6月22日の市議会建設委員会で下水道料金の値上げとなる条例改正議案が審議され賛成多数で可決した。値上げは歓迎したくはないが、今後の下水道施設更新の費用、待機児対策や福祉施策にも費用がかかるとなると月額20円程度の値上げは必要だろう。他市と比較しても安価な下水道料金でもあるからだ。
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■このままで赤字に

 武蔵野市の下水道は、早期に整備したことから更新時期となってきている。老朽化対策やさらに、新たな下水処理施設の建設が想定されており、この費用負担が必要になることも想定されている。維持管理費に加え、これらの事業費も想定していくと、現状の下水道料金のままでは平成31年頃から赤字(不足)となり、平成45年には累計で約14億円になるとシュミレーションされている。
 さらに施設を建設するさいの市債(市の借金)は現在約86億円だが、平成45年には約161億円と約75億円が増えてしまうこともシュミレーションされている。これらのことかから、将来に大幅な値上げとならないように今から少しずつ上げようとしたのが今回の改正(値上げ)議案となった。


■値上げ額は月額20円

 上がる額は、平均で3.7%。一般家庭で月額20円ほどだ。4人の家庭では月額1470円から1490円(平均使用量27立米として)となるが他市と比較すると、三鷹市の1574円、小金井市の1785円、23区の2860円と比較するとまだ安価だ。

 事業者ではファミリーレストランの場合(560立米として)、月額5万5000円が5万7670円になるが、三鷹市の10万0544円、小金井市の10万5950、23区の13万9280円と比較してこちらも安価だ。


■武蔵野市はなぜ安いか

 下水道は本来、独立会計(公営企業会計)で行うのが原則だが、一般会計から税金を繰り入れていることで武蔵野市の下水道料金は安くなっている。下水道は市民の誰しも使うことや雨水の処理費用を誰が担うかを考えると、全ての市民の税金(一般会計)から繰り入れることは一定程度は必要だ。だが、これからは公共施設の建替えや水道施設の更新、待機児対策や高齢者福祉への費用がより増えることを考えると武蔵野市の財政がいつまでも健全とままとはならない。黄色の信号が灯りそうだ。そう考えれば今回程度の値上げは必要だろう。
 
 今後、下水道料金は4年ごとに見直していく予定としている。今後、より効率的な事業運営にすることで値上げ額を抑制することも求められているが、持続可能性を考えるとこの値上げは必要と判断している。




※一部数字を訂正しました。
 市債(市の借金)は現在約161億円だが、平成45年には約214億円と約53億円が増えてしまう
⇒市債(市の借金)は現在約86億円だが、平成45年には約161億円と約75億円が増えてしまう