先日5月6日、栃木、茨城で竜巻が発生した日に、観察中のツミの巣が落ちてしまいましたが、翌7日朝から新しい巣を作り始めて、10日には抱卵を開始していました。
突貫工事は丸3日間でした。
巣とともに割れた卵の殻が地面に落ちていたので、すでに交尾と産卵を繰り返す時期に突入していたため、新しい巣が貧弱なうちに「産んでしまった」という感じだろうと思います。
しかし、抱卵しながらも、巣材を足していくので、雛が孵るころには立派な巣に仕上がることだろうと思います。

今朝起きて外を眺めると、また相当強い風が吹いていて、自宅から見えるケヤキの大木が右へ左へ揺すられていました。これでは新しい巣も落ちてしまうのではないか?と心配で見に行くと、ツミの巣は無事で、代わりにオナガの巣が落ちていました。

ツミの営巣を追いかけるように、オナガが大量にやってきて、すでに4巣できているのを確認していますが、そのうちのひとつです。

オナガの巣の構造が、こんな風になっているを知らなかったし、その精巧さに感動しました。
まず、木から落ちたのに、それほど壊れていないのがすごいです。

esIMG_2214

↑下から観察していると小枝が積み重なっていて、ツミやハシボソガラスの巣と同じようなものだろうと思っていたのですが、なんと中心部分はシュロで編まれたカップがあり、その部分はメジロの巣を大きくした感じです。
中心の産座には梱包紐が細かく裂かれた状態で置かれ、フワフワなベットになっています。

esIMG_2172
横から見ると、シュロ編みカップの下にコケが大量に置かれています。

esIMG_2186
メジロの巣と同じように、シュロ編みカップには梱包紐が材料として混ざり、土台(小枝)との固定にも使われています。

esIMG_2199
持ち上げると土がパラパラ落ちるのと、梅干の種がくっついているのをみると、土台のコケは、地面からはがして運んだものだと思います。

以上の巣の観察から、オナガの造巣工程を想像すると
1:地面からコケ、桜から小枝、コケ、小枝、コケ、小枝と土台部分を作る
2:シュロと梱包紐でカップを作る
3:カップを作りながら、土台にカップを固定していく。
4:産座に梱包紐など柔らかいものを置く

というようなものではないかと思います。
しかし、この精巧な巣は、いったい何日でできるのでしょうか?
オナガのペアが2羽で作るのでしょうか?

というのは、今年私が疑問に思ったことがあります。
ツミが営巣して、しばらく後にオナガが大量にやってきたのですが、多いときは20羽以上います。20羽いたら10個巣ができるのか?というと、そうでもなくて、去年は3個でしたが「個体数のわりに巣が少ない」と感じました。
ということは「繁殖しない若鳥がいるのかなぁ?」とも想像していたのですが、もしかして、巣作りを手伝うヘルパーがいたりしないだろうか?

この落ちた巣の持ち主が、ツミと同じように巣を慌てて作り直すとしたら、初期の巣を見つけて、ビデオカメラ据え置きなどで長時間撮影すれば、ヘルパーの存在など確認できないだろうか?
色々楽しみが増えました。

と、ブログを書き終えて、念のために「オナガ ヘルパー」で検索をかけると、なんとオナガもヘルパーがいることになっています!。知らなかった!。エナガは知ってたけど、オナガもなんだ・・・。給餌だけでなく、巣材運び、造巣、雛の糞の運び出しまでするそうです。なんだぁ知らなかった・・・。