11日に知人のDJに誘われて吉祥寺のライブハウスに出かけてきた。最近では何というのか分からないが、ひと昔前ならヘビメタ系のバンドが多数出演しており、客層とは似合わない珍客になっていたかもしれない。だが、音楽のまち吉祥寺のもうひとつの可能性がここにあるかもしれないと思った。

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 この日に行われていたのは「武蔵野音楽祭」と題して、複数のバンドが出演するイベント。その多くは吉祥寺を中心としている。主催しているのは、がっちさん。DJとしての活動だけではなく、プロデュースも手弁当で行い、「武蔵野音楽祭」を吉祥寺のライブハウスを会場として2006年から続けてきている。その理由は、吉祥寺が好きだから。そして、ミュージシャンや音楽好きが多く集まる吉祥寺をもっと魅力的にしたい、その気持ちを発信したいからだという。

 武蔵野市では、「吉祥寺音楽祭」が1986年から毎年5月の連休中などに開催されている。当初はジャズが中心だったが今ではノンジャンルとなり、吉祥寺発のアーティストを生み出す企画や北口駅前広場でのコンサートなど幅広いイベントなども行われている。

 これはこれとしていいのだが、可能性を感じたのは、商業関係者や自治体が支援するという形ではなく、吉祥寺を中心として活動しているミュージシャンやDJが中心として自ら吉祥寺を盛り上げよう動き出していることだ。色合いは違うが、行政頼みの事業ではなく、市民発事業と言えないだろうか。

 もっとも、この日に行われていたような音楽は万人向けとは言えないだろう。ライブハウスではなく、駅前広場やストリートで演奏となると顔をしかめる人がいないとは言えない。まち全体でこのような音楽をとなると、少々課題はあるとは思う。

 しかし、まちを盛り上げること、魅力的なまちにすることは、画一的なことをするだけではなく、いろいろな要素や人間がまじりあうことで、より力が生み出さる。時には当初とは違う方向になるかもしれないが、正統的なことだけをしているのではなく、時には冒険的に、時には刺激的な要素を取り込むことで、魅力はより高まるのではないか、と常々思っている。

吉祥寺はまた、都内でも有数のライブハウスが多い音楽のまちだという。ライブハウスという資源をもっと活用することも必要なのだろう。

その昔、私はバンドを組んでいたこともあり、音楽によるまちの魅力アップができないかとも考えているが、この日のライブを聞いていて改めて強く思った。
 
具体策はみえないものの、大きな刺激をもらった一日だった。

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