今回は海外展示会に出展してから成功したユニフォーム会社「ジェイドクラフト」のお話しです。

ジェイド・クラフト社はもともと北海道でユニフォームのデザインおよびパッケージやウエッブのデザインを提供している会社で、2004年の会社設立以来、北海道を中心に500件を越える多様な場での実績があり、その中にはレストラン、ビヤガーデンなどの制服、各種イベントのコスチュームさらにyosakoiソーラン祭りの衣装などが含まれています。


この会社の転機は、2008年ジェトロが台北で主催した「北海道商談会」に参加したことから始まります。
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台湾では制服マーケットは存在するものの、制服とアパレル衣料との差が明確でなく、日々過酷なコンディションの中で酷使されている台湾の制服には、「ヨレ」「テカリ」がよく目立っていたそうです。
そこで制服専用生地を用いて耐久性を向上させ、かつそれぞれの現場での使用性を考慮し特別にデザインされた制服を提案しました。
最初はやはり日系企業の採用が多かったようですが、現地企業からの採用も人気を受けて始まっているようです。

まず日系企業が台湾で展開する高級マンションの受付スタッフやガードマン用制服約400着を、現地工場に製造委託して納品、
その後台湾最大のホテルチェーンである「新竹ハワードホテル」を含め「ホテルロイヤル台北」「台北グランドホテル」「王品グループ陶板屋」などに次々と制服を納品しています。

今後は香港、シンガポールなども視野に入れた事業展開を目指しています。

「制服」という独自アパレルマーケットを切り開き、新たな価値をアジア世界に提案したわけです。このような挑戦、中小企業でもまだまだできる余地はあると思います。新しい価値を提案することに商機がある、是非他の会社様も挑戦していってほしいところです。