民主党は維新と3月に合流することで大筋合意し、野党勢力を結集する流れが動き出したと報道されている。安倍政権打倒が目的のようだが、もう少し基本的なことをしっかりしないと、安倍政権に打倒されないためが目的となってしまわないか。


minnsyu
 安倍政権だけを対立軸にするのでは、その後をどうするかが、まったく見えない。私は立憲主義の否定につながることを行なっていることなどで安倍政権を支持しないが、正当に選ばれた政権であることは忘れてはならない。支持をしている国民は多く、単に政権が気に入らないでは、その人たちの選択を否定してしまうことになる。どのような国づくりをするのか、政策を示した上で国民に選択を求めるべきだ。

 そのためにも、打倒を目的にするのではなく、何を目指す政党なのか、国のあり方や政権構想を示し、選挙目当てではない、現実的な選択肢=マニフェストを示して国民に問うべきだろう。


 また、国会議員が勝手に決めて、バラバラになって、国民から三行半を突きつけられた民主党政権の二の舞にならないかとも危惧している。何せ、民主党から出て行った人とまた合流するというのだから、同じことが繰り返されないとの保障はない。コスチュームを変えただけで中身が同じなら意味がないのだ。

 これは、国会議員による崩壊で国民の信頼を失ったことでの被害を最も受けている地方議員として痛切に思うことだ。

 民主党は中央集権ではなく、地域主権を掲げ、国と地方が対等だとしてきた。このことがブレていないのであれば、国会議員だけで決めるのではなく、党員、サポーター、地方議員にまずは是非を問うべきだろう。
 その上で納得が得られるのであれば、解党でも合流でも党名変更でも何でも良いが、集団としての形にして、目指す国の姿と政策で国民に信頼されるかを選挙で問うべきなのだ。

 そもそも、原発、安全保障と憲法9条、沖縄の基地問題など民主党の立ち位置だけでも不明確だ。ここをまずは明確にして上で、合流でも何でも良いから相手にする政党と協議すべきではないのか。その相手も、立ち位置が不明確だ。

 選挙互助会が、国会議員としての生き残りのために勝手に動き出していたので国民が困るだけだ。このままでは、野党国会議員の生き残りのための手段と見透かされてしまうのは目に見えている。

 もっと、しっかりとした立ち位置を示し、きっちりと目指す国の姿を示し、絶対に崩壊しないことも明確にすべきだ。

 野党結集は必要と思うが、基本的なことをしっかりしてから進めて欲しい。