坂道『坂道』
代表:ささきひろし(さいたま市)

曽根よし子作品「旅」。”貴女”との旅であるわけだが、それは誰のことかと思えば、娘のことなんだね。どうも男親としては、息子に何か感じるものがあるかというと難しい。家を継ぐだのということは、職業が固定化している時代のことだし…。しかし女性は外国に嫁に行く娘に、さようならを言うのですね。
米田かずみ作品「それでも信じて」。おだやか、ゆるやかというモノを手放してしまったのは、いつのことかといえば、きっと資本主義なんてものに手を染めたときであろうと、私は勝手に思ってはいる。だからここでいうモノは何となく分るのだが、その分だけ無理っぽい気もしてしまうのですね。
秋田芳子作品「鬼の居場所」。鬼がいる…鬼はいるのか、作るのか、成るものなのか。ふむ、と思いつつ自分を見つめる気になっていく、のであろう。
ささきひろし作品「心の故郷」。明治の津軽海峡を渡ってきた祖先、というのはやはり自分の親のことであろうね。どうも私的には転校が多すぎて、この地にという気になかなかなれないわけで、それでも故郷は北海道であるとまでは思っているのですが。