デ・ビアス社の時はNYに仕事があったが、グッドイヤーの時は本社がオハイオ州にあり、その帰途、在NYの友人(H氏)を訪ねて、であった。H氏は米国公認会計士(CPA)の資格を有し、今なお現役で活躍中で、今回も彼の自宅に4泊世話になった。学生時代にはジャズ研にも属し、タモリとは旧知の仲である。
夜は彼の自宅で久しぶりの会話は、毎晩深更にまで及んだ。団塊の世代以降、日本人の資質が低下し、教養が減衰してきた事、日本人の対外交渉力に日本人のアイデンティティが貧困であるため万事押されっぱなしな事、
無教養だが英会話ができる日本人がテメェの馬鹿さ加減を暴露しまくり、外国人の日本人に対する評価を落としていること等々、議論百出で口角泡を飛ばし、まではいかないが、学生の頃の合宿のような白熱振りであった。
彼が論語の「有朋自遠方来 不亦楽」を引き出して歓迎の意を表してくれた事、また、ワインを勧めるときは王維の「元二を送る」という漢詩の中の有名な部分「勧君更尽一杯酒(きみにすすむさらにつくせ いっぱいのさけ)」を口ずさんでくれた事も忘れ難い思い出となった。下の写真は、この1月に急逝した父がマダラボケながら刻字したもの。
日中は、向学のために、グランドゼロ、ウォール街、NY証券取引所、そしてこの冬、反格差運動の拠点として運動家がテント村などを作ったズコッティ公園などをチェックした。
メトロポリタン美術館(写真下)、クロイスターズ美術館、近代美術館(MoMA)、セックス美術館(こんなのもあるんだネ)なども回ったが、とてもではないが時間が無くて見きれない。メトロポリタンなどは10日位かけて、図鑑等で見た絵画の原画をじっくりと鑑賞したいものだ。一生懸命稼いでまたぜひ行きたいものだ。

