2012年09月27日

●野田首相、そんな国連演説ではダメだよ!

 竹島、尖閣諸島と、韓国・中国の民度の低い下劣な国際的不法行為が続く中、野田首相が昨日、国連で日本の立場と考えを演説した。

 しかし、演説の中には竹島、尖閣諸島、韓国および中国の固有名詞が入らず、訴求力を欠き、外国人にはボンヤリとした演説となった。

 野田首相は、渡米する前に、自分の日本語演説がどのように英訳され、それを外国人はどのように感じるかを、チェックすべきだった。

 反論した中国は、「日本」は「間違っている」「その姿勢を訂正せよ」そして「その全責任は日本にある」と、内容には肯首できないが、固有名詞とキーワードを織り込み、論旨は一貫して明快だった。聴いた外国人聴衆は、よく理解できたと思う。

 野田演説は、日本人からすれば、やや軟調だが内容は理解できる。国連で聴衆が全員が日本人なら、相手国とのこれ以上の軋轢を避けるという日本人的配慮を考えれば、これでいいかもしれない。しかし、これでは国際的に全く訴求力が無い。外国人には、日本人のような「察しの美学」が無いからだ。

 野田首相の演説では、「(国際法にのっとって)領土、領海を守ることは国家の当然の責務だ」という、極めて当たり前のことを淡々と言っただけで、聴衆としては、「それで日本は何を言いたいの!」と思うだけである。

 同様なことが、2009年夏、当時の鳩山由紀夫首相の論文がNYタイムスに乗った時にも起きた。そのことはこのブログでも書いたので、ここでは繰り返さない。同時通訳者の鳥飼久美子氏も同じ意見を新聞に書いていた。
左の記事検索で「鳩山由紀夫」【検索】で出ます。
http://blog.livedoor.jp/globalmedix/search?q=%C8%B7%BB%B3

 いつも繰り返して言うが、外国人の論理回路は日本人のそれと違うのだ。その彼らを納得させるには彼らの論理回路に則って、自分の意見を構築する必要がある。

 

この記事へのトラックバックURL