空中庭園な日々

「空への軌跡」別館 ―― 北海道の詩誌を中心に & 気になるニュース

北海道

会報『北海道詩人』no.154

dou詩人協会会報『北海道詩人』
発行所:北海道詩人協会
事務局:柴田望(旭川市)2023.8.31

北海道詩人協会賞の60回目であるが、小篠真琴詩集『へいたんな丘にたち』と木内ゆか詩集『あぁそうやって私たちは日ごと夜ごと千年先まで』の受賞が決まった。おめでとうございます。ただせっかくなんだから事前にそういう話題作りとかしないよねぇ〜と思ってしまう。まったく個人的には、60回とは何かという振り返りも足りない気がするんですけど。
各地のイベント情報であるが「風」のコーナーの立岩恵子さんから『詩めーる旭川』が終刊となったことのご報告。岩見沢の田中聖海さんから図書館で出会った詩集の話。EVENTSも全体的に大人しい感じだ、道南の函館、道東の帯広、根室、そしてオホーツクの情報が入ってこない、過疎化であると言って良いものかどうか。
アフガニスタンからの亡命者ソマイア・ラミシュさん発行の『詩の檻はない』について、我々はもっと考えるべきであろう。

マスコミ報道・めざましの在り方

 12月20日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、北海道南部の江差町にある社会法人「あすなろ福祉会」が、知的障害のあるカップルに“不妊処置”を提案していたとして、北海道庁が現地調査に入ったと報道。視聴者から、「謎報道」「本人たちが同意してるのに、誰が問題化したのか不思議」と疑問の声があがっている。
 「あすなろ福祉会」の運営するグループホームでは、入居する男女が結婚や同居を求める際に、出産後の子育て支援が整っていないことを理由に不妊処置への同意を提案していたとのこと。
 会見を開いたあすなろ福祉会の梅村雅晴常務理事は、「保護者と本人の意思があって、今回このような避妊の手術をのぞむということです。利用者の方の望みですね」と説明。「本人たちの『やっぱり自由に恋愛や結婚がしたい』というその言葉を私たちが叶えてあげたいという気持ちからやったことなんです。その中で強制したことは一度もないです」と語った。
 実際に施設の提案に応じて不妊処置を受けたカップルの男性は「俺は納得してやるということにしたんで。(処置を拒否したことは)ないです。子どもをつくったとして、育てていく勇気がないから。(パートナーの女性と)同じ気持ちなので」と述べており、施設側は「拒否して退去した人はいない」「結婚の条件ではない」と主張している。
 施設側が不妊処置を提案した背景には、グループホームでの障がい者の出産・育児に対する支援制度が整っていないことがあり、ネット上でも「身内に障害者いるけどあすなろ福祉会の処置には賛成。人権うんぬん以前の前に現実的な事を考慮した方が良いと思う」「コレはね。知的障害を身内に居なければ理解出来ない問題よ。実際子育て支援出来るのか。人権云々の問題では無いから」「これ当事者と保護者が同意して治療受けたのになにが問題なん?」と理解できるという声と「なにこれ 人権侵害では」「まぁ拒否なんてできないよな…」と否定する声で賛否がわかれている。
 「障がい者同士のカップルが、周囲のサポートを受けながら子どもを産み育てるという選択をすることも可能ですが、現状では支援を受けられる施設・サポートが圧倒的に少なく現実的には厳しいという状況があります。そのため、ネット上では『当事者が決めて、する、しないを尊重すればいい。外野が騒ぐことじゃない』『難しい問題だわ。外部が口出しすることではないよね。家族と当人同士で決めること』『誰も不幸にしないための1つの選択なんじゃない?』と理解を示す声が多く見受けられました」(政治記者)
 一方で、メディアの報じ方については「自立して社会生活を送るための支援制度が整っていないこの国で、現場だけを責めるメディアは如何なものか」「本人たちが納得してやってることなら問題ないんじゃないの。マスコミの自称人権派を振りかざした典型的な報道の仕方だねぇ」「強制でも無いのに問題にする。なんだろうね今の風潮は」と疑問視する声があがっていた。
 
2022.12.21 NEW'S VISION
https://article.yahoo.co.jp/detail/7c7d7b36da16b68182058e71b4493dd5a042546c
福祉施設、障害者カップルに“不妊処置”で物議「本人たちが同意してるのに…」問題化して報じた『めざまし8』に疑問の声も(←出典

『北海道詩集』no.68

北海道詩集
『北海道詩集』
編集発行:北海道詩人協会
事務局:本庄方(札幌市)2021.10.1

今年度の新入会員が8名とのこと、総会員数は108名となる。そのなかで今詩集への参加者は70名。
「詩集展望」は山内みゆき会員、「詩誌展望」を小篠真琴会員に執筆を依頼した。表紙絵は道展会員である本庄隆志氏にお願いしている。
北海道詩集の編集委員長、田中聖海氏、編集委員に齋藤たえ、嘉藤師穂子、熊谷郁子、坂本孝一、渡会やよひの各氏。
例年であれば秋に開かれる「北の詩祭」で合評会などを開き、意見交換や朗読などを行うのであるが、昨年に続いて新型コロナ蔓延の影響を受けて中止となっている。

『その界隈』no.11

その界隈『その界隈』
発行:畠山尚デザイン制作室(札幌市)

北海道と京都を結ぶ・その理由を問われれば、”人気があって観光客が多いという共通点を持っている”とのコンセプトベースをもとにしたものである。
で、特集は「鯖に惚れる。」なのだがトップページを開くと川端慎治エッセイ「北海道の「酒米」で「北海道愛」を語る。」。確かに米にも飼料米というコメは知って入るが酒米というのはよく知らなかった。低タンパクなものが良いらしいが、北海道では三種類しかないそうだ。そのうちの一種「彗星」を用いて、砂川に蔵元を起ち上げ「砂川彗星」という飲まさる酒を、実際に売れているものとして造りあげた職人に会いに行くというものだ。しかし全16pのうち5pも使って大丈夫かと(笑)。
酒井広司エッセイ「写真の行方vol.5」。”写真を思い出す”って、そんな言い方があるの? なんかあくまでも写真というのはプリントアウトされたペーパーを思うのですが、スマホ世代ともなれば、手帳に挟んで持ち歩くなんてありえないことか…。まあ、そんなこともあり、当時の観光地白老(今年ウポポイ・オープンです)での、お決まりであった集合写真というものを思い出しながら、それこそフイルムという絶滅危惧種のことを。
東端悌二エッセイ「北海道路麺紀行―ガラパゴス路麺編―「進化を拒絶する老舗路麺。」」。なんと北海道の首都札幌のド真ん中大通にある某蕎麦屋「ひのでそば」の滅多切り。ガラパゴス路麺で略してガラメン! まあ、私は食べに行かないのでお好きにどうぞ。もし行くなら「ながら」か「はまなす」がいいとのことでありまする、わはははははは。

『北海道詩集』2019年版

DSCN3362『北海道詩集』no.66
北海道詩人協会・事務局:本庄方(札幌)

今回の詩作品参加者数は75名であった。
「詩集展望」については金石稔、長屋のり子の両会員にお願いした。「詩誌展望」は函館の鷲谷みどり会員が担当した。そして従来の北の詩祭での報告は「会報」が引き受けることとなった。
また表紙・扉絵に関してはやまだ乃理子会員が引き受けていた。
今号の『北海道詩集』の合評会は、11月2日(土)13時から開催される「北の詩祭」で行われる。会場は札幌教育文化会館である。
しかし今年は詩誌の終刊が多かったと思われる。その意味では「北の詩祭」ではこの詩集を購入されることが可能であるが、しかし一般書店では扱ってもらえない店が増えてしまっている。直接には事務局からの購入とならざるを得ないのが現状だ。
編集委員長は田中聖海氏。
(北海道詩人協会事務局:〒004-0845 札幌市清田区清田5-2-23-18 本庄方)

2018年版『北海道詩集』no.65

北海道詩集2018『北海道詩集』no.65(2018年版)
編集発行:北海道詩人協会(北海道)2018.10.1

今回の詩作品の参加者は79名である。また、今年度の新入会員が6名あったとのことで、このところ会員の減少傾向が続いていたのであるからこれは喜ばしいことであるのだろう。
「詩集展望」の執筆を坂本孝一会員に、「詩誌展望」を山内みゆき会員、「北の詩祭」は中筋智絵会員にお願いした。また、カバー絵に関しては道展会員の本庄隆志氏にご協力を願った。詩集編集委員長は田中聖海氏、編集委員は齋藤たえ、坂本孝一、木村淳子、熊谷郁子、竹内俊一の各氏である。
例年、11月の「北の詩祭」(今年度は11月10日・土曜・13:30〜 会場は札幌エルプラザ)で詩集の合評会を行っていたが、今回は時間的な都合もあり来年の春に行うことで調整中である。
また、求めやすい価格にということで改定を行った。ただ、一般の書店では取り扱っていないので購入希望の方は、事務局に問い合わせることとなる。
(北海道詩人協会事務局:〒004-0845 札幌市清田区清田5-2-23-18 本庄方)

『北海道詩人』no.142

北海道詩人『北海道詩人』
発行所:北海道詩人協会
事務局:坂本孝一(札幌市)

第一面には「北の詩祭2016」のこと。昨年秋に札幌市教育文化会館で催された。講演タイトルは「詩のはなし」で講師に室蘭の三村美代子氏と本庄英雄氏。三村氏は幼児の片言に注目しつつのお話、本庄氏は近々の関心を持った作品の紹介となった。
イベントでは第一回目となる文学フリマのこと、宮沢賢治生誕の120年の行事のこと、旭川詩人クラブの活動のことなどが取り上げられた。
事務局からのお知らせが最終ページに掲載されており、現在、坂本事務局長が療養中とのことである。今回も原稿が集まらず、結局一か月遅れの発行となっている。そのことで会員情報の一部が次号に延びている。
北海道詩集の原稿も例年通り募集し始めたが、原稿の送付先は事務局ではなく「北海道詩集」担当委員長の田中氏となっている。
また、2017年の総会は5月21日に札幌エルプラザで開催とのことである。例年の日時や会場がともに変更となっていることに留意が必要とのことだ。

詩集『大貫喜也詩集』

大貫詩集詩集『大貫喜也詩集』
大貫喜也・著(土曜美術社出版販売)2017.2.1

第一詩集の『黒龍江附近』(1954)からの作品が、現在では読むことのない戦後すぐという時期であるだけに、興味深い。作品「渇望」。製材工場で缶詰め状態で働かされるのだが、周りのロシア人は”早くやれ!”とのみせかす現場で仕事をする、何となくの終わりかけと思えばしかし昼食のサイレン、一体いつ終わるのか。
作品「射殺線」。こんな言葉は聞いたこともないから、造語なのであろう。しかしその超えてはいけないであろう一線は、どこにも線など引かれているわけでもない。
詩集『愛と化身』(1961)からの作品「紋別」。帰国してからの荒々しい大地である北海道が、なんとも優しげに見える。新興の都市であるという、自分たちの開拓の音。
詩集『年賀の中の十二支』(1991)作品「ちりぢりの少年の夏」。これはおそらく戦後に満州へと渡ったときの旅行記であろう。そもそも戦争さえなかったなら、いまごろは北海道などという土地に住んでいたのかどうか。幸福であればの取り返すことのできない時間であろう。

詩集『みつめる』

詩集みつめる詩集『みつめる』
ふじさわあい・著(吾亦紅)2017.1.15.

表紙のデザインそしてタイトルからの印象から、”死”をテーマにしたものであろうと予測したのだが、冒頭にこのタイトルの作品「みつめる」が載っている。ほうずきを見つめるのだが、そこにあるのは一回りするようなイメージの形でありつつ、魂の所在をみつめるわけで、なんだか若い気がする。
作品「藁細工のお爺」。この爺さんは隣家なのかと思ったが、どうも頑固な自分の家の爺さんのようでもあり、まあ、童女の足裏に履かれて笑えるならいいさ。
作品「なぜ そうしなければ」。これは戦争ではない、おそらくは自衛隊の演習である。なぜ・と問うのか? という形式ではなく、最後は”という/もの言い”、んんんこの突き放し方は好きかな。
作品「鋏」。ここでいう鋏は紙を切るものではない。第一番目の作品のほうずきを切るのだ。えにしを切るのだ。なかなか統一感というものは作りがたいのであるが、そういう手法だ。
難を言えば、長篇と短篇の混じり方、作品が上下二段であることで、まとまりに欠ける気を与えることだろう。

北海道三大やきとり

○北海道室蘭市 (豚肉、玉ねぎ、洋がらし)
 やきとりのメインは豚の精肉。肉の間には長ネギではなく玉ネギ。これに洋ガラシを付けて食べます。とりあえず精肉であり、追加でも精肉がメインとなります。これしか食べないという人も少なくありません。鳥の精肉もありますが、消費量では圧倒的に豚であり、単に精肉と言えば当然豚肉です。その他のやきとりもハツ、ガツ、シロ、レバーなど豚を使ったメニューが多いのも特長です。
 豚肉のやきとりがある地域でも精肉としては豚ばら(バラ肉)が一般的だと思いますが、室蘭の老舗でバラ肉を使う店は少ないと言えます。豚バラより脂身が少ない肩ロースが室蘭やきとりの王道と言えるでしょう。バラ肉より約1.5倍も原価がかかる高級部位ですが、霜降り状に脂が入り肉の旨みが濃厚な肩ロースを使用するやきとりは他ではなかなかお目にかかれない逸品だと言えます。単に豚肉というだけでなく、使用部位にもこだわる。これが室蘭やきとりです。
 肉の間には絶対に玉ねぎがはさんであります。室蘭で玉ねぎがついてないやきとりは見たことがありませんし、長ネギのやきとりも見たことがありません。
 洋がらしも絶対に付いてきます。付いていると言っても皿の端に盛られているので好みの量を付けて食べます。洋がらしは豚の精肉だけでなく、鳥皮やレバーなど何にでも付けて食べます。室蘭ではやきとりに七味をかけるという風習があることすら知らない人も多いと思います。(後略)

○北海道美唄市 (モツ串)
 美唄は北海道において室蘭の次に焼き鳥屋が多く、1万人あたり4.1軒という「焼き鳥の街」です。同じ北海道でも室蘭とは違い、鶏がメインとなっていますが、この街も美唄式とも言える独自のやきとりスタイルを持っています。
 美唄式焼き鳥とはモツ串といって鶏の身、皮、キモ、玉ひもなどを一本の串に刺して焼きます。複数の部位を一つの串に刺すというスタイルは全国的にも大変珍しい焼き鳥と言えるでしょう。 美唄・岩見沢附近で鳥串といえばこのモツ串のことを意味するそうです。また、肉の間には玉ねぎを使うようです。北海道では生産量が多い玉ねぎですが、焼き鳥に使う地域はかなり少数だと思います。

○北海道函館市 (やきとり弁当)
 函館と言えばやきとりというよりもイカなど海産物のイメージです。当然、街には新鮮な魚介を扱う居酒屋が多く焼き鳥屋はそれほど目立ちません。
 しかし函館でチェーン展開しているコンビニ「ハセガワストア」のロングセラー人気商品が「やきとり弁当」なのです。通称ハセストのやき弁。道南地区ということで室蘭と同じ豚肉のやきとりですが、間は長ネギです。また、コンビニの弁当と言っても作り置きはせず、注文を受けてからやきとり(豚の精肉)を店内で焼き、ほかほかご飯に乗せるというスタイルが受けています。弁当といいながら店内で食べていくことも出来ます。豚肉は焼いてから時間が経つと硬くなり易いですからこの方法がベストですね。(後略)

http://www13.plala.or.jp/toriyasu/yaki1.htm (←出典
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