境浄水場(武蔵野市関前1丁目8番37号)の浄化施設を更新するため都市計画について、都市計画審議会(都計審)が開催されることが5月19日の市議会建設委員会で行政報告があった。周辺住民から反対意見が相次ぎ、当初計画案が変更されているが、この案で納得が得られるか注目される。

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■都市計画審議会

 改修は、細かな砂利がはいった池の間に水を通すことで浄化する緩速濾過方式から高度浄水処理方式へと浄水方式を変更するために行うもの(緩速濾過方式は一部残される)。高度浄水処理方式には、オゾン処理や生物処理などを行うため大型の装置が必要となるため、当初案では最も高い施設で高さ23mとなる計画だった。

 都市計画審議会が開催されるのは、現在の境浄水場の大部分が第一種中高層住居専用地域に指定されているため、高度浄水処理方式の施設が建設できないことから用途地域の変更や地区計画により建設可能とするために都市計画審議会による都市計画決定が必要となるからだ。

 これまでに、基本方針(案)へのパブリックコメントの募集や6回の説明会が開催されている。これらで提出された意見などから当初案から修正された都市計画案が、5月31日に開催される都市計画審議会に諮問(意見を求める)され、パブリックコメントの募集や説明会を再度開催した後に最終案となり、再度、都市計画審議会に付議(議決を求める)され、平成28年8月下旬に都市計画決定する予定となっている


■周辺住民は反対

 境浄水場周辺住民で組織されている「境浄水場問題考える会」は、地域市民が適切に理解できる方法による説明が尽くされていない、「壁面の位置」等に関する東京都水道局の説明と本都市計画原案が大きく乖離しており、将来的に係争の原因になる、浄水場東側(新武蔵境通り側)に面した住民への配慮が欠落していることからこの計画に反対を表明している(2016年3月22日「境浄水場の地区計画及び用途地域変更(都市計画原案)に関する意見書」より)。

 また、同会は、景観が悪化すること、大災害時や高度処理への不安。大型の施設を作らなくても既存施設で対応できるのではないか。浄水された水道水は武蔵野市民に提供されるのではないので、供給される地域で浄水すべきではないか。境浄水場で行うのであれば、半地下にして高さを抑制すべきなどの代替え案も示している。

 さらに都の給水需要が減少していくことや現在の都の給水設備稼働率は60.8%(最大でも67.5%)と低く、供給余力が大きいなかで大規模改修は無駄ではないかとの指摘もしている。


都計審_ページ_2■少しの譲歩で納得が得られるか 

 建設委員会には、諮問される都市計画案の概要が報告された。
 この資料によると、北側の壁面位置が当初案の20mから30mへ後退。高さの最高限度が18mと低くされている。はたして、この案でどのくらいの納得となるのだろうか。

 報告では、説明会は一回のみだという。都の水道局職員も参加するとしていたことは良いとしても、回数がとても少ないように思う。
 前回の説明会では専門用語の羅列で分からないと批判があったことを考えると、完成予想図などを用意するなど、分かりやすく伝えることも必用ではないか。そのような努力が結果として、納得や理解につながるのだと思う。

 最近、市による市民への説明会で、話が余計にこじれてしまうことが多いよう思えてならない。全ての住民に納得してもらうことは難しいと思うが、そこへ向かって、できる努力はする。何が求められているかを感じ取れる力を今よりも高めることが求められているように思えてならない。


 都市計画審議会は、5月31日 説明会は、6月〜7月上旬で予定されている。


 ※図は、行政報告資料より

【資料】
2016年05月19日建設_平成28年度第1回武蔵野市都市計画審議会の開催について.pdf

【参考】
境浄水場問題を考える武蔵野市民の会

境浄水場 改修で高さ23mの施設に
境浄水場「再構築」へ住民から代替案