野原から

自然の中に生きる野鳥を自然のままに・・・。

中国製レコーダのテスト

最近中国製のレコーダでタイマー録音できるものが出ているので、さっそくテストしてみました。
私が購入したのは下記の内蔵8Gタイプと、もうひとつ内蔵16Gタイプの2台です。

recorder

これらは、まず電池を入れられず、USBで充電するのみ。
上記の8GタイプはマイクロSDカードが入れられますが、もう一台の16Gタイプはカードは入れられず、内蔵メモリーのみになります。

満タン充電で、いったいどれくらい録音が可能となるのか?を試しました。(充電容量は8Gタイプのほうが大きく、8Gタイプのほうが若干長く録音できます)

タイマーは、日の出を挟んで毎日4時間録音で設定し、MP3の最高音質で設定しました。(8Gタイプでテスト)

rsult

最初の3日間は4時間録音成功、そして4日目は3時間19分、5日目は22分、6日目は約9分、7日目は5秒の録音時間でした。

音質はそれほど悪くなく、下記はうちの自宅近くの屋敷林での録音に入っていたツミの声です。
LRトラックのステレオになっていますが、波形を見ると左右同じなので、実質モノラルです。
(「音質悪くない」というのは、あくまで調査用としてです)
tumi




メリットとしては、、あず小さいので現場で隠しやすい、というのが挙げられます。てのひらに乗るくらいですので、枝にガムテープなどで巻きつけて高いところに設置するのもやりやすいと思います。
「いるのかな?」という事前調査には最適です。

あとは安いので無くしたときにショックが小さい。今まで調査でもタイマー録音の機材は、レコーダが約7000円、充電電池(単一)×3本は約2000円、外部マイク約2000円、電池ボックス改造で数百円、で合計すると1台1万円から1万五千円くらいのものを使用していました。
これら中国製レコーダだと約3000円で改造なしで始められます。

中国製レコーダのページで、口コミ評価を見ますと、「大満足!」と絶賛する口コミと「すぐ壊れた」「音質最低」など批判口コミが混在します。これらは、私が想像するに、販売会社と販売ライバル社がサクラで口コミを入れているようにも思います。

しっかりとしたレコーダを購入する気でこれらを買うと、あとでがっかりするかもしれません。
おもちゃを買うくらいの気持ちで、タイマー録音をやってみよう!ならばオススメできます。


玉川上水緑道の価値は

玉川上水沿いの緑道の大部分は「都立公園、玉川上水緑道」となっています。
場所によっては幅1メートルないですから、おそらく『日本で一番細長い公園』となるのではないでしょうか?

緑道といえば、ユーミンの『悲しいほどお天気』という曲は『上水沿いの小路を ときおり選んだ』という歌詞で始まります。ユーミンは三鷹台にある立教女子に通っていたそうなので、おそらくは宮下橋から松影橋のあたりかな?などと想像しています。
玉川上水なのかどうか?も定かではありませんが『夏の盛りの日も そこだけ涼しくて』と、たった一行で上水の環境を表してしまうのは、さすがユーミンだと思います。

玉川上水についてネットで調べていたら、下記の玉川上水緑道のブログを見つけました。
昨年の12月の記事で、小平市の紅葉が紹介されています。

人間の世界がどんなことになっていても、自然の世界では時間は悠然と流れていくのですね。』という書き出しで、小平市の紅葉を紹介していますが、ほんとに皆がコロナによる不安やストレスが渦巻く現在、この緑道からの風景に癒された人は多くいたであろうと思います。
(↓中の写真をクリックすると大きな写真になります)

玉川上水緑道 オフィシャルブログ (musashinoparks.com)

では、同じ玉川上水でも、この風景はどうでしょうか?
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人によってはこれを「美しくなった」と評価するようですが、私はこの景色に癒されることはなく、
ため息が出て、湧き上がるのは「怒り」「悲しみ」「申し訳ない」というような感情です。
この写真の場所にも紅葉はありましたが、全部切られました。

上記の玉川上水緑道のブログには『昔からの風景を極力変えないようにしています。』と書かれていますが、その『昔』というのはいつのことなのでしょうか?

玉川上水小金井区間にある小金井桜が名勝に指定された大正時代には、周辺に農地や屋敷林など豊富な緑があり、上水は上水路だったので木を無くしていただろうと思います。
それが高度経済成長で周辺の緑は失われ、上水には実生の樹林帯が発達して、位置関係が逆転しているのです。
周辺の緑が失われたから、せめて玉川上水の緑を残そう、というのが40メートル道路化撤廃の理由でもありました。
周辺にごく普通に生息していた動植物は玉川上水の緑地に(リフュージ)逃げ込み、よりどころにしていたのです。名勝の復活というのは、生物多様性や散策する人の心の癒しを犠牲にしてまでしなければならないことなのでしょうか?
『江戸時代の絵のような、桜だけの風景が見たい』という要望もあるそうですが、それは昔の風景として、絵の中で味わうのではだめなのでしょうか?


玉川上水と森発言

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私はここに多様な樹木があった風景を知っています。
桜以外の木々が皆伐されたこの風景を見ると、私は原爆投下やアウシュビッツの虐殺のことを連想してしまいます。
現在は多様性の時代。日本は生物多様性条約も締約し、人間も多様な価値観、多様な人種、多様なジェンダーを認め合うべきとなっているはず。であるのに、この伐採は名勝小金井桜を復活させるために必要とし、つまり、桜は上木それ以外は下木という差別によって行われました。時代遅れだと私は思います。
小金井桜が名勝という文化財に指定されたのは大正時代で、これを指定したのは日本国ではなく、大日本帝国です。戦前の国威発揚が盛んな時代。「日本はすばらしい」「日本人はすばらしい」という賛美の中に、ゆがんだ差別が見え隠れしていた時代です。

差別と言えば、時を同じくして森元首相が女性蔑視発言でオリンピック組織委員の委員長を辞任しました。昭和12年、戦前生まれの森元首相は、つまり大日本帝国生まれです。女性に参政権が無かった時代に生まれ、戦後もしばらくは「男子厨房に入るべからず」な時代が続いたので、あの発言は森元首相からすると「何が問題なの?」というくらいのものだろうと思います。
もちろん戦前戦後生まれの方々すべてが差別意識の持ち主ではなく、むしろ大半の方が戦後の民主主義の原動力となってくれて、共存や多様性を支持していると思います。
問題なのは、変わっていく価値観を受け入れられていない方々がちらほらいて、えてしてトップにいて、権力を持っていることだと思います。
夫婦別姓すら「日本らしくない!」と拒んでいるのですから、政治の世界はいまだに大日本帝国的な思想が強いと思います。

皆伐された風景を見て、私は憤りと悲しみを感じますが、桜を推進する方々のホームページを見ると、風景が昔に戻って喜びを感じているようです。

この場所の話をしていたら、小学生の子が「いろんな木があったほうが楽しいのに」と言いました。私は多様性の時代に育った世代が、いつか玉川上水の自然を蘇らせてくれることを期待しています。そのきっかけくらいは作らなければと思います。
玉川上水は昔を味わうための装置ではなく、現在と未来に生きる人にとって価値の高い、連続する緑地帯とするべきだと私は思います。
この景色を見て「悲しい」と感じている人が少なからずいます。「そいつらが『悲しい』と思うのはどうでもよい、私らの価値観だけが正しいのだ」というならば、あまりにも独善的、独占的だと思います。
東京オリンピックの年に生まれた私の主張を「女こどもの言ってること」と片付けず、どうか耳を傾けてください。


フクロウ雌もキュリリリ鳴きするのか? 追記あり

去年はコロナ渦で野鳥の録音などもかなり控えていましたが「来年は思う存分に録音するぞ!」と楽しみにしていました。しかしまた、第3波による緊急事態宣言となり、なかなかコロナが終わらないので辛いですね。
野鳥録音は密になることは無いし、私の場合は自家用車での移動が多いので、そんなに感染リスクは大きくないと思われます。ただ、コロナに対応しながら仕事を続けることに集中しないといけないので、野鳥はどうしても減らし気味にせざるをえません。私は基礎体力(免疫力)をなるべく高く保つべく、疲れ気味の時は早く寝るようにしています。去年1年間は一切風邪もひかず、コロナ渦での業務も完遂できました。

細々と続けているのはタイマー録音で、それなりに収穫があります。

下記は1月25日のタイマー録音ですが、フクロウ雌が鳴いた後に、オオコノハのキュリリリ鳴きのような声が数回入って、またフクロウ雌の声になります。



↑実際は7分間あるのですが、長いので無音部分をカットして2分に縮めてあります。

フクロウ雌も「キュリリリ」っていう声をだすのでしょうか?
あるいはフクロウ雌とオオコノハが両方いたという可能性も無いこともないですが、どうかなぁ。

ちなみに下記は私が飼育個体のケージで録音したオオコノハのキュリリリです。




これを聞き比べると、オオコノハズクの越冬個体もいた可能性が高いかな?と感じます。

フクロウも「キュリリリリ」と鳴くことあるのか?ご存知の方いましたら、ぜひコメント欄などで教えてください。

キャプチャ

古庵さんからコメントいただきまして、ステレオ録音の左右をあらためて精査してみました。
上の画像は上記録音の21秒めのところ、「ファーー」というフクロウ雌らしき声の直後に「キュリリ」という声がありますが、「ファーーー」は左チャンネルが強く「キュリリ」は右チャンネルのほうが強くなっています。なので、やはりフクロウ雌と、おそらくオオコノハと、2個体いたのだろうと思いました。


玉川上水はなぜ残されたのか?

 今年はコロナがあったので週末の外出も控えめにしてきました。
 家で過ごす時間も、調べものなど、いろいろ有意義なこともあります。

 観察フィールドである玉川上水の伐採や剪定が最近すごくて、確実に生物多様性が損なわれていくのを目にして、気になっていました。
 小金井公園の前あたりなどは、桜とカエデ以外の木々は全部刈られて、丸坊主です。
 私は「桜は素晴らしい!」「ケヤキは危険で害悪だから排除せよ!」というような意識は、世界的に生物多様性が叫ばれている中、時代遅れだと思います。(危険といえば、桜が一番倒れやすくて危険すし。)
 桜以外が抹殺された風景を見ると、私はアウシュビッツのことを連想してしまいます。

 玉川上水はもともと都の環境保全条例で守られたのですが、その後、平成15年に国の文化財指定を受けたあたりから、管理の主眼は「文化財の保護!」「法面の崩落防止!」「小金井桜!」という調子で、生物多様性はこれっぽっちも大切に思っていないような感じになっているのです。
 
 それで「そもそも、玉川上水はどういう考えで残すことになったのか?」を調べてみました。下記のPDFは、東京都都議会の議事録検索で「玉川上水」をキーワードにして古いものから読んでわかったことをまとめてあります。

 先人たち残したかったもの

 都市の自然環境がどんどん失われていった時代に「玉川上水だけは緑地として残さねば!」というのが原点だったのです。文化財に指定されたらそっちがメインのようにされてますけど、メインは自然なんだとわかりました。

 上記のまとめ資料が疑わしいと思われる方は、都議会議事録検索でご自身で調べてみてください。先人たちは、『都市に残る武蔵野の面影』『緑と水のネットワーク』などなど、表現はまちまちですが、質問も答弁も『自然環境を残そう』だけが約30年間続きます。『小金井桜』が出てくるのは平成4年に1回、その後平成10年代まで無いのです。

 史跡と自然を共存させて次世代に残していくこと、できるのにそうしていないのが問題だと思っています。 


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