野原から

自然の中に生きる野鳥を自然のままに・・・。

長期間の録音調査の可能性

タイマー録音をもう4年ほどやっていますが、今年は単一電池のリード線をレコーダの電極に直結することで電源が安定して、録音失敗がほぼ無くなりました。

それと、MP3フォーマットの最高音質のもので記録しても、意外と音質の悪さは気にならない、調査では充分であることがわかりました。

004MP3録音
↑手前の黒いのは外付けステレオマイク。単一電池の電池ボックスのリード線はレコーダの電極に直接結んであります。レコーダ内の電池の場所にプラスチックのダミー電池が見えますが、これは結んだリード線が外れにくくなるように入れてあるだけで、無くても駆動します。


夜の0時から朝の5時まで、5時間録音を週に4日間(日月水金)の設定でMP3フォーマットで録音したところ、8月6日~9月12日まで、22ファイル全部録音成功でした。↓001MP3録音
↑32ギガのSDメモリーを使用していますが、22ファイルでまだ14.1GBで、半分くらいです。
22ファイル録音された時点で電池の残量は1/3残っている表示でした。


002MP3録音
↑5時間録音(MP3)で703MBです。
日没から日の出までの設定でも2Gいかないので、ファイル分割されず、ひとつのファイルに収まります。

このMP3フォーマットのファイルも開いてチェックすることができますが、私が使っているAdobiAudition CSでは書き込んだマーカーリストがMP3ファイルに保存されないので、これらをWaveファイルに変換してからチェックしています。
ちなみにAudition CCは書き込んだマーカーリストがちゃんとMP3ファイルに保存されるそうです。


003MP3録音
↑703MBのMP3ファイルをWAVEファイル(44100/16bit)に変換すると、ひとつのファイルが3.1GBくらいになります。
日没から日の出までの録音ですとWAVEに変換すると6G超えくらいのファイルになります。

最初からWAVEフォーマットで録音する場合だと、2Gを超えると自動的に新しいファイルが生成されてしまうので、一晩の録音で3つ4つのファイルができてしまいますが、MP3で録音してWAVEに変換すると、一晩=一つのファイルになります。変換に時間がかかりますが、一晩一ファイルのほうが整理しやすいです。

いままで単一電池を1本使用してタイマー録音してきましたが、これを2本、3本と増やして並列に繋げば32Gのメモリーいっぱいまで録音可能だろうと思います。

登山の必要な標高の高いところなど調査する場合は、このような長期録音セットを作って設置するのが良いだろうと考えています。
あとは設置と回収で2回登山する脚力があるかどうか?ですね(笑)。

新機一転


いままでデジスコで野鳥撮影してきて、いまだにデジスコも好きなのですが、最近は録音がメインになってきました。
録音機材と三脚必須のデジスコを両方持って歩き回るのはけっこう大変ですし、いざ撮るぞ!とか、録るぞ!というときに、ドタバタして録り逃がすことも良くあります。まさに二兎を追うもの一兎を得ずになりがちです。
では、録音だけにすればいいじゃないか!という考えもあるのですが、リップシンクロを確認できたときに、その証拠を動画で撮っておきたいこともあります。

そして、最近は地元で動植物、昆虫、菌類まで、生態系全体を観察して記録に残そうという新しい会を立ち上げました。
いままで私は野鳥ばかり観ていて、野鳥以外の生物に目を向けてこなかったのですが、この新しい会『井の頭 自然の会』を立ち上げたことをきっかけに、遅ればせながら、いまごろ、やっと野鳥以外の生物に目を向けるようになりました。

そうして、昆虫や植物やきのこの写真も撮るとなると、デジスコで撮れないことも無いのですが、やはり撮りにくいものが多く、最近はビデオカメラのスナップを利用していました。

ところが、私の老眼がさらに進行していて、ビデオカメラの液晶を見るのがつらいのです。ビデオにはファインダーもあるのですが、このファインダーの解像度は悪くて、ピントが外れているのに撮りまくり、ボケ写真を量産していました。
それにビデオカメラのスナップは、やはり画質がカメラよりかなり劣ります。

そこで、ついに、ネオ一眼を買いました。
今月はニコンのP1000という最大倍率3000ミリ!というネオ一眼も発売されるので、少し悩みましたが、P1000は7枚までしか連写できないそうなので、飛びもの撮影はかなり厳しいだろうと思います。

前から「世界最速オートフォーカス!」と宣伝され、そのスピードと動体を追従するフォーカスの性能に定評のあるSony RX10m4というカメラを買いました。

ほかのネオ一眼よりお高くて、二の足を踏んでいたのですが、ニコンP1000の発売が発表されると、いっきにRX10m4の値段が下がり始めましたので、ニコンに感謝しつつSonyを買いました。


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↑初撮りは自宅前でキマダラカメムシ

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↑飛んでるギンヤンマ
トリミングしています。

まだカメラに慣れていないので、これから修行ですが、とりあえずデジスコでは絶対に撮れない飛んでいるトンボが撮れるのだから、さすがにオートフォーカスは優れていると思いました。
設定とか、使いこなしがまだまだこれからなのですが、気になる画質は「まぁ、ネオ一眼ですし、こんなものかなぁ・・・」と思います。期待したほどでもないけど及第点というところでしょうか?。

野鳥を本気で撮るならば、デジスコを持ち出せばよいのですし、飛んでいる鳥に関してはRX10m4のほうが良く撮れるだろうと思います。

↓デジスコ撮影
adDSC05091
こういうアップの写真はやはりデジスコでないと撮れないと思います。

動画はまだ撮っていないのですが4K動画が撮れますし、ファインダーはすばらしく見やすいので、録音+撮影のスタイルで、虫やきのこも撮るならばSony RX10m4はぴったりだろうと思います。




意外な図鑑

清棲幸保さんといえば日本の野鳥3大大図鑑のひとつ『日本鳥類大図鑑』を著された方で、その後も鳥がアイウエオ順に並んでいる『野鳥の辞典』などの名著が多数あります。
野鳥写真がモノクロからカラーに変わっていくころの第一人者で、昭和34年に出版された保育社『原色日本野鳥生態図鑑vol.1vol.2』などは最高傑作だと思います。

清棲図鑑の一番の特徴は「生態が記さていること」であると思います。
それ以前の図鑑は、体の特徴(識別点)や分布が主でした。
いつごろどういった繁殖をするなどが細かく書かれ出したのは清棲さんの図鑑からだろうと思います。

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↑山と渓谷社 カラーガイド日本の野鳥1と2 (昭和45年初版)

名著を多数残された清棲幸保さんの図鑑の中では、この山渓の図鑑はとくに特徴もなく、中途半端なものであるように思い込んでいました。
私は中学のころにこの図鑑を手にしていると思いますが、パラパラと写真を観ただけで中身は読んでいませんでした。

最近、ちょっと手にとって、なつかしみながら写真を見ていたのですが、種の解説のところを読んでみたら、これがとても意外でした。

普通の解説をしているものもあるのですが、種の解説からかなり脱線して、ほぼ自分の思い出を書いたのみ、というようなページもあります(笑)。今となってみると、脱線すればするほど面白いです。

清棲さんが山荘をもっていた奥日光の記述や、ご実家の麻布の庭での観察の話などが多数あり、鳥以外の植物や昆虫のことを書くことで観察したときの情景が浮かび上がります。内容も興味深く、文章に引き込まれるものがあります。

「ノスリ」のページでは、ご自身が最初に生態写真を撮られたのがノスリで、グラフレックスを樹の高いところに縛り付けて長い紐でシャッターを操作したと、武勇伝も書かれています。
その写真を他の図鑑で探すと『野鳥の辞典』の中にありました。

「カワアイサ」のページでは、早朝の伊豆沼で清棲さんが群れの写真を撮り終えたところに高野伸二さんと竹丸勝朗さんがカメラを持ってやってきたが、折り悪く船が通って、高野伸二さんらはカワアイサの写真が撮れなかった。というようなことまで書かれています。『野鳥写真あるある』ですね!。
1968年の3月に、寒い伊豆沼で、清棲「高野くん!遅いよ、今までここにカワアイサがずらっと並んでいたのに、飛んじゃった」。高野「えぇ!そうなんですか!残念・・・くやしぃ!」。なんていう会話を巨匠たちがしていたのか?目に浮かぶようです。

ということで、大図鑑のような集大成的なものと違い、山渓のカラーガイド日本の野鳥は、いわばブログ記事のような気安い面があり、なおかつ自然の描写がすごく魅力的で、あらためて清棲幸保さんってすごいなぁと感じました。



アオバズク幼鳥の声

アオバズク幼鳥が虫のような声を出すことは、私自身知らなくて、去年東京のYさんから教えていただいて「うわぁ!こんな声だすんだ!」と驚きました。
そして、去年タイマー録音したものをあらためてチェックすると、たしかにその声が巣立ちの時期に録音されていました。
ただし、アオバズク巣立ちの時期になると本物の虫たちの合唱も盛んになるので、アオバズク幼鳥だけクリアに録れているものはありませんでした。

今年こそアオバズク幼鳥の声をきれいに録音したいと思っていたのですが、今年は巣立ちが例年より遅く、去年よりも虫の合唱が盛んになってしまいました。
日没後の時間帯はジェット機もよく飛びますし、静寂の中でアオバズク幼鳥だけが鳴いている場面がほとんどない状態でした。

20180812AobaJv

↑一旦はげしい雨が降ったあと、虫より先にアオバズク幼鳥が鳴いてくれて、この部分だけ「静寂の中のアオバズク幼鳥」になっていました。
ほんとうにワンチャンス!という感じです。
まずまずきれいに聞こえる録音になってうれしいです。



下村兼史写真展まで、あと一ヶ月!

バードフォト・アーカイブスの塚本洋三さんから「下村兼史写真展を開く」と聞いたのは、もう3年くらい前のことでした。

元祖、野鳥写真家である下村兼史さんの写真集や図鑑に魅了された一人として、私はどんな写真展になるのか?とても楽しみで待ち遠しいです。

写真も書籍の中のものと、大きく引き伸ばされたものでは「作品」としての迫力が違うだろうと思います。

たくさんある下村作品で、私が本物を見てみたい写真は、あれも、これも、いっぱいあります。できれば全部を見たいです。しかしそれは無理だということ、そこに写真展の良さがあるはずだと思います。
下村作品を一番良く知り、愛する塚本さんがどんな写真を選んだのか?
展示する写真を選択する作業は、おそらく苦悩の作業だっただろうと思います。
悩みに悩んだ末に選ばれた写真は、やはり特別なものだろうと思います。

連写しまくって良いのを選ぶデジタルの時代と違って、1枚ずつシャッターを押していた時代の写真は重みが違うと思います。
下村兼史さんがシャッターを押した瞬間の世界を堪能したいと思っています。


下村写真展チラシ●表下村写真展チラシ●裏

――下村兼史生誕115周年――

100年前にカワセミを撮った男・写真展



2018年9月21日(金)~26日(水)11-19時(最終日16時まで)
有楽町朝日ギャラリー (東京 JR有楽町駅前 マリオン11F)
入場無料

[主催]
公益財団法人山階鳥類研究所
       ・特別協力 下村洋史 山本友乃

[顧問]
倉本 聰  演出家
飯沢耕太郎 写真評論家
嶋田 忠  野生生物映像作家・写真家

[後援]
朝日新聞社 一財)日本カメラ財団 全日本写真連盟
日本写真芸術学会 日本鳥学会 公財)日本鳥類保護連盟
公財)日本自然保護協会 公財)日本野鳥の会
公財)世界自然保護基金ジャパン 環境省 文部科学省

[協賛・協力]
株式会社システムファイブ
有限会社バード・フォト・アーカイブス
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