武蔵野市議会では3月15日から実質的な平成28年度予算案の審議が始まった。
 詳細な議論は今後だが、まず、市民1人あたりの予算額で他市と比較してみた。

28よさん



 今回は予算委員ではないので、細かな議論ではなく概要について調べてみた。

 武蔵野市の当初予算額は、一般会計で667億6600万円。前年に比べ6.2%、38億8,800万円が増えた予算でこれまでにない高額な予算となっている。

 市の借金である市債額は、一般会計で約179億円。他に下水道特別会計で約90億円、土地開発公社で約94億円があり総計で363億円となっている。
 これに対して貯金となる基金は、約360億円だ。

 一般会計額が多くても借金が多ければ、実質的な予算は少なく、基金が少なければ将来的な展望が危ないことになる。市債総額と基金がほぼ同じ、一般会計だけで見れば、市債を基金が上回っているような自治体はまれで、財政状況は非常に良いと言えるが武蔵野市だ。


 この予算額を市民1人あたりで割り返してみると46万6041円だ。多摩26市と比較してみるとダントツに高額となっている。多摩26市平均額が約37万6500円だから1人あたり約9万円ほど多く、その分、より良いサービス、もしくは、他市にはない事業が行われていることになる。

 そのような予算を、納税者であり主権者である市民が実感しているか。市は良くやっているよね、と納得されているかが問われていると思う。

 続きは予算審議の内容で。


 平成28年度当初予算額での市民1人あたりの予算額は下記(グラフはこの数値から作成)

自治体名  金額(千円)

八王子市 353
立川市 408
武蔵野市 466
三鷹市 380
青梅市 361
府中市 393
昭島市 393
調布市 377
町田市 328
小金井市 341
小平市 329
日野市 337
東村山市 358
国分寺市 341
国立市 388
福生市 424
狛江市 332
東大和市 376
清瀬市 380
東久留米市 346
武蔵村山市 371
多摩市 368
稲城市 397
羽村市 389
あきるの市 375
西東京市 352