、米国と敵対する国々でも流通するようになった。
 ところが今回、オバマ政権で副大統領を務めていたバイデン大統領が、外貨準備の凍結という禁じ手に踏み切ってしまったのは、どういう了見なのだろうか。
 案の定、金融関係者から「現在の国際通貨システムの信認を毀損することになりかねない危険な行為だ」と懸念する声が上がっているし、国際通貨基金(IMF)も3月下旬に「ロシアに科した制裁により、世界の金融システムにおけるドルの影響力が弱まり、今後、国家間の貿易をベースとする通貨ブロックが出現する可能性がある」との見解を示している。
●ロシアの次の一手
 ロシアがウクライナに侵攻して1ヶ月が経ち、西側諸国では「ロシアは国際的に完全に孤立している」との見方が常識となっているが、国際社会の実態を表してはいない。西側諸国から厳しい制裁を科されたことでロシア経済は大打撃を被っているが、アジアやアフリカ、南アメリカの国々の多くは制裁を実施していないからだ。
 注目すべきはBRICS(2000年代以降に著しく経済発展を遂げた5カ国)を構成する中国、インド、ブラジル、南アフリカが揃ってロシアを非難する国連決議を棄権し、ロシアに制裁を科していないことだ。
 BRICS諸国のGDPの合計は、米国とEUを合計したGDPに匹敵する規模にまで拡大している。
 今後希少価値が高まることが見込まれる天然資源や穀物などが豊富であるとともに、これに対する需要(人口)が巨大なことも要注目だ。自給自足経済の要素があり、共通通貨の構想も議論されている。
 「商品(コモデイテイー)の価値に裏打ちされた通貨が今後有力になるのではないか」との予測が出てきている中、ロシア政府は自国産のエネルギーや商品の輸出すべてをルーブル決済にする可能性を示唆している。
●岐路に立たされる国際社会
 天然ガス代金のルーブル支払いは、後生、コモデイテイー通貨を広く流通させる最初の試みだったと位置づけられるのかもしれない。
 世界経済は岐路に立っている。
 10~20年というタイムスパンでどのように変容していくかを虚心坦懐に考察していくことが何より重要なのではないだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/42e3346cfddbbfaecb2ad16935b4c0d506c54f1f?page=1
2022.4.8 現代ビジネス
プーチン「次の一手」で、最大ピンチに追い詰められる「国の名前」(←出典

詩誌『フラジャイル』第14号

フラジャイル詩誌『フラジャイル』
発行:フラジャイル党、編集:柴田望(旭川市)

特集「小熊秀雄生誕120年記念講演 小熊秀雄への応答〜現代への影響と将来への展望〜」。講師の柴田氏が吉増剛造氏の氏の道内各地での講演録を『フラジャイル』取り上げたこと、現代詩が詩を書く人だけのジャンルになってきているとの氏の話、小熊秀雄時代のカルチャーのことなど。同じく講師を務めた木暮純氏は、吉増氏のパフォーマンスにある”狂気”との向き合い、小熊作品「馬」のことなど。特別講師の吉増剛造は、1980年代の北海道の朗読運動での旭川の拠点河原館の思い出、小樽でイクパスイを受け取り愛用している、震災以降の石巻でのこと、スラッシュに戻して虚に出会いエクスクラメーションマークに再会した話など色々と紹介している。
詩では葉山美玖作品「公園」。鬱蒼としている暗い道は変質者が出る、しかし整備して安心な道になるとそこに住んでいた梟はいなくなるのだ。
二宮清隆作品「精が出ますね」。亡くなった義母のことを思い出し線香をあげる。そんな時に掛けられる言葉が、ふと覚えのある声に思えて。身近であった人やコトや。
萩野久子作品「春告げ鳥」。ヒバリ、ムクドリ、セキレイのさえずりに呼ばれるその瞬間の響き。
伊藤菜乃香レポートに昨年末の横浜での朗読会「瑠璃も玻璃も照らせばひかることばたち」を主宰し、ご自身もホッピー神山氏と共演された。

台湾とウクライナの共通事項

(前略)
■ウクライナ侵攻は台湾侵攻に置き換えられる
 安倍内閣で2度、防衛大臣を務めた小野寺五典衆議院議員は、筆者の取材に、デービッドソン前司令官を「情報収集力に長け、冷静に分析できる人」と評価したうえで、「私も同じ考えだ」と語っている。また、自衛隊出身で現在は自民党外交部会長を務める佐藤正久参議院議員も、「数年以内に台湾海峡の緊張は高まる」と危機感をのぞかせた。
 では、予想される侵攻のシナリオを、ロシアのウクライナ侵攻の事例と照らし合わせながら示してみよう。
 ・中国による台湾侵攻のシナリオ
 ○ウクライナ侵攻と同様、基本は「速戦即決」。短期決戦を目指す。
 ○ロシアが、ドネツク、ルガンスク2州の独立を承認し拠点化したように、中国も金門島や馬祖諸島といった台湾の離島を奪い拠点化する。
 ○ロシアと同様、サイバー攻撃や電磁波攻撃を仕掛ける。
 台湾軍の基地や軍用機、原発などを機能不全にする。携帯電話基地局を乗っ取り、GPSを操作し台湾軍や支援に来たアメリカ軍を違う標的に誘導する。偽のラジオ局を作りフェイクニュースを流す。
 ○ロシアが空港を攻撃し制空権を手に入れようとしたように、中国は台湾北部の樂山にあるレーダーを破壊する。
 台湾軍とアメリカ軍の「目」を奪い、比較的平坦な台湾の東側から上陸作戦を実施する。
 ロシアのウクライナ侵攻を、「気の毒」「早く終息してほしい」で終わらせることなく、また、戦況や停戦に向けた動きだけに注目するのではなく、以下の4つはしっかりチェックしておきたい。
 (1)ロシア軍がウクライナ侵攻で示した能力
 (2)アメリカはロシアやウクライナに対し何をしたか
 (3)ウクライナ自身の防衛力
 (4)ベラルーシなど隣国の動き
 台湾有事や尖閣諸島有事に備えるなら、これら4つの要素をそれぞれ「中国軍の能力」「アメリカ軍の支援」「台湾および自衛隊の防衛力」「北朝鮮の動き」と置き換えることで、われわれが何を覚悟すればいいかがわかるはずだ。
■老獪な外交戦術を繰り出す習近平の狙い
 ロシアをめぐって中国は、国連総会での制裁決議で棄権に回った。また、習近平は、3月8日、フランス・マクロン大統領、ドイツ・ショルツ首相とオンライン形式で会談し、ウクライナ問題の解決に積極的な姿勢をアピールしてみせた。実に老獪な外交戦術だ。
 中国の根底には、「台湾は自国の領土。あくまで内政問題」という強い認識がある。侵略が明らかなロシアに肩入れしたとなると、自分たちの「台湾を開放する」という正当性に疑問符が付く。
 また、中国からすれば、ウクライナ侵攻自体は、アメリカの目をロシアに向けさせることになるため「是」とするが、長引くのは困るという事情もある。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0173ea151ca0a92e0387facf5a7759f4d574d8c?page=1
2022.3.15 PRESIDENT Online
ウクライナ侵攻はむしろ前例になった…「中国は2027年までに台湾へ侵攻する」と私が確信する理由(←出典
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