写真で作る家系図 グッドラックピクチャー

古いプリント写真から1枚の額を作るGOOD LUCK PICTUREの活動記録を中心にお送りします。

残したい古いプリント写真から1枚の家族の家系図を作るGood Luck Pictureがお届けします。

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自分の作る写真額 "GOOD LUCK PICTURE"は、
思い出を振り返って楽しむことができます。

でも、もう一つ得るものがあると思っています。
実はこのことがより本質かもしれないと。

それは、死を通じていかに生きるか考える機会を
与えてくれるということです。

額に登場する祖父母や両親。
親戚のおじちゃん、おばちゃんからはたまた猫のシロまで。
亡くなった人たちの写真をじっと眺めていると、
命というものに思いがめぐります。
自分の命にも限りがあり、やがてこの世から
消えていなくなることを否が応にも考えさせられます。

若いときは、この世からいなくなるなんて考えもしませんでした。
人は可能性があると死なんて考えもしないのかも。

しかし年を取るにつれ自分に出来ることが限られてくると、
死というものの存在がちらつき始めました。
死までの期間を逆算で考えるようになり、
残された時間をどう生きようか考えるようになったのです。

人はいつか死ぬということを意識し始めたとき、
新たな行動を取り始める気がします。

自分に起きた変化は次のようなものでした。
1.自叙伝を読みたくなる 2.遺跡を訪れたくなる 
3.骨董など古いものに惹かれる

たぶん、他の人がどう生き抜いたか知りたいと、
本能的に欲するようになったんだと思います。
皆さんはどうでしょう?

具体的に、例えば本なら、山田風太郎の「人間臨終図鑑」を読み、
歴史に名を遺した人の生き様を知る。
因みにこの本は各人の死までの道のりがダイジェストに
まとめられているまさしく人の死の図鑑なのですが、
新しく知ることが多く、かなりお勧めです。

また、遺跡なら、ドゥラエウロポスというシリアとイラクの国境にある遺跡、
紀元前300年ごろからローマ時代まで3期に渡り数百年栄えた都市を
訪れました。

その日、訪れたのは自分と別の一人の計二人だけ。
ほぼ朽ちてはいるがかつて賑わっていた町の中に一人だけと
いう特異な感情を味わいました。

ある貴族の住居であった大きな廃墟がありました。
そこら中に転がる住居に使われていた石をよけながら
中に入ると、居間と風呂の痕跡があり、ここに暮らしが
あったことを彷彿とさせました。
強い日差しが照らす中、物音は一つもせず静まり返っています。
かつてそこは多くの人で賑わっていたことでしょう。

そんな自叙伝を読んだり、遺跡を訪れたりして感じること。
それはただ一つ。
そこに誰かが生き、死んでったという厳然たる事実です。

そんなの当たり前じゃんという話ですが、日常で自分の死を
意識することはあまりありません。
でも自分も死ぬ存在だと意識し始めると、どう生きるかが
切実なこととして目の前に立ちはだかる。
その解を人は持っていないため、外に求めるようになる。
そんなふうに考えています。

死者を想うとは亡くなった人を偲ぶということ。
でも同時に、やがて訪れる自分の死を受け入れる準備を
始めることでもあるのだと最近思っています。

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私どもの写真額、「グッドラックピクチャー」は
家族のヒストリーを1枚に見える化したことが最大の特徴です。

そこにあるだけで、額を見ながら集まったみんなでワイワイと
盛り上がれる。いろんな場での使われ方が目に浮かびます。

例えば

1.自宅に飾る
2.施設にいる両親の部屋に飾る
3.葬式や告別式、お別れ会で飾る

自宅に飾る場合は人が集まる居間に飾るケースが基本でしょう。
玄関なども来客が必ず目を留め、話に花が咲きます。

「あのときの旅行で、お母さんの靴底がはがれて大笑いしたわよね!」
「旅先の寿司屋の帰り道、みんなで川沿いの道を歩いて宿に帰ったよね」

寝室に飾ってもしっくりきます。
個人的には、書斎のデスクの前に飾って、気分転換に
ちょっと眺めるというのがお勧めです。

では、額を作るのはどんな時なのか。
主だったきっかけとして次のような感じでしょうか。

1.実家の写真整理をしたときに、その集大成として作る
2.両親の誕生日への贈り物にする
3.親が施設に入るときに作って贈る
4.大事な人が亡くなったあとに、思い出として作る
5.子供が結婚するときに、家族の歴史として贈る

以前、写真を1枚ずつ、たくさんの額に入れて棚の上に
置かれていた方が、全てまとめて1枚の写真額にしたい
ということでお作りしたケースもあります。

作る動機は様々でしょうが、作ることによって思い出を取り入れた
暮らしが始まることは同じです。それによって害が生じることは
一切なく、大きな喜びをもたらしてくれるものと思います。

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先日、私どもの作る写真額を仏壇店に見てもらい、お客様に
勧めて頂こうと思いたち、「浅草仏壇通り」に行ってきました。

浅草仏壇通りとは、上野駅から銀座線の田原町駅に
至るまでの約1kmの間に仏壇屋さんが数十軒集まって
いるところ。途中に合羽橋道具街もあり、田原町のすぐ
先は浅草でなかなか楽しい地域です。

今日はどんな出会いがあるだろうかと、
いい意味での緊張感と共にドアを開けます。

「こんにちは!」

すると、若い2枚目の店長さんが近寄ってきました。

「私~というものです。今日はぜひお見せしたいものがありお邪魔しました」
すかさず、持参した完成品を箱から出しながらこちらの希望を伝え、
写真額について簡単に説明します。

しげしげと額を眺めていた2枚目店長が口を開きます。
「葬儀屋さんに行かれたほうがいいかもしれませんよ」。

その内容は、身内を亡くした家族は葬儀屋さんと話をする機会が
何かと続くので、その中で写真も提案してくれるのではというものでした。

確かに葬儀屋さんは有力提案先です。
だから私も過去に、東京の葬儀社の中から100社ほどにメールで
提案を送っています。しかし返事はゼロでした。
不要なメールが大量に届く今の時代に、メールで
セールスしようとした自分が甘かった。

続けて数軒回りました。
暇な時間帯を狙って訪問したせいか、思ったより皆さんお話し
に乗ってくれます。そして仏壇についても色々と教えてくれる。

その中に、「仏壇に写真を入れてはいけません」
というのがありました。
聞くと、仏壇に写真を置くと魂が入ってしまうからとか。
魂は位牌に入るものなので、そこから写真にお引越し
されては困るということでしょうか。

でも、小さな写真を仏壇に置きたいというお客様は
いらっしゃるみたいです。むげに断るわけにもいかず、
小さなフォトフレームを用意してあげることもあるとか。

仏壇通りの仏壇屋さんの中にはインテリアショップのような
モダンな佇まいのところもありました。
そこには小さいコンパクトな仏壇やカラフルな仏壇が
置かれています。
コンパクトな仏壇は3万~6、7万くらいのお値段。
ますます主流になっていくのではと思います。

ただ、仏壇には外せない決まり事があるのも事実。
それらを全て無くしてしまっては、ただの箱にすぎません。
伝統と現代の暮らしとのバランスをどう取り、どう進化させていくか、
仏壇メーカーの腕が問われるところでしょう。

最後の方に訪れたおしゃれな店舗の仏壇屋の社長からは、

「額縁もいいのを使ってるし、いいものに仕上がってる。個人的に興味あるよ」

とナイスなコメントを頂きました。
余談ですが、その社長、大学時代の友人柳田君に似てました。

結局その日は15軒ほど回らせていただきました。
仏壇通りの仏壇屋さんは感じの良い方々が多かった!

仏壇を置かない家も増えているみたいですが、
写真額と同じく、故人に思いを馳せることが出来る場所
というのは自分は家に欲しいなと改めて思いました。

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