11月16日の市議会文教委員会で、一部改訂を行う武蔵野市スポーツ振興計画の一部改訂について行政報告があった。改定案を読むと、今後がどうなるか分からないうちに事業の今後を決めてしまっている記載があった。


 一部改訂は、東京でオリンピックが開催されるため、平成21年から30年を期間としているスポーツ振興計画を延長し、オリンピックが開催される平成32年(2020年)を見すえた計画とすることが目的だ。そのため、オリンピック関連の項目を加えるとしていた。


kobetu■現状維持と記載

 しかし、公共施設の再編に関する考え方を市が定めたことから、体育施設の今後についてまで記載され、軟式野球場、テニスコート、緑町スポーツ広場、ストリートスポーツ広場について、「現状の性能を維持します」と書かれていた。

 文教委員会では、私以外にもこの記載について、踏み込み過ぎ、書き過ぎだとの意見が相次いだ。オリンピックの正式種目が全て決まっていない段階であり、これから正式種目に採用されたり、有名選手が出たりなどでより注目されるスポーツが出てきて拡充が必要になるかもしれないことからだ。


■施設利用者の意見を聞いていない

 さらに質問して確認したところ、ひろくスポーツ全体についてのアンケート調査は行っているものの、これらの施設利用者に意見を聞いていないことが分かった。
 これまでに市でいろいろな問題が起きているが、施設利用者に意見を聞いていないこと、市が行おうとしていることを示して聞いていないことから、その話は聞いていない、勝手に決めるなど反発が起きてしまった例が多々ある。このまま、計画として決めてしまうと、同じことが起きることは容易に想像がつくことだ。

 現状維持はするにしても、現状維持を基本とします、など含みを持たせること必要だ。
 このことを質問したところ、今後の検討課題との答弁だった。変えるべきだ。


■長期計画との関係

 そもそもの計画を考えると、策定されたのは第四期長期計画調整計画の期間だ。現在は、次の計画となる第五期長期計画となっているのだから本来は一部だけではなく、全てを改定すべきではないか。

 また、現在、第五期長期計画調整計画を策定中であり、まだ決まっていない。その状況で、調整計画案に書かれていることを根拠に施設整備などのことを記載している。根拠とする調整計画が確定してから、下位計画であるスポーツ振興計画も確定すべきではないだろうか。

 調整計画はすでに決まっているからこのように記載したとなれば、調整計画はすでに市役所内部の計画を決めているので、その内容に合わせて確定することになり、どちらが上位計画なのか分からなくなってしまうからだ。そもそもで言えば、長期計画が8年単位で考えているのに下位計画を10年とし、さらに延長すると長期計画との整合性もあやふやになってしまう。スポーツ振興計画だけではなく、他にも同じ課題を抱えている計画があり、策定時期は大きな課題だ。今後、見直しを考えるべきだ。 


■見直し、修正は?

 他にも、計画は作ったら途中で見直しや修正は行うのか。行うとしたら議会の関与はどのように考えているかを質問したところ、各事業は毎年見直しをしている。議会にも報告を毎年しているので、このような時に指摘されれば、拡充や廃止を含めて見直すことは可能との答弁だった。

 計画は作って終わりではなく、実行して成果を出してこそ意味がある。おおむねの内容は理解できるが、議会として、検証は続けていきたい。


 現在、スポーツ振興計画についてパブリックコメントを募集している。締め切りは11月30日。詳細は、市のサイトで。