『那須の緒』発行：貝塚津音魚（栃木県大田原市）
編集：木村康夫・こやまきお
渡邊ひろゆき作品「知ってっけぇ」。醜いアヒルの子のお話を知っているかと問いかける、実は美しい白鳥であったと。人は美しい目をもって生まれて何故に悪さをしでかすようになるのか、と。
戸井みちお作品「年寄は」。昨日できたことができなくなるという事実、年寄りの行く先は、あの世か施設か病院かという選択肢があるようだ。いずれにせよ我々は老いる。しかし美しく老いるというお話を聞かない。
こやまきお作品「ヤルタの三日月」。ここのヤルタとは1945年のＷＷ�暁埓鏝紊硫饕未両貊蠅海箸任△蝓△修譴�ウクライナ（当時はソ連クリミア自治区）であったとは知らなかった。当日の月の形までは知らないが、今まさにその亡霊が出ているということでもある。戦後の国際関係が崩れるかもしれないのだから。
表紙絵の担当しておられる相澤弘邦作品「夕映えの家路」、天のお告げ―表紙によせてーのなかで、川端康成没後50年を機に新潮社文庫のカバーとして使いたい旨の連絡があったとのこと。おめでとうございます！
