武蔵野市は、断固として中学校給食を実施していません。実施すべきだと私は思っていますし、財政負担を低くする方法などをこれまで提案してきています(詳しくはホームページをご参照ください)
 
 今回は、ちょっと気になる給食を紹介します。

おかずだけの給食

 山形県村山市ではご飯は持参、おかずはJAが地場産野菜を使って調理し、学校へ届けるる「村山方式」の中学校給食を実施しています。
 16年度では一校(生徒数338人)で実施、17年度には残りの中学校でも実施する予定。
 
 給食費は、牛乳代を含めて1食350円(県内のほぼ平均)。市が90円を出し、保護者が260円を負担。
 中学生は量の個人差が大きいが、部活動をする生徒などはご飯を多めに持参することで対応できるようになっています。

 同市教育委員会では、新鮮な野菜をふんだんに使うことで。「好き嫌いのあった生徒も残さず食べているようだ」としています。
 
 
学校に炊飯器
 もうひとつ、高知県南国市の給食を紹介します。
 
 南国市の小学校では、クラスごとに電気炊飯器を用意して炊きたてのご飯を給食で食べています。
 これは、「子どもたちにおいしい地元のごはんを食べてほしい」との思いから、平成9年から地元米を使用して実施されました。現在、市内13の小学校と幼稚園に257台の電気炊飯器を導入しての完全米飯給食が実施されています。
 南国市の市長は、「与えられる給食から自分たちでつくりあげる給食へ。強い意志を持てば国も制度も変えられる」との持論で実施したのだそうです。
 炊きたてのご飯なので、給食で問題となっている食べ残し(残滓)も減ったのだそうです。
 
 栃木県氏家町議の加藤朋子さんの調査によれば(2003年一般質問より)炊飯器方式は、外部に委託するよりも費用が半分ほどと安くなるメリットもあるとか。
 また、農水省の学校給食米飯推進緊急対策費から、炊飯設備に要する経費の3分の1の額が補助されるのだそうです。設備投資は一度で済み、炊飯器は何十年も耐用が効きますので、炊けば炊くほど給食費が安くなる計算にもなります。
 
 
武蔵野市の中学校の家庭科室には炊飯器がすでにあるんですがね…
いつものことですが、やる気さえあればいろいろな方法があり、すぐにでもできるのです。