野原から

自然の中に生きる野鳥を自然のままに・・・。

調査こぼれ話

調査で人があまり立ち入らない林道や、山里にぽつんとある小さな神社の周りなどをうろうろ歩きますので、他人から「怪しいやつ」と見られることは当然だと想定しておかなければなりません。
自分でも「かなり怪しく見える」自信があります。

最近はバードウォッチングも知名度が上がっているので、まず防御として常時双眼鏡を首にかけてウロウロします。
他人が少し離れたところからじーーっとこちらを見ていて、あやしいな光線を感じたときには、鳥なんか何もいないのに双眼鏡を覗いて、鳥を見ているんだぞ!というアピールをすることもあります。

そのほかに、人と出会ったら積極的に挨拶し、話しかけて、怪しいけど怪しくないんですと、わかってもらう努力もしています。「すみません、私は鳥の調査をしているのですが・・・」と話しかければ、たいがい「あぁそうですかぁ」となります。そして、そのあとに「夜にフクロウの声など聞きますか?」など、ちょっと鳥の質問をして、そして「また来週観察に来ます!」と言って別れるのが普通です。
ときに、相手が話好きの人の場合、けっこう長い立ち話になってしまうこともあります。しかし、初めて会った人と、どこへ向かうかわからない会話をするときに、面白い話、興味深い話を聞くことも多く、私はこれも調査の面白さのひとつだと感じています。

こぼれ話その1
先日、青梅市のある神社でフクロウ類やムササビなどが入る樹洞を探していたときに出会った地元のおばちゃんに「野鳥を見ています」と話しかけたら「あぁそうですか、ここは数年前にお賽銭泥棒があったんですよ」と開口一番におっしゃっいました。やっぱり私のことを泥棒かなにか、怪しいと思っていたのですね。
そして、会話は続いて、「この神社のお賽銭箱なんか、こじ開けてもたぶん1000円も入っていないはずだけど、新しい南京錠を買ったら3000円くらいして、お賽銭より高いじゃないの!ってみんなで笑った」と言ってました。
続けて、お祭りや行事のことなど聞きましたら「昔はお祭りのときにみんなでたくさんおにぎり作って、みんなで食べたものだけど、最近は衛生面だとかで、買ってきたおにぎりを配るようになったんだよねぇ」と言っていました。
お祭りを手伝う人員も減ってきているでしょうから、買ってきたものを配るほうが楽なのかもしれませんが、私はなんか寂しい話しだなぁと思いました。

こぼれ話その2
山のほうでは軽自動車に猟犬を乗せた猟師さんと出会うことがあります。猟師さんには「ヤマドリ見ますか?」とか「ツキノワグマいますか?」とか質問すると、調査に直接役立つ情報を得ることもあります。

先日話した猟師さんに、何を狙っているのか?どういう風に狩をするのか?を聞きましたら、いろいろ教えてくれました。
その日に数名の猟師チームで追いかけていたのは「頭のいい、でかいイノシシ」だったそうです。
そして、最近は猟犬の首輪にGPS発信機が取り付けてあって、自分の犬がどこにいるのか?をタブレットで数十センチの誤差くらいで把握できるのだそうです。
そして犬に獲物を追いかけさせて、その動きを見ながら「あの峠の、あのあたりに出てくる」と予測して、軽自動車で先回りして仕留めるのだそうです。
GPSを使うようになって、猟は効率が良くなり「このあたりではイノシシ少なくなった」とのことでした。
野生動物に対してGPSというハイテクな装置を使うのは、なんか反則しているような気もします。

しかし、その日に追ったイノシシは、あきる野市から川を超えて桧原村に入り、走った距離が15km以上だったそうです。あきる野市で登録している猟師が桧原村で打つのは違反になるということで、取り逃がしたのだそうです。
ということは、市の境辺りに生息して、A市から猟師が来たらB市へ逃げ、B市から猟師が来たらA市に逃げれば打たれないので、そのことをイノシシに教えてあげたくなりました。そして市の境を超えたら振り向いて「あっかんベー」とやることもイノシシに薦めたいです。
ちなみに私は「猟はいかん!」という動物愛護の思想は持っていません。

こぼれ話その3
先日トイレを借りた図書館の受付の方は、シルバー人材センターから派遣されたというバッジを胸にしていました。
通っていた小学校には野鳥の剥製標本がたくさんあったので、夏休みの自由研究で、それら標本の鳥がどういった鳥なのか?を図鑑で調べて、発表したそうです。
そうしましたら、当時の校長先生が中西悟堂氏と交友があったそうで「これを中西先生に見てもらおう」ということになったそうです。
しかし、鳥を調べるのに中西悟堂著の図鑑と、内田清之介著の図鑑と、2冊の図鑑を使ったそうですが、生態など詳しく書いてあるのは内田図鑑だったので、内田図鑑からの引用のほうが圧倒的に多くなっていたそうです。
目を通した校長先生は「中西先生に見てもらうのに、これではまずい。中西図鑑からの引用を増やせ」と言い、やりなおしさせられたのだそうです。
中西先生に忖度して、自由研究を改ざんさせたんですね。
しかし、中西先生にも褒めてもらって、後日『多摩の鳥』という冊子にも発表を載せてもらって、良い思い出であるとのことでした。昭和27~28年ころのことだったそうです。

タゴガエルとアオバズクの警戒声

今週はタゴガエルの鳴いている沢を見つけました。


↑東京でタゴガエル2箇所めです。
キビタキやセンダイムシクイの鳴き声と、岩清水がポタポタ垂れている音も入っています。
引きこもりのようなカエルで岩の隙間から出てこないので姿を見たことがありません。夜には出てくるのか?。


↑アオバズク警戒とフクロウ雄
こちらは長らく「謎」だった声ですが、去年Yさんに「アオバズクの警戒声」だと教えていただきました。
タイマー録音にたびたび入るのですが、シチュエーションとしてはフクロウが接近したときなどに多くありました。

きのうは現地でフクロウとアオバズクの接近があったので、タイマーより高音質のレコーダーで録音することができました。


コウモリの声

調査のタイマー録音で、毎晩必ずコウモリの声が入る場所があります。

コンクリートで固められた崖の上(道路の端)にレコーダーがありますので、おそらくその少し下などにコウモリが出入りする場所があるのではないか?と想像しています。

ブログにアップするのにMP3にするとどれくらいコウモリの声が聞こえるのか?試してみましたら、わりとちゃんと聞こえます。
ただし、ヘッドフォンやイヤフォンで聞かないと聞こえないと思います。

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ビデオカメラの赤外線撮影で何コウモリなのか?時間があったら調べてみたいと思っています。


調査と録音と

タイマーレコーダーによる広域調査も4月頭から開始し、毎週山に通っています。

行楽日和の今日この頃は、日が出てから出発すると渋滞に巻き込まれることがあるので、夜中に出発し、日の出前に現地に到着、野鳥のゴールデンタイムには高音質での録音を楽しみます。
その時間が終わったら設置しているレコーダーのメモリーと電池の交換に回って、今度は日没時間の野鳥のさえずりを高音質録音して帰ってくる、という日程です。

24時間以上寝ないで回ることもあるのですが、野鳥をやっていると元気です!


↑オオルリとヤブサメ ゴールデンタイムのちょっとあと、林道で


↑クロツグミ密集地帯の日没のクロツグミとヤブサメ

どちらの録音もヒヨドリ、シジュウカラ、ガビチョウがいないので、こういう場所が録音しやすいです。
どちらも沢音を少し低減するためにEQを少しだけ(-2Db以内)加工しています。



調査用マイクのジャマーの改良

タイマー録音による調査では、レコーダ本体のマイクは使用せず、1500円程度の外付けマイクを使用しています。
レコーダ本体はフリーザーバックに入れ、プラスチックケースに入れ、さらにプラスチックケースごとまたフリーザーバックに入れ、と3重に梱包して風雨から守っています。
外付けマイクだけは外に出すので、風雨にさらされて劣化や故障も起こりえますが、ダメになったら買い換える覚悟です。

マイクにあたる風を軽減するためのジャマーですが、去年はホームセンターで座布団の中身のスポンジを買ってきて、下記のようにスポンジ・ジャマーを作りました。
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このスポンジ全体に防水スプレーをかけて雨をはじくようにして使用していました。
この方法はとても簡単に、すばやく製作できて、ウインド・ノイズを軽減する効果も抜群でしたが、時間が経つと防水スプレーの効果が落ちてしまい、雨水をたっぷり吸い込んでしまうことがありました。

雨水をたっぷり吸い込んだ状態になると、マイクの前に水の壁ができることになるので、音を遮断してしまいます。
つまり、野鳥の声が小さく小さく、かすかに録音されているという状態になってしまうのです。

この問題を解決するために、今年は素材を変えて作ってみました。

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ホームセンターでウレタンの板を買ってきて幅5センチ、長さ10センチくらいに切り離します。
このウレタン素材は階段やカーペットの下に敷いてふんわりした歩き心地にする床材でした。

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角を面取りしておきます。
カッターやはさみで簡単に切れます。
このウレタン素材でマイクを挟んで、屋根付きにして、すこしでも雨の進入を防ぐ作戦です。

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構造として、こういう状態になります。

次にパンティーストッキングでマイクを包んでテルテル坊主を作ります。

コンビニでパンティーストッキングを物色していたら、気がついたのですが『ストッキング』とだけ書いてあって『パンティーストッキング』とは書いていないのです。
これはもしかして、脚だけ履くのが『ストッキング』で、おしりまで履くのが『パンティーストッキング』なのか?と思い、その日は買わずに帰りました。
帰宅してかみさんにストッキングとパンティーストッキングの違いを聞くと『最近はパンティーストッキングなんて言いかたしないで、ただストッキングっていうのよ、ふん!死語よ!」と、そんなことも知らないの?というような調子で言われました。

同時に、ネットの知人から『100円ショップでも売ってる』と教えていただいたので、100円ショップに買いに行きました。コンビにだと4~500円しますので、100円なら安くていいです。

近所の100円ショップに行ったら、ありました!
ところが、それはなんと!

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↑パンティーストッキングじゃありませんか!

やっぱりストッキングにはパンティーを付けて呼んだほうが良いと私は思います。

そんなわけで、今週は行く先々でパンティーストッキングの話をしました。
そうしましたら『100円ショップのは、すぐ破れる』『やっぱりメーカーもののほうが丈夫で長持ち』という貴重な情報も得ました。

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はさみで15センチくらいに切り分けます。

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パンティーストッキングでてるてる坊主にします。
やはり100円ショップのは白い毛みたいのがついていて、すごく生活感が出ています。新品なのに、使い古したような風合いです。

次に風をよける素材ですが、スポンジだと密度が高すぎて水を吸収してしまうので、ホームセンターのペット売り場で水槽のごみ取りフィルターを買いました。

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ごみ取りフィルターは水を通す素材なので、水を溜め込まないだろうと考えました。
ごみ取りフィルターでマイクを包むようにして、てるてる坊主のスカート部分を上に向かって、スカートめくりの要領で持ち上げると、下のようになります。

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スカートめくりして、頭の上で縛るのを、たしか『茶巾絞り』っていいましたっけ?


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ウレタンの青と、パンティーストッキングの黒により、オオルリ雄のような感じになりました。
もしろん防水スプレーをかけてから使用します。

ごみ取りフィルターはスポンジに比べるとやはり風をよける効果が低いので、風が吹き荒れる日の録音はだめになるかもしれません。しかし、音はクリアになると思いますし、雨水の壁による音の遮断はなくなるのではないか?
録音結果が楽しみです。




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