武蔵野市の学校給食の一食当たりのコストについて、最新データと過去データを集計してみた。すると、武蔵野市の外かく団体である武蔵野市給食・食育振興財団で行うことで確実にコストは下がっていることが分かった。しかし、元々のデータを詳しく見ていくと算定する数字が異なっており正しくは出ていないことも分かる。
 
cost
 

 給食のコストは昨年の市長選挙のさい、争点のひとつでもあったもの。最近は感心が少なくなっているのかもしれないが、あえて調べてみた。
 最新データは、26年度予算審議で請求して提出されたもの。過去データは、武蔵野市が行っている事務事業評価書のデータを用いている。

 ところが、この評価書の数字を見て行くと、年によって算定する内容が異なっていること。給食設備の更新や新規の調理場をつくるとそのコストを算定するとより高くなり、純粋な調理コストが分からなくなっていることが分かる。
 市長選で批判されていた1000円を超える一食当たりのコストは、中学校給食を開始するにあたっての設備更新や桜野小学校に自校式給食設備をつくることで余裕ができる食数を中学校に向けるための設備費用が入っていること。以前は人件費は市職員の平均給与で計算したが、この時は実額にしたことから退職近くの職員が多く人件費が増えていたことから高くなっていたことも分かった。
 さらに経年変化を追っていくと下記のことが年により異なってきている。

 つまり、正確に比較するコストが算定されていなかったのだ(一食当たりのコスト計算ができない年もあった)。

 ザクッと作ったコストはグラフのとおり。武蔵野市の給食は質にこだわることでコスト増になる面もあるが、現状の対応は必要だと私は考えている。
 より安くしようと思えば安くはできる。だが、それは質との問題。政治的な判断になり、最終的には有権者の判断ともいえる。
 とはいえ、コストも重要。今後も見ていきたい。


注意点。各年度で下記のように算定条件が異なるので正確な比較にはなっていない。ご参考まで。


・学校給食法により食材費は保護者負担とされているためコストには食材費を含めていない。
・食材費は、小学生一食あたり220円〜240円(小学生低学年、高学年で異なる)、中学生は320円が他にかかる。
・計算式は、支出額から収入額を引き、年間の食数で割った。
・支出額に含まれるもの=人件費、減価償却費。
・収入額に含まれるもの=公立学校施設整備補助金、就学援助費補助金、特殊教育就学奨励費補助金など。
・13年度は、桜堤調理場で修繕工事があり事業費が増えている。
・17年度までは、共同調理方式でのコスト。
・17年度からは、就学援助費補助金事業が廃止されたため収入が減(年額約200万円)。
・20年度は、共同調理と単独校方式を合算して算出している。
・21年度は、中学校給食開始に伴う工事費、備品費等のイニシャルコストを含む額。
・22年度は、収入に就学援助費を含まない。
・22年度は、共同調理方式の額(単独校は703円。桜野小が新規開設費を含む)。
・上記の数字は、武蔵野市事務事業評価シートより。
・23、24、25年度は、市議会24年度決算特別委員会に提出された資料より。
・25年度は予算額、他はすべて決算額。
・19年度は一食あたりのコストが出されていないため表記していない。
・給食・食育財団が行う食育事業の事業費が計算されていないため、収入に入れると一食あたり約10円が下がる。