闘いの跡

レッズレディースを中心に、サッカー素人がつづるサッカーのあれこれ

2008年01月

2008年1月7日(月) 13:00キックオフ
三木総合防災公園陸上競技場

日テレ・メニーナ 2-1(2-0、0-1) 神村学園高等部

22のスルーパスから、10がGKをかわしてゴール (1-0)
右SB17がサイドをドリブルで突破、マイナスのクロスを
11が右足で合わせてゴール (2-0)

中盤でトラップで前を向いた10高良がドリブルで持ち込み、
中央ゴールから遠い位置から左足ループシュート (2-1)

日テレ
GK1鈴木
DF17長澤、3吉田、6小林海咲、8小林海青
MF5岸川、22山内、10岩渕、12木下
FW9嶋田、11高橋

神村
GK1坂下
DF4屋田、19成合、16宮迫、3上江洲
MF13大本、15下川、10高良
FW14吉良、24大屋、18堂園
15→稲員、25→仲東



神村は、立ち上がりに相手マークが掴み切れないうちにボランチの22を
フリーにしてしまい、十分に時間を与えらた22から10へのスルーパスが通り、
簡単に先制点を許してしまった。
神村は攻撃的な3トップで、両ウイングのアタッカーは相手SBの上がりに
戻って守備をするという事をあまりしない。
そのため、前半は積極的にオーバーラップを仕掛けるメニーナのSBに対して、
チームとして対応しきれない場面が目立つ。
どうしてもサイドで数的優位を作られ、そこでの仕掛けからピンチを招く。
メニーナの2点目がまさにこの形でのゴールだった。

それでも、神村は攻撃的な姿勢を崩さず、2点を追う後半も、相手に合わせる
のではなく、全体の運動量を増やし、3トップとトップ下の高良の攻撃力を
押し出すことにより、メニーナのSBの上がりを抑える姿勢を見せる。
特に高良のゴールへと向かう積極的なプレーは目立った。
常にゴールを意識してボールコントロールが出来ていて、
自分で仕掛ける事も、味方を生かすプレーも上手で、
そのプレーは、相手に脅威を与え続けていた。
神村の1点目も高良の高い個人能力から生まれる。
右サイドでボールを受けるとトラップで素早く前を向き、
ドリブルで持ち込み、相手をかわしてシュートコースを作ると、
GKの位置を良く見て絶妙なミドルシュートを決めて見せた。

この1点で完全に勢いに乗った神村は、それ以降、持ち前の運動量で
メニーナを圧倒し始める。
相手のパスワークに対して、一歩速いアプローチでボールをカットすると、
そのままの勢いでドリブルでボールを前に運ぶようになり、
前線の選手達は、ドリブルやワンタッチパスの交換による崩しなど、
動きとアイディアのある攻撃を見せる。
2度、3度とあった決定機でメニーナGKの好セーブが無ければ、
勝負の行方はどうなっていたか分からなかった。
結局、最後はメニーナが試合運びの上手さを見せ、逃げ切りに成功したが、
神村の勇気ある戦いは印象に残った。

選手個人としては、岩渕は厳しいマークを受けながらも実力通りのプレー。
特に、足に吸いつくようなドリブルは見事の一言。
神村では、前出の10高良のプレーと、CB19の頑張りが目立った。
カバーリングのスピードとキック力に良いものを持っている。
レッズ内定の堂園は、フィジカルよりもテクニックに秀でたタイプに見える。
突出したスピードがある訳ではないため、自分が仕掛けるというより、
他人を生かすプレーが持ち味のようだ。


試合を終えて、メニーナの上手さ、試合運びの巧みさにも感心したが、
それ以上に神村学園の清々しいプレー振りが強く印象に残った。
いきなりの2失点にもビビッて受けにまわることなく、
自分たちの攻撃力を信じて前に出て勝負に行った
その意気が素晴らしい。

そして激しさの中にフェアプレーを忘れない姿勢。
一点を追う後半の終了間際、
相手の選手がペナルティエリアの中で倒れていた。
審判よりも先にそれに気づいてボールを外に出すように
味方に指示したのは神村学園の選手だった。

緊迫した場面でもきちんと周囲の状況を理解して
正しい判断を下せる選手、
そうした判断を出来る選手に育ててきた指導者。
日頃の高い意識付けがこういう場面でも自然に表れるのだろう。

日テレ・メニーナ
神村学園高等部
選手入場
整列
神村・円陣
メニーナ・円陣
ゲーム中1
ゲーム中2
ゲーム中3
表彰
挨拶

2008年1月7日(月) 11:00キックオフ
三木総合防災公園陸上競技場

常盤木学園高等学校 1-0(1-0、0-0) 浦和レッズジュニアユースレディース

3櫻本のFKがバー直撃、跳ね返りを8山田が押し込む (1-0)

常盤木
GK1松山
DF3櫻本、2瀧澤、4郷内
MF6菅藤、7熊谷、9森本、8山田、14小原
FW5小池、10後藤

浦和
GK1池田
DF5小島、7千野、2千葉、6大宮
MF13佐野、9橋本、15加藤、8竹山
FW14藤掛、19齋藤
藤掛→17鈴木、佐野→11佐藤



常盤木は10と5の2トップに14と9が両サイドの高い位置に張り出して、
4トップに近い布陣。
それに対し、レッズは4人にマークをきっちり付け、
最後方に千野がスイーパーに入る実質5バックで相手の良さを消しに出る。
スピードのある相手に対して、前を向かせない守備は徹底されていた。
特に2トップにマークに付いた2千葉と5小島は最後まで集中力を持って
ミスの無い守備を見せる。
反面、攻撃では人数をかけきれず、8竹山のテクニックを生かせない。
唯一、ポジション的にフリーになり易い15加藤がボールを持ってからの
積極的な仕掛けを見せていたが、決定機を作るまでには至らなかった。
失点は、トップの全日本選手権と同じく3櫻本の直接FKから。
同じやられ方をして相手に対する研究の甘さを感じるも、
3櫻本のキックと集中力も素晴らしかった。

個人では常盤木の3櫻本のポジショニングが完璧で何度もピンチを未然に
防いでいた。
レッズでは、小さな15加藤と8竹山のテクニックが光った。
15加藤はこれから成長してスピードが増せば面白い存在になりそうだ。

三木防災公園競技場
スタジアム
常盤木学園
常盤木学園・スタメン
浦和レッズジュニアユースレディース
レッズ・スタメン
スタンドからの眺め
スタンドから
選手入場
選手入場
整列
整列
常盤木・円陣
常盤木・円陣
レッズ・円陣
レッズ・円陣
ゲーム中1
ゲーム中1
ゲーム中2
ゲーム中2
試合終了1
試合終了1
試合終了2
試合終了2
3位表彰
3位表彰

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