野原から

自然の中に生きる野鳥を自然のままに・・・。

闇夜を観察する道具

 4月初旬からやっているタイマーレコーダーを利用した東京都山間部の調査も大詰めを迎えています。

今回の調査では主に夜にさえずりを行うミゾゴイ、フクロウ、アオバズク、オオコノハズク、コノハズク、ヨタカを対象にして調査していますが、タイマー録音での成果に加えて、可能であればそれら鳥類の夜の生態も観察していきたいと思い、赤外線で動画撮影する機材を用意しました。

コノハズクの声が長らくブッポウソウのものだと思われていたように、夜の鳥の声はリップシンクロを確認しにくいので、歴史的にも混迷してきましたし、今もなお不明なことがたくさんあります。
たとえば、フクロウ類が時々発する「キュリリリリ」という高音の声は、交尾や求愛の声なのか?それとも餌渡しなのか?それとも危険を知らせるアラートなのか?諸説ありますが、証明までは至っていないだろうと思います。
あるいは、交尾の時も「キュリリリリ」、餌渡しの時も「キュリリリリ」、アラートも「キュリリリ」で全部正解である可能性もあります。

こういった夜の声の疑問を解明するのは簡単なことではありませんが、今は闇夜を写せる機材があるのだから、これらを持っていれば、いつか決定的瞬間をとらえられるかもしれないのです。

今回、パナソニックのビデオカメラは新規購入し、ブッシュネルの暗視スコープZ6は販売代理店のご厚意で貸していただきました。
この2台に加えて、赤外線を照射するトーチも1本購入し、下の写真のように1台の三脚に並べて使用しました。

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この2機種の性能などを比較すると、それぞれ一長一短あり、結論から申し上げると「どちらかに軍配が上がるものでは無く、両方並んでいると最高」というものです。

まずは両機で同時に録ったムササビの動画をご覧ください。
ムササビまでの距離は25メートルくらい。
赤外線照射は赤外線トーチのものです。
ブッシュネルの暗視スコープは音声の記録はできないので無音になります。

このくらいの距離ですと、どちらの機種でも観察に充分な画質になります。

画質が同じくらいなら音声を記録することができるPanasonicビデオカメラのほうで記録したいと思うわけですが、距離が40メートルを超えるとPnasonicのほうは被写体のコントラストは薄く、視認しづらくなります。

ということで40メートル以内はPanasonicで、40メートル以上はブッシュネルで、というのが両機種の使い分けの基準になると思います。

赤外線撮影は「照射の強弱」と「センサーの感度の強弱」が組み合わさって撮影結果をもたらします。
ブッシュネルの暗視スコープは発射する赤外線も強く(IRオフとIR1~3まで3段階で調節可)、なおかつ赤外線を受け取るセンサーも高感度(センサー感度も3段階に調節可)なので、100メートル先のヨタカでも見つけられる可能性がありますが、距離が100メートルあるとビデオカメラではまったく観察不可能になります。

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↑Panasonicビデオカメラにも小さい赤外線照射ランプがありますが、2~3メートル照射が精一杯で、赤ちゃんの寝顔撮影や、誕生日のろうそく消しを撮影するくらいで、野外での撮影にはまったく役に立たない光量です。

一方、ブッシュネルの暗視スコープからの赤外線照射は非常に強力ですので、かなりの距離を捕捉できますが、これを使うと電池の消耗も非常に激しくなります。
単3電池4本使用ですが、連続で照射し続けると1時間もたない感じです。
ですので、鳥を暗視スコープで探す場合には暗視スコープの赤外線照射はOFFにして、赤外線トーチで照射し、暗視スコープは見るだけに専念させると電池の消耗は減り、格段に観察時間を長くできます。

ということで、野外での両機種の距離による使い分け(組み合わせ)をまとめると以下のようになります。

25メートル以内・・・panasonicで観察・撮影、照射は赤外線トーチ

25メートル以上40メートル以内・・・Panasonicで観察・撮影、照射はブッシュネルの赤外線ライトで

40メートル以上100メートル以内・・・ブッシュネルで観察・撮影、照射は赤外線トーチで

100メートル以上・・・ブッシュネルで観察・撮影、照射もブッシュネルで

以下は200メートルくらい先の鹿、100メートルくらい先のヨタカ、70メートルくらい先のアオバズクです。いずれもブッシュネルで撮影、照射もブッシュネルの赤外線ライトです。



謎の声

今朝標高1000メートルくらいの山の稜線で、聞きなれない野鳥の声がしました。
姿は確認できず。クロツグミくらいの大きさの鳥が藪を横切るのが見えましたが、しっかりは見られず、その鳥がこの声の持ち主なのか?もわかりません。

声は同じ鳴き方で断続的に6~7回あり、その都度場所が移動している感じは野鳥だろうと思いました。

この声、私の頭のデータベースにはまったく思いつく種名がありません。
しいて言えば、アカハラの変わり鳴きか?、リズムとしてはヤイロチョウにも似ています。
どなたか判るかたいましたら教えてください。

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デジスコ動画 カッコウとコルリ

  いままでデジスコを持ち歩き、なおかつ録音機も持ち歩き、という二刀流でやってきましたが、だんだんしんどくなってきたので、録音とビデオの二刀流にしようかな?と考えています。
メインは録音で、ビデオカメラはリップシンクロなどの記録用として持ち歩けば、デジスコ用の重たい三脚を持ち歩かなくてすむからです。

 
↑5月11日、東京の公園のカッコウ
 

↑5月21日 山間部のコルリ

コルリは一か所でほとんど移動しないでさえずるので、見つけてしまえばゆっくり撮影できます。

でも、こうやってデジスコ動画を見てみると、やはりこの高倍率は魅力的だなぁと思います。録音とビデオとデジスコの三刀流するしかないかなぁ。

夜の湿原

ゴールデンウィークの録音からです。

GW中に、いつもの調査地ではなく、ちょっと離れた平野部に録音に行きました。すでにGWの帰りのラッシュに巻き込まれる可能性があったので、現地に深夜到着し、日の出頃の野鳥のコーラスが終わったら帰路につく、という日程で出かけました。

深夜の湿原は静かで、すばらしい体験ができました。

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↑深夜のオオヨシキリ
夜中鳴き続けるオオヨシキリですが、夜の声は昼間よりテンションが少し低い感じで、意外とかわいらしい声だと感じました。
真夏に聞くオオヨシキリの声と、まだ気温が低い5月に、しかも月明りのみの深夜に聞くオオヨシキリの声はだいぶ印象が違いました。

面白かったのは、深夜はオオヨシキリからこちらの姿が見えないので、歩いて近づいて行っても気がつかないのです。2~3メートルくらいまで接近できました。昼間だったら飛ばれてしまう距離です。

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↑こちらは初めて聴き、始めて録音したヒクイナです。
まさかこんな鳥の声を録音できるとは思っていませんでした。
この場所で繁殖するのか?それとも移動中の立ち寄りだったのか?わかりませんが、いずれにしても幸運な録音です。
実は、現地で録音しているときは「やったー!タマシギだ!」と思って録音していたのです(笑)。タマシギだってその声を録音できれば相当ラッキーなのですが、帰りの車中で『CD鳴き声ガイド日本の野鳥』で確認すると、これはヒクイナだ!となりました。
6月初旬くらいに、できればもう一回行ってみたいと思っています。

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↑そしてこれがヒクイナとフクロウの共演です。
フクロウは湿原の脇にある林で営巣しているらしく、かなり近い距離で鳴いてくれました。さらに、この林の周りは水たまりで水面になっているため、声が反射して良い音で伝わってきました。
最近導入したレコーダーZoomH6に音楽用のラージダイアフラムのコンデンサーマイクを接続して録音したものです。

タイマー録音もいろいろ勉強になりますが、現地で聞く生声はほんとうに良いものです。

Auditionのマーカー機能を使って別ファイルの書き出し

なにかと便利な音声ソフトのAuditionですが、先日は野鳥録音ファイルをどう整理しておくか?という記事でAuditionのマーカーリスト機能を使って内容を書きとめておく方法について書きました。

マーカーリストの機能は『録音結果の中から使いたい部分を切り出して、別ファイルで保存する』のにも大変便利です。
waveやMP3など用途に合わせてフォーマットも選べますし、別ファイルを作る為に音声ソフトを2つ立ち上げる必要も無く、フォーマット変換のための別ソフトを立ち上げる必要もなく、大幅に時間短縮できるようになりました。

切り出し→保存→MP3に変換、という作業をいくつかのソフトを立ち上げて今までやっていました。その方法でも大した時間がかかるわけではないのですが、数が多いとやはりちょっとでも手間が省けるほうが快適です。

Auditionはマーカーリスト機能で上記の作業をいっぺんにてきるので助かります。

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