武蔵野市学校施設整備基本方針の中間のまとめが作成され、パブリックコメントが実施されている。注目したいのは学校の統廃合の検討が始まろうとしていることだ。




hyousi 学校施設整備基本方針は、公共施設の耐用年数を60年と定めているなか、最初に鉄筋化した学校校舎が築後54年たち計画的な改築計画をたてる時期になっていること。児童生徒数の減少などにより、児童生徒一人当たりの学校施設面積は、多摩26市の中では最大の水準となっていることから、今後をどのように整備していくかを決めるために定めるもの。





■統廃合の見直し基準

 この中の「基本的な考え方」の「適正な学校規模の設定」に『小学校は6学年6学級以下、中学校は3学年6学級以下になった場合には、適正規模を維持するための方策について、通学区域の見直しや統廃合の可能性も含めて検討を開始するものとします』と書かれている。

 現状の小中学校のクラス数は下記だ。

1小 12
2小 14
3小 14
4小 13
5小 13
大野田小 20
境南小 17
本宿小 10
千川小 12
井之頭小 12
関前南小 10
桜野小 25

1中 9
2中 9
3中 9
4中 11
5中 7
6中 7
 (平成26年5月1日現在。特別支援学級は含まない)


 市内の公立小中学校で昭和30年代に建設されている校舎は下記。

 昭和35年 5小 北校舎
 昭和36年 5中 北、南校舎
 昭和38年 1中 西、東校舎


■5中の可能性

 小学校は各学年が1学級になった場合に統廃合などを検討するとしているので、小学校で今すぐに検討する学校はない。小学校は地域コミュニティと密接であり難しいが中学校は別との答弁が文教委員会で行なわれた行政報告での答弁であったことも考えると中学校の統廃合が先に訪れそうだ。
 その中学校をみると、5中と6中が7クラスで、あと一クラス減ると対象になる。いわば黄色信号が灯っているとなる。さらに5中は校舎が古いこともあり、建て替えをすべきかを近く検討される可能性があるとならないだろうか。

 施設をなくすことには抵抗が多い。特に学校の統廃合は、対象となる地域の住民感情として、そうかんたんには納得してもらえないだろう。政治的な問題になることもある。
 また、なくすだけではなく、高齢者や乳幼児施設との併用なども選択肢として考えられる。方針がほぼ決まった段階での公表となると余計に住民感情をこじらせてしまうだろう。

 そう考えると、なるべく早めに情報を示し、何ができるか、何が適切なのかを住民同士で意見交換する場を設けることが必要だ。

 文教委員会でこのことを提案したが行政側としては考えがないようだった。中学校生徒数の将来推計によればあと10年間は横ばいか少々の増があるので現実にはならないかもしれない(画像参照)。今から面倒なことはしたくないとの思いがあるのかもしれないが、実際に検討するとなった場合、なぜ言わなかったのかと住民感情をより複雑にしてしまわないだろうか。
 
gurahu

 

gakkou 公共施設白書でも書かれているが、市内の公共施設の約半数は学校施設だ。人口減を想定され、税収の大幅な増化が見込まれない中、公共施設の統廃合が必要となってくるが、その半数を占める学校施設が統廃合を免れないことはないだろう。今すぐではないが、遠くない時期にこの大問題に直面する。今から想定しておくことは必要だ。

 学校施設整備基本方針の中間のまとめは、今後、どのように整備をするかの方針を決めるもので個別具体的な内容ではない。しかし、今から少しでも将来に目を向けるにはいい素材だ。方針についてはパブリックコメントを2月16日まで募集している。ぜひ、お読みください。ご意見もお願いします。


【参考】
武蔵野市学校施設整備基本方針中間のまとめに対する意見を募集します
(パブコメのあて先。中間のまとめがあり)