野原から

自然の中に生きる野鳥を自然のままに・・・。

夜の湿原

ゴールデンウィークの録音からです。

GW中に、いつもの調査地ではなく、ちょっと離れた平野部に録音に行きました。すでにGWの帰りのラッシュに巻き込まれる可能性があったので、現地に深夜到着し、日の出頃の野鳥のコーラスが終わったら帰路につく、という日程で出かけました。

深夜の湿原は静かで、すばらしい体験ができました。

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↑深夜のオオヨシキリ
夜中鳴き続けるオオヨシキリですが、夜の声は昼間よりテンションが少し低い感じで、意外とかわいらしい声だと感じました。
真夏に聞くオオヨシキリの声と、まだ気温が低い5月に、しかも月明りのみの深夜に聞くオオヨシキリの声はだいぶ印象が違いました。

面白かったのは、深夜はオオヨシキリからこちらの姿が見えないので、歩いて近づいて行っても気がつかないのです。2~3メートルくらいまで接近できました。昼間だったら飛ばれてしまう距離です。

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↑こちらは初めて聴き、始めて録音したヒクイナです。
まさかこんな鳥の声を録音できるとは思っていませんでした。
この場所で繁殖するのか?それとも移動中の立ち寄りだったのか?わかりませんが、いずれにしても幸運な録音です。
実は、現地で録音しているときは「やったー!タマシギだ!」と思って録音していたのです(笑)。タマシギだってその声を録音できれば相当ラッキーなのですが、帰りの車中で『CD鳴き声ガイド日本の野鳥』で確認すると、これはヒクイナだ!となりました。
6月初旬くらいに、できればもう一回行ってみたいと思っています。

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↑そしてこれがヒクイナとフクロウの共演です。
フクロウは湿原の脇にある林で営巣しているらしく、かなり近い距離で鳴いてくれました。さらに、この林の周りは水たまりで水面になっているため、声が反射して良い音で伝わってきました。
最近導入したレコーダーZoomH6に音楽用のラージダイアフラムのコンデンサーマイクを接続して録音したものです。

タイマー録音もいろいろ勉強になりますが、現地で聞く生声はほんとうに良いものです。

Auditionのマーカー機能を使って別ファイルの書き出し

なにかと便利な音声ソフトのAuditionですが、先日は野鳥録音ファイルをどう整理しておくか?という記事でAuditionのマーカーリスト機能を使って内容を書きとめておく方法について書きました。

マーカーリストの機能は『録音結果の中から使いたい部分を切り出して、別ファイルで保存する』のにも大変便利です。
waveやMP3など用途に合わせてフォーマットも選べますし、別ファイルを作る為に音声ソフトを2つ立ち上げる必要も無く、フォーマット変換のための別ソフトを立ち上げる必要もなく、大幅に時間短縮できるようになりました。

切り出し→保存→MP3に変換、という作業をいくつかのソフトを立ち上げて今までやっていました。その方法でも大した時間がかかるわけではないのですが、数が多いとやはりちょっとでも手間が省けるほうが快適です。

Auditionはマーカーリスト機能で上記の作業をいっぺんにてきるので助かります。

トラツグミの高音と低音と超高音

レコーダ調査では夜間から日の出あたりを録音しているのでトラツグミの声も多く入ります。

トラツグミの声は一般的に「高音で金属的」というような説明がつくことが多いですが、繁殖期の雌雄鳴き交わしと思われる鳴き声では1700Hzくらいの低い音程の声と3000Hzくらいの声、音程が2種類あるパターンが多いです。
この高いトラツグミと低いトラツグミで鳴き続ける場面は多数の箇所で多数録音されています。高い声が終わる前に低い声が発声する箇所もあり、2羽が鳴いていると確信できる部分もあります。

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↑トラツグミ高い声と低い声
edit17003000
上記ファイルのスペクトログラムです。
おそらく高い声が雄で低い声が雌ではないか?と想像しています。想像にすぎませんが。

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↑こちらは6000Hzという超高音の声が入っています。
(13秒めと27秒め、2回6000Hzの声があります)

edit30006000

この6000Hzくらいの声はたくさんあるわけでは無く、珍しい部類です。
この録音でトラツグミはずっと一定の間隔で、長時間にわたり鳴いているのですが、6000の声がするときは3000の声は抜けるので、1個体が鳴いていて、6000Hzの声は人間でいうファルセット(裏声)みたいなものではないか?と思います。




レコーダー調査から その2

タイマーレコーダーによる調査では、得られる音源が大量になってくるのでその精査にも時間がかかります。かなり大変な作業です。
しかし、現地録音ではありえない、レコーダー直近でフクロウが鳴いたり、繁殖期のごく短い期間だけの特殊な鳴き方を記録できたりするので、とても有意義です。

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↑レコーダー直近のフクロウ雌雄
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↑レコーダー直近のフクロウ雌雄その2

上記フクロウ雌雄2ファイルは違う場所です。フクロウ雄の「ほっほっほっほっ」というバルタン星人のような声は前にNHKの番組で「餌を持ってきたよ」という意味であると解説されたのを見たのですが、どうも餌を受け渡したあとに「ほっほっほっほっ」と鳴いているのではないか?と思い始めました。
餌渡しと関係なく、雌に近づいた時にはバルタン星人鳴きをするのかもしれませんし。よくわかりません。

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↑オシドリ雄「ピピピピピピ」とオシドリ雌「コッコッコッコッコ」鳴き
キビタキの声が大きく入っていますが、聞いていただければオシドリ雌雄の声が良くわかると思います。
産卵期にはだいたい日の出時刻に雌雄で飛び回って、このような声を出すのがわかりました。

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↑こちらは前にもアップしたものですが雌「コッコッコッコ」で雄は「ヒュィッ ヒュィッ ヒュィッ ヒュィッ」という感じです。
この録音はタイマー録音では無く、現地で観察しながら録音したものです。

野鳥録音あるある

その1 寝ている間に鳴く

レコーダー調査で直近で鳴くミゾゴイをキャッチしました。

場所はミゾゴイ繁殖の好適環境で、携帯の電波塔があるので「ここをソングポストにするに違いない!」と予測してタイマーレコーダーを設置したところ、大きい音量でミゾゴイのさえずりが録音されました。「ん゛ー ん゛ー ん゛ー」という前奏もしっかり聞こえる録音結果で、してやったり!という気持ちでした。

きのうミゾゴイの生声を直近で聞いてみたいと、その場所に朝3時に到着しました。
レコーダーをセットして、車の中に戻り、ミゾゴイがとまるであろう電波塔が見えるように座席をリクライニングにして待ちました。すると、まずフクロウが鳴き始めました。
100メートルくらいはなれた林から聞こえてくるフクロウの声、河原から聞こえるカジカガエルの声など、自然の音のすばらしさにうっとりしながら、耳を澄まして、そしていつのまにか寝てました。

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↑帰宅して録音結果を精査すると、私が寝たであろう時刻のすぐあとにミゾゴイの声が入っていました。これは電波塔ではなく、ちょっと遠い場所で鳴いたようです。

その2 思わぬ鳥の声は「空耳」だと思う。

ミゾゴイの場所で1時間ほど寝たので気分爽快。さっそくレコーダー調査のデータ回収に回りました。
朝6時ちょっと前、4か所目のデータ回収と電池交換など作業をしていると「キョキョキョキョキョキョ・・・」とヨタカの声が聞こえました。すでに日は登り、ウグイスやホオジロやヒヨドリが盛んに鳴いている時間です。私は「!」と一瞬驚きましたが「空耳かぁ」と手を休めず作業していました。
そうすると背後でやっぱり「キョキョキョキョキョキョ・・・」。

まさかと思いましたが、本物のヨタカが伐採斜面で鳴いていました。
5月6日にもう来てるの?
こんな日が昇ってから鳴くことあるの?

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↑現地では気がつかなかったのですが、録音結果を良く聞くと、「ポワッ ポワッ ポワッ」という雌の声も入っていました(雌の声は03秒から05秒の間です)。


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