このブログが発端ともなり桜堤児童館への関心が高まっている。今後、廃止し新たな子育て施設にすべきか、それとも存続させるかどうかだ。そこで、今後をどうすべきかアンケートを行った。その最新結果と議会での活用について報告したい。

 アンケートはTwitter、Facebook、川名の市議会レポートで行った。質問内容は下記。答えの中から一つを選択する方式とした。


Q:武蔵野市には、市の西に桜堤児童館が一館あります。市は廃止し、子育て広場・一時預かり・小規模保育・小学生の居場所、遊び場の複合型の子ども施設に転用する方針です。市の最上位計画である長期計画に0123(ゼロイチニサン=3歳以下を対象にした乳幼児施設)施設化と記載されていること。民営化することでのコストカットなどが目的です。

A;
・一館だけなら、使えない市民も多いのだから廃止したほうがいい。
・児童館は子どもには必要だから、もっと増やすべきだ。
・どうしたら子ども施策が良くなるか、廃止ありきではなく内容を再検討すべきだ。
・その他:


 シンプルな内容ではあるが、市民の考えの方向性は分かると考えておこなったもの。445の回答があり結果は図のようになった。

結果



 この結果をみても、決めたから進めるのではなく、市民や児童館を使用する子どもの保護者と市がより協議することが求められていることが求められている。
 市は計画通りに進めようとしたのだろうが、計画策定時と状況が変わっていることもある。柔軟に対応をすべきなのだ。


■聞くことの力。見えない議員力

 このアンケートを元に先の予算委員会で質問をしている。児童館は転用ありきではなく、何が求められていて何ができるのかを利用者や地域の人と一緒に協議をすべきではないかと提案を含めた質問だった。その結果として、行いたいとの市の答弁につながった。

 市民の意見を聞き政策へとつなげていく。このようなことが議員には必要だと私は考え、実行してきた結果のひとつだ。

 また、反対と言っているだけではなく、論理的に話を整理して課題点を明確にして何をどうすべきかを示すことも議員には必要だと私は考えている。

 例えば児童館では、『違和感六つ。桜堤児童館は「すくすく桜」に?』で書いたように論理的な矛盾、行政手法としても課題があることを指摘し、議会でも質問をした。
 疑問を持つ市民の声が大きくなることが最も力になるが、議会内でこのようなことがあることで児童館廃止の動きが止まり、行政が慎重になったのが現状だ。

 あまり市民には伝わらないことだが、行政の問題点を追求するだけ、反対だけを繰り返しているような議会質問では行政は動かない。動かすには論理立てが必要であり、課題点を明確したうえで次の策を提案することで動くことが多い。議員にはその力も必要なのだ。さらに自ら情報を探し発信することも必要だ。
 
 このようなことをさらに続けていきたい。

【参考】
違和感六つ。桜堤児童館は「すくすく桜」に?
桜堤児童館 来年3月で廃止方針示される