行け行け森山さん!

気が向いたらなんか書くよ、感想とか、基本ネタバレだから注意だよ

『お』ではじまる人

六番目の小夜子/恩田陸

※   ネタばれ有り・未読の方は注意   ※



六番目の小夜子 (新潮文庫)六番目の小夜子 (新潮文庫)
著者:恩田 陸
販売元:新潮社
(2001-01)
販売元:Amazon.co.jp
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この作品、非常に申し訳ない読み方をしてしまいまして、中盤まで読む→結構な時間が経つ→うろ覚えの記憶で 「ま、いっか」 と読み返す事もなく途中から読書再開→お話のつながりがあやふやなままで読了、と、そんな感じになってしまいましたのですよ

ごめんね、恩田先生ごめんね

そんな自分の書くあやふやな感想です、よろしくお願いします


いやーでもなんでしょうねこのお話

ホラー?ファンタジー?ミステリ?青春?

無理にジャンル分けをする必要もないのですが、でも、これだけあれこれの要素を持っているのに、読んでいてごちゃごちゃした感じが一切ないです

あれもこれも含んでいるのに、とてもすっきりとした作品という印象


読みながら思った事を大雑把に

序盤→恩田先生なりの『学校論』みたいなのをそれとなく語るつもりなのかな

中盤→え!学園祭の演劇がクライマックスじゃないの!?

(物語としての盛り上がりの場面ではありましたが、あれをラストの目玉にすると思っていたので、こんな中盤で披露するのかとビックリしました)

終盤→なんかこえー、何処が怖いと説明できないのもまたこえー、なんだこれ、ラスト付近の物語に含まれる要素だけを取り出せばそれほど怖くは無いはずなのに、でもなんかこえー、わけわかめ

ってなところでしょうか


作中演劇の『六番目の小夜子』は、読みながら、本当に人数分のセリフ数があるか後で確かめちゃる、なんて思いながら読んだのですが、残念無念強制終了でしたね


本当にあやふやな記憶で読み終えたので、真相に触れてもとんちんかんな事を書いてしまいそうで、あれやこれやを書くのがちょっと怖いのですが、でもまあ折角読み終えたのですからチラッと触れておきます

これはあれですよね、さまざまな偶然が重なりあった出来事、だけどそこに目に見えない謎の力が働いていたのかもしれないよウフフ、ってゆーよーな、そんなオチとして捉えていい……のですよね?

黒川先生のちょっとした悪意?茶目っ気?とか、登場人物の方の沙世子の行動とか、意味ありげだけど実は何もなくて、でも何もないけどでもやっぱりその裏には目に見えない『小夜子的な力』が働いていたのかしらねウフフ?って

そう考えた場合、河原で不良と野犬がわちゃちゃちゃちゃでピンチを乗り越えたシーンとかも、その後の小夜子の証言通りだったのか、何かのチカラが乗り移っていたのかとか、小夜子が美香子をわちゃちゃちゃちゃって誘導して、しかも今後起こりえる未来を知っていたという記述も、調子こきすぎな沙世子さんと見るか、これまた謎のチカラに導かれてしまったと見るかと、そんな風になると思うのですが、この読み方は正しかったのでしょうか



本当に記憶があやふやすぎて、あれこれ書きたいけれどこれ以上書くに書けなかったりします

正直あらためて読み返したいと思ったりもするのですが、他にもたくさん読みたい本があるのでとりあえずはそっちに手を付けたいとも思うのです

ごめんよ、ごめんよ恩田先生

ONE PIECE(62)/尾田栄一郎

ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
著者:尾田 栄一郎
販売元:集英社
(2011-05-02)
販売元:Amazon.co.jp
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カバー下には、週刊少年ジャンプホームページ上で公開された、震災被災者応援イラストが載っています

あまりにも どーん と載っていたのですんごいインパクトがありました



毎週ジャンプ本誌でワンピースを読んでいる自分ですが、やっぱりこうして一冊にまとまって読むと面白さがさらに増しますね


いえ、もっとはっきり言ってしまいましょう

本誌で読むだけでは、情報量とストーリーの進み方とに疲れたり物足りなさが残ったりで、戦争編でのピークを越えてまた次のクライマックスへ向けてじっくりと展開しているのかなと、今はまだ面白さ控え目な時期なのかなと、そんな気持ちで読んでいたのです


ところがどっこい足空独行(あしがらどっこい)


ワンピースだけに専念して、じっくりたっぷり時間をかけて読んだ62巻の面白さといったらないですね

空島編の時も同じような事を思った記憶があります



ワンピースの感想なんて、探せば探しただけ続々と出てくると思います

62巻の感想、どころではなく、本誌掲載分の毎週の感想、とかがそりゃもうたくさん

ので、んじゃまあ、どうせならしょーもない事だけを書き散らかしてみようかなと思うのです


その1:SBSで、トラファルガー・ローの部下の名前が判明したじゃないですか、シャチとペンギンて

この名前、シャチさんて、もしかしてその帽子の下の素顔は魚人さんだったりするのでしょうか?


その2:第610話の扉絵題材リクエストのあなた、P.N.(本名)服部ジャンバティスト哲さんて、あなた、何やってるんですか!

しかもそのリクエストが『ビビがシャム猫の監督の下、王宮のお風呂掃除に汗をかいているところ』とか

なにそれ、ストレートなの?歪んでるの?判断に困るっつーの!

下手したらその辺の芸能人なんかより有名人ですよあなた!?

第611話の P.N.(本名)井坂尊さんがどれほどピュアに見える事か……( 井坂さんの方が後輩……ですよね? )

ただそれはそれとして、 ^ω^)b グッジョブ!いい絵が見れたよ、^ω^)b グッジョブ!


その3:マダム・シャーリー超美人


その4:しらほし姫超可愛い


その5:ウソップギャラリー海賊団のなつママさん、どんだけ気合い入れてるんですか

掲載されても絶対に印刷で潰れちゃうのを知っていてもなお投稿したでしょうと

すごいなーその愛情、全キャラクターとか、純粋にどんな絵になってるのか見たくなっちゃいますよ、すごいなー


その6:第614話の扉絵、え?マキノさん、その子はあなたの子なの?え?え!?



え?




以上です

ありがとうございました

(不完全燃焼)

大平面の小さな罪/岡崎二郎

大平面の小さな罪 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)大平面の小さな罪 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
著者:岡崎 二郎
エンターブレイン(2010-06-15)
販売元:Amazon.co.jp
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かっちりして丁寧な作品という印象

当たりの年の江戸川乱歩賞受賞作みたいな(なにそれ)

 

とても面白かったのですが、これは、派手な面白さではないです

アクションあり、怪物ありと、それぞれのシーンではそのシーンなりのインパクトを確かに感じるのですが、でも、衝撃というよりは、巧みさだとか、そういった印象の方が強いかなと

 

例えば、あとがき漫画でこう告白しています

『第四話で霧に恐竜を映すのは、過去に実際にそういった催しものを見た事があるから、つまりパクリです』と

このあとがきを読まなくても、実在する技術、水のカーテンをスクリーンにして映像を映す見せ物だとか、ブロッケン現象だとかで、ああ、その辺りがモデルなのかなと、第四話を読んでいる最中に実際に頭に浮かんだのですよ

でも、それをパクリだとは一切思えなかったのです

あのネタを上手い事物語に使うなあ、と思うのです

そのへんの巧みさですよ(わかりづらい……説明下手か)

 

例えば

どこが、というわけではないのですが、全体的にリアルさが漂っています

(血の通った人物造形だとか、丁寧な絵だとか、そういったものの影響がつよいかな?)

で、リアルな作品だと、逆にマンガすぎる事への不自然さを感じてしまう事があったりするのですよ自分は

でも、この作品にはそれが無い

ムリヤリ探してみましょう、第一話で、ビル一面広告が話題になりじゃんじゃん金儲けをするシーン

セーナのあの能力を使ってビル塗装をしたら、どうやってやったのかが話題になるし、同業他社から調査の手が入るだろうし、それを隠し通せるわけないし、あの規模の素材をカムフラージュするにも色々と大変だろうし

ってな具合に、ホントムリヤリですけど、色々でてきますね

でも、読んでいて違和感が無いのです

下手な作品なら、上記の問題点が目についたりして、なんだかなー、なんてなったりもするのですが、全然気にせずに読み進められるのです

そんな巧みさ(長いくせにわかりづらい……説明下手め)

 

 

 

第一話のセーナは、改めて読み返してみると、最終的な罰がユルユルですよね

他話の委員さん達のように、五次元幽閉とかにはされなかったのでしょうか

あ、書いていて思ったのですが、実は、五次元幽閉された後、委員会を首にされ、能力を奪われ、人間世界をさまよった挙句に宇田川さんの元に帰ってきたとか、そんなのだったりして

五次元とかよくわからないけれど、人間世界で一月たつ間に、五次元世界ではそれなりにあれやこれやな時間の流れがあってどーのこーのみたいな(あ、話を投げた)

ほら、あれ、『懲役30日』みたいな

 

最終話、イレウスがセーナっぽいキャラで、その対比でセーナの可愛らしさだとかを感じていたのですが、でも、一歩間違えたら(第一話のお話が順調に続いていたりしたら)、もしかしたらセーナモ同じような事になっていたのかなぁなんて、そんな風にも思えたり

やっぱり宇田川さんがいないとね

 

上でもちらっと触れた、巻末あとがき漫画が素敵です

なんかもーね、淡々とQ&Aをこなしていくのだけど、何故だか何所かが微妙におかしいのです、笑っちゃうのです

いえ、コメディ仕上げのあとがきになっているので、笑ってしまっても狙いどおりなのでしょうけど、なんだか、狙いとは違うところで笑っているのかも、なんて思えてきたりして

ラストのコマ、セーナのセクシービーム放出ポーズとか、あれはなに、なんなの?めちゃめちゃ面白いんですけど(どんな意味でおもしろいの? / いや、面白いは面白いだよチミィ)

 

 

平面の攻撃能力が謎でした

平面を操れるのはわかるけど、その平面上でしかないはずのものに破壊性能なんてものがつくのん?て

エコーズACT.1かと思っていたらエコーズACT.2でしたってとこでしょうか(うまい例えだね / ……はぁ!?)

ONE PIECE(61)/尾田栄一郎

ONE PIECE 61 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 61 (ジャンプコミックス)
著者:尾田 栄一郎
集英社(2011-02-04)
販売元:Amazon.co.jp
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治まったと思っていたゲーム熱がまた再発、クリアしたゲームのレベル上げをして一日過ごすとか、あれは田中だったかしら、田辺だったかしらと、そんな状態です、そのゲームはドラクエではありませんが(ラジオに関しては断然AM派ですけどね / こーゆー、わかる人だけわかるネタはどうかと)

しかも、そのゲームにハマり中なのに更に新作ソフトも買ってしまうという醜態

猛省、さすがの自分もこれには猛省……!!

もともとあまりゲームをやるタイプの人間ではないので、ちょっとこれは……って感じですよ

人によっては『それくらい別に普通じゃん?』てなものなのでしょうけど

 

 

さて、まったく関係のない話題からONE PIECEの感想です

 

……でも今更自分ごときが何を語りましょう

もともとが、自分のための読書感想一言ノートの延長、というつもりで始めたブログですし、好きに書けばいいのですが、それはそれとしてそれにしても今更と、そんな気分です

 

第二部突入!とか、みんなの成長した姿&パワーアップ!とか、表紙が1巻と同じ構成!とか、どうでしょうこの今更感

 

 

先日『なっちゃん』とコラボした、おまけ人形の写真でもあげてみますか

P1010351_R

ありがとうココストア、そしてありがとうKさん

 

ちょっと逃げすぎました、あまり関係なかったですねこれは

 

せっかくなので単行本特設ページについて

 

二年後の成長した仲間たちの下描き集が載っているのですが、これが良いのです

なんといってもロビンさんですよ!

P1010357_R

きゃー、どんな髪型もピッタリ!

なんなら最終決定稿よりこっちの試作段階のデザインの方が好きだったりしますよ

 

全員分をアップするのもアレなので、ちょっと人数を絞ってやってみます

 

次はフランキー

P1010358_R

これ、本編だと、坊主頭が青々としすぎていて微妙にダサいのですが、この設定段階だとめっちゃかっこええ!!

スタイリッシュボウズ!!

 

斬新!と思ったのはゾロの

P1010352_R

この左上のデザインです

拡大します

P1010355_R

これ、隻眼というデザインは同じなのですが、失った目のこの表現

ガイコツとかゾンビ兵のようなこの目を生きたキャラにあてるとは!

なんか斬新じゃないですか?

 

 

最後にもう一枚

P1010356_R

サンジですね、目やら眉やら髪やら眼鏡やらで色々試行錯誤しているようですが、ポイントはそこではないのです(サンジも好きだけどね)

 

この『3D2Yのコーナー』という題のつけられた特設コーナーで、わずか1カットしか描かれなかったキャラの怨念が映り込んでいるのです

今更2年経とうが変化も何も関係無いよというキャラの怨念が

 

 

 

お わ か り い た だ け た だ ろ う か

 

 

 

 

 

 

 

P1010359_R

倒錯のロンド/折原一

※   ネタばれ有り・未読の方は注意   ※

 

 

倒錯のロンド (講談社文庫)倒錯のロンド (講談社文庫)
著者:折原 一
講談社(1992-08-03)
販売元:Amazon.co.jp
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折原先生初挑戦

 

想像していたよりも、コミカルで読みやすい文体でした

そして面白い

 

折原先生初挑戦の自分ですら、折原一といえば叙述トリック、というイメージを持つほどの人

でも、その叙述トリック自体はちょっと苦手でした

『主人公が狂っていたから』ですまされるのはどうも……

藤井副編集長の『あんたの作品と全く同じ内容だったよ』というセリフとかは上手いと思うのですけど、なんともこう、まあ、好みの問題、で済まされちゃうのですけどね

伏線の位置を、解説付きで(P10参照)と記してくれているのも不思議な感じでした

某先生の某作品には、ギャグなのかと思えるくらいに解決編で注釈を付けまくるものもありましたが

(叙述トリックは、叙述トリック作品と知ってしまうだけでネタばれになると思うのですよ、だから解説の『叙述ミステリBEST』はヒエーッでした / でも、折原先生の作品に叙述ネタが多いってのはなんか大丈夫な自分)

 

この作品の叙述トリックが苦手だなんて書きましたが、でもでも、それ以外の部分が自分の不満点を全て帳消しにするくらい面白かった!

 

明日からは本気だす、的な駄目人間っぷりではじまるコメディちっくなお話と、実際に書きあげた小説が本当に傑作っぽいぞというまさかの展開

おいおい、山本君て実はすごい奴なのか?という予想外の方向へ(まあ盗作でしたけど)

そして城戸君との、まさかまさかの本物の友情ですよ

これは本当にホッとしました

良かったよぅ、うう、言い訳だらけの駄目人間なのに、どこか憎めない愛らしさを感じていたので、これは本当に良かった

 

ラストのどんでん返しの連続も大興奮!

もうね、そのサービス精神というか熱意というか、その気持ちが嬉しいのです

そりゃ中には、好まないどんでんもありましたが、そんなのは細かい問題なのです

ひゃっほう、読んでてテンション上がっちゃうよぉぉ!てなもんですよ

 

『倒錯の○○』で三部作になっている、という知識はあったのですが、まさかこれが二作目だったとは、ちょっと失敗

(でも、この三部作って、どれだけのつながりがあるものなのでしょうね、ネタバレが怖くて調べられないのですよ)

 

もう20年以上も昔の作品なのに、読んでよかった!と思える作品でした

唯一の後悔は、アイリッシュの『幻の女』を読んだ事が無い自分という存在

知っていればニヤリとできる部分もあったのかなぁ……

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